2018/6/9

特別展示 丸木ひさ子絵本原画展  特別企画

6月9日(土)から9月9日(日)まで、丸木俊の姪で絵本作家の丸木ひさ子さんの絵本『てっちゃんのたんじょうび』(初版1994年、福音館書店)の復刊を記念して、2階アートスペースにて絵本原画展を開催します。
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2018/hisako_leafret.pdf

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ひさ子さんの故郷(そして丸木俊の故郷でもある)北海道秩父別の小さな寺を舞台にしたかわいらしい絵本。
1960年代の北海道の豊かな農村の暮らしを伝える、小さな「民俗誌」でもあります。

7月21日(土)午後2時15分からは、作家トークを行います(参加自由、入館料別途)。
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2017/10/8

富丘太美子展作家トーク  特別企画

午後から、富丘太美子展「鋳物工場」の作家トーク。聞き手はNHKラジオ深夜便ディレクターの齊藤佳奈さん。

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遠くは福岡からも来てくださった方がいて、ラジオ深夜便の影響力の大きさを思い知りました。会場いっぱいの来場者の中、とても和やかで楽しい雰囲気の会になりました。これも出演者ふたりの人柄のおかげでしょう。

トークでは、鋳物師たちの仕事に対する富丘さんの尊敬のまなざしが伝わってきて、絵は作者の身体と精神を通過して現れてくる表現なのだと、強く感じました。
最後に、「これからも自分のために描き続けたい」とおっしゃった富丘さんの言葉、心に残りました。気負わず、背負わず、いつまでも楽しく描き続けていただきたいと思います。
展覧会は11月18日まで。
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2017/5/16

特別公開《大逆事件》  特別企画

特別公開《大逆事件》のお知らせです。

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1911年1月18日、明治天皇暗殺謀議があったという理由で、幸徳秋水ら24名に死刑判決が下されました。いわゆる「大逆事件」あるいは「幸徳事件」と呼ばれるこの事件は、1週間後の1月24日に幸徳秋水、大石誠之助、内山愚童ら11名、翌25日に管野スガが処刑されるという、当時としても異例の早さで幕が下ろされました。

丸木夫妻は1989年に、足尾鉱毒事件の連作とともに、「前々から何とか描かねばならぬと思っていた」《大逆事件》を共同制作で描いています。幸徳秋水は名文家として知られ、足尾鉱毒問題を田中正造が明治天皇に直訴した際には、その直訴状を起草しました。《大逆事件》が《足尾鉱毒の図》に関連して描かれたことには、こうした連想もあったようです。

丸木位里は、『丸木美術館ニュース』(第31号、1989年3月)に、次のように記しています。

 たいしたことでもなかったのに、大げさに云い考えてやった事件であるということは、その後色々なものに書かれ、云われている事です。今はかなりのことを云っても考えても、それでどうこうということはありません。それだけ多くの人が色々な事を考え、云っています。それだけ人民が力を持ったということです。とにかくこの作品については、どういうふうに見てもらえるか全然わかりませんが、この幸徳秋水の大逆事件だけは今日の問題として一遍も二遍も登場してもらって、皆さんと考えてゆこうではありませんか。

多くの問題を抱える「共謀罪」法案の審議が強引に進められる現在、社会の不平等や不合理に気づいて声をあげた人びとを権力者たちが抹殺した歴史の原点に立ち返るため、本日より《大逆事件》の絵画を6年ぶりに特別公開しました。公開期間は7月末までを予定しています。
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2017/3/10

山城博明写真展「抗う高江の森」  特別企画

本日、3月10日からは、2階アートスペースにて、山城博明写真展「抗う高江の森」がはじまりました。会期は4月9日まで。

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小さな写真展ですが、高江の美しい自然、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの生きものたち、そして強行されるヘリパッド建設工事の様子が、64点の写真から生々しく伝わってきます。

一昨日、山城さんご自身で展示作業をして下さいました。
別件が立て込んでいて、私はあまりお手伝いできなかったのですが、山城さんの写真は以前から「ハジチ」のシリーズなどを拝見していて、とても関心があったので、個人的には感慨深いです。

高文研から刊行された『抗う高江の森』など、会期中には山城さんの著作も販売しています。
どうぞお見逃しなく。
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2016/12/3

富山妙子展イベント「何も信じられない時代に何を語る?」  特別企画

富山妙子展「終わりの始まり 始まりの終わり」の関連イベント「―絵と音楽と詩が出会って時代を解く― 何も信じられない時代に何を語る?」は、約70人の方が参加する盛況となりました。
出演は富山さんに加えて、音楽家の高橋悠治さん、詩人の藤井貞和さん。

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自然光の中でのスライド上映が非常に見にくかったり、音響が聞こえづらいという問題もありましたが、95歳の富山さんが終始お元気で、明晰かつエネルギッシュに困難な時代に向き合い続ける様子は、胸を打たれるものがありました。

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丸木美術館のこの種の企画としては、比較的、多様な世代の方たちが足を運んで下さったのも、富山さんの表現の力が、世代を超えて広がる強靭なものであるためなのでしょう(富山さんは「ノンセクト・ラジカル・オールドばかり」とおっしゃって会場の笑いを誘っていましたが、ぼくから見れば決してそうではなかったし、観客の国籍の多様さも富山さんのこれまでのお仕事を反映しているように思いました)。

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年明け1月14日まで開催中の特別展示の会場には、富山さんの新作油彩画2点を含んだ濃密な30点の作品が並んでいます。

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「傀儡国家」満州から「3.11」へと続く歴史の破綻、そして暴力性を暴き出す油彩画やコラージュ作品は、そのテーマ性もさることながら、絵画としての質の高さ、表現の強さで見る者を圧倒し、隣接する展示室にならぶ《原爆の図》と共鳴しながら、多くのことを語りかけてきます。

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安易な言葉に流されず厳しく世界を見続けること、粘り強く思考を鍛え続けること、決して希望を捨てず前を向くこと。この展覧会を通じて、富山さんからはとても大切なことを教えて頂いている気がします。
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2015/5/22

「発掘!知られざる原爆の図」展のお知らせ  特別企画

原爆の図アメリカ展の準備も何とか進み、6月2日には《原爆の図》6点が梱包され、米国ワシントンD.C.に向けて丸木美術館を出発する予定になっています。

「《原爆の図》がなくなってしまったら、展示はどうなるのですか?」と多くの方に聞かれるのですが、ご心配なく。
6月3日からは特別展示「発掘!知られざる原爆の図」がはじまります。

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《原爆の図》15部連作で知られる丸木夫妻ですが、実はこの15部作以外にも、さまざまな“番外”ともいうべき《原爆の図》を描き残しています。
1954年に初めて長崎を訪れた際に取材し、当初は第7部、第8部として制作される構想もあった「原爆長崎之図」の二部作《三菱兵器工場》と《浦上天主堂》。
1959年にビルマ戦没者慰霊のため建てられた高野山成福院の摩尼宝塔に奉納された二部作《火》と《水》。
1982年に東京・葛飾区の勝養寺に依頼されて描いた《幽霊》、《火》、《水》、《夜》の4部作。
1986年に被爆後の差別問題を描いた《高張提灯》(大阪人権博物館蔵)などです。

これらの作品は、さまざまな事情から、ふだんはほとんど見ることができません。
しかし、どの作品も、それぞれの時代の丸木夫妻の画風を反映させており、見ごたえのある作品ばかりです。

被爆70年にあたる2015年夏、丸木美術館では、各地で大切に守り残されている《原爆の図》をお借りして、特別展示として公開いたします。

会期中の8月30日には、小沢節子さんをお迎えして、「知られざる《原爆の図》を見る」と題するトークも予定しています。
「知られざる《原爆の図》」を見に、ぜひ、この夏は丸木美術館にお越しください。

●特別展示記念トーク「知られざる《原爆の図》を見る」
2015年8月30日(日)午後2時より
出演:小沢節子(近現代史研究者、『「原爆の図」描かれた〈記憶〉、語られた〈絵画〉』著者)+岡村幸宣(丸木美術館学芸員)
参加費自由(入館料別途)
当日は市内循環バス運休のため、午後1時に東武東上線森林公園駅南口に送迎車が出ます。
※森林公園駅南口からタクシー約10分、つきのわ駅南口から徒歩27分(駅窓口で地図がもらえます)。
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2015/2/4

絵本原画『てっちゃんのゆきすべり』展示  特別企画

丸木美術館2階アートスペースに、事務局Yさん、ボランティアHさんといっしょに、丸木ひさ子さんの絵本『てっちゃんのゆきすべり』(福音館書店「こどものとも」年中向き、2015年2月)の原画20点を展示しました。

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ひさ子さんは、丸木俊の姪にあたる方で、同じ北海道・秩父別に生まれています。
絵本に登場する赤い屋根のお寺は、二人の生家である善性寺がモデルになっています。

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前作『てっちゃんのたんじょうび』も、少し昔の秩父別の生活風景を描いた心温まる絵本でしたが、今作も、冬の雪国の情景が生き生きと伝わってきます。

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屋根の雪が音を立てて落ち、地面の雪につながって大きな坂になる。
そんな大雪は、実際に生活をするとなると大変ですが、子どもにとっては夢のように楽しいできごとなのでしょう。

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絵本原画展の会期は未定ですが、「赤松俊子と南洋群島」展の開催期間中(4月11日まで)は展示予定です。
美術館入口ロビーでは、絵本も販売しています(ひさ子さんのサイン入り)。
ぜひ、南洋の絵画とあわせて、雪国の絵本もお楽しみください。
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2014/9/4

アートスペース「東日本大震災の記録」展  特別企画

現在、丸木美術館のアートスペースでは、所沢在住の画家・鈴木誠さんによる「東日本大震災の記録展」を開催しています。
https://readyfor.jp/projects/earthquake

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この展覧会は、東日本大震災の被災地の現状を絵画で残す活動をしている鈴木さんが、「展示会でしか見られない絵画ではなく、画集を通じてより多くの人たちに、ご覧いただき、震災を忘れないでほしい!そして、震災の様子が分かる資料を後世に残したい」との思いで、画集制作の基金プロジェクトの一環として行っているものです。

鈴木さんは子どもの頃に丸木俊の絵本『ひろしまのピカ』を読んで強烈な印象を受け、《原爆の図》にヒントを得て、「東日本大震災の記録」を描きはじめたそうです。

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展示作品は、福島、宮城、岩手の被災地に実際に足を運んで描いた油彩画19点。

【福島県】
@ いわき市久之浜町金ヶ沢 旧見渡神社跡
A 双葉郡富岡町仏浜釜田 富岡漁港より福島第二原子力発電所を望む
B 双葉郡浪江町請戸中島
C 双葉郡浪江町中浜 請戸海水浴場、防潮樋門跡
D 南相馬市原町区 北泉海浜公園より東北電力原町火力発電所を望む
【岩手県】
E 大船渡市三陸町越喜来 夏虫山放牧場
F 大船渡市三陸町越喜来 三陸スーパー裏
G 大船渡市三陸町越喜来 越喜来小学校移転予定地の高台
H 釜石市唐丹町小白浜港 小白浜港防潮堤
I 宮古市女遊戸 女遊戸海水浴場防潮堤・宮古水産試験場
J 大船渡市三陸町越喜来 浦浜漁港跡
K 大船渡市三陸町越喜来 三陸スーパー跡の駐車場より熊富酒店の庭
L 陸前高田市高田松原 一本松
M 大船渡市三陸町越喜来 熊富酒店のポプラとNPO法人リグリーンの放羊場
【宮城県】
N 石巻市泊浜泊 
O 気仙沼市本吉町 JR気仙沼線陸前小泉駅前の高架橋
P 石巻市長面浦 
Q 本吉郡南三陸町志津川 
R 本吉郡南三陸町志津川 南三陸町中心部


会期は8月31日から15日まで。
入間市仏子の「ギャラリーと談話室こむ」(9月2日〜13日)と2会場同時開催となっています。
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2013/10/20

コシチェルニャックとコルベ神父  特別企画

現在、丸木美術館2階のアートスペースで展示中の「ミェチスワフ・コシチェルニャック展」。
当初は10月20日までの予定でしたが、11月9日(土)まで会期を延長することになりました。

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ポーランドの画家であるコシチェルニャックは、ナチスに抵抗しアウシュヴィッツ強制収容所に捕えられた体験を持つ方です。
今回の展示作品のなかには、彼がアウシュヴィッツの収容所で交流を深めたというマキシミリアノ・マリア・コルベ神父の肖像画も6点含まれています。
作品を所蔵されている作家の野村路子さんによれば、コシチェルニャックは、処刑されるはずだった他人の身代わりとなって餓死室に送られる直前のコルベ神父と言葉を交わし、「あなたは生き延びて、この収容所のことを描いて伝えてください」と言われたそうです。

遠藤周作の小説『女の一生・第2部』にも登場するコルベ神父は、アウシュヴィッツに収容される前に、布教のために日本の長崎にも滞在していました。戦後、“アリの町の神父”として知られるようになるゼノ修道士といっしょに活動をしていたそうです。
長崎の大浦天主堂の近くには、聖コルベ館があり、コルベ神父の活動を伝えています。

『長崎の鐘』などの執筆で知られる永井隆も、コルベ神父を診察したことがあり、被爆後に一時は昏睡状態に陥ったものの、長崎の聖母の騎士修道院近くの本河内ルルドの水を飲んだ際に、「マキシミリアノ・コルベ神父の取次ぎを願え」という声が聞こえて回復に向かったとのこと。
それほど日本と縁の深い方だということを、恥ずかしながら、今回初めて知りました。

コルベ神父との約束通り、コシチェルニャックは、戦後、アウシュヴィッツの体験を伝える絵画を数多く描き、アウシュヴィッツ博物館の初代館長も務められました。
野村さんは、コシチェルニャック夫人から、日本に絵を紹介して欲しいとの思いとともに絵を譲り受けたのだそうです。
なかなか公開される機会の少ない貴重な作品ですので、ぜひ、この機会に、丸木美術館でご覧下さい。
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2013/9/22

コシチェルニャック展・野村路子さん講演  特別企画

丸木美術館2階アートスペースにて、9月21日から10月20日まで特別展示「ミェチスワフ・コシチェルニャック展」が開催されています。

ナチスによってアウシュヴィッツ強制収容所に連行された画家コシチェルニャックの絵画展です。

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コシチェルニャックは1912年、ポーランドに生まれました。
クラクフの美術アカデミーを卒業後、絵画制作に励んでいましたが、1939年にナチス・ドイツがポーランドに侵攻すると、ポーランド防衛軍に参加。やがて戦傷で故郷に戻り、反ナチスの抵抗運動に身を投じました。
しかし、1941年2月、ドイツ兵がポーランド人を殺害する場面を描いていた絵が見つかって、できたばかりのアウシュヴィッツ収容所へ送られたのです。

アウシュヴィッツでは、偶然、ナチスの幹部に絵の才能を認められ、美術工房でドイツ軍に命じられるポスターなどを描くことになりました。
そこで幹部たちの肖像を描かされながら、密かに収容所の実態を描き、仲間の協力で、外部の地下組織に流していたそうです。

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たとえば、一見、美しく描かれたコンサートの風景。
演奏する人の顔は、ナチスへの抵抗運動をしていた指導者になっています。
つまり、彼らがまだ収容所内で生きていることを、外部の人間に伝えていたのです。

そのころ、彼と交友を深めていたマクシミリアノ・コルベ神父は、他人の身代わりとなって餓死室で生涯を終えました。
コシチェルニャックは、コルベ神父に「あなたは生きて人びとに収容所のできごとを伝えなさい」と言われたことを忘れず、解放後もアウシュビッツの絵を描き続けます。

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アウシュヴィッツ収容所跡に国立博物館が開設されると、初代館長に迎えられましたが、「精神的負担が大きい」とのことで間もなく辞任したそうです。
今回、丸木美術館で展示された絵画は、1995年に『写真記録 アウシュヴィッツ』(ほるぷ出版)の構成・編集に携わった野村路子さんが、コシチェルニャック夫人のウルシュラさんとの文通を重ねるなかで、「夫の遺志」として夫人から譲り受けたものです。

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この日は午後2時から、コシチェルニャックの絵の前で、野村路子さんの講演会が行われました。

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狭いアートスペースは、50人ほどの参加者で満員状態。
野村さんは、今から20年ほど前に、アウシュヴィッツの生存者を連れて丸木美術館を訪れたときのお話などを交えながら、アウシュヴィッツの実態、そしてコシチェルニャックの生涯について、詳しく語って下さいました。
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2013/8/8

「足尾鉱毒の図」後期展示  特別企画

現在、特別展示として公開中の丸木夫妻の共同制作「足尾鉱毒の図」。
前期は第1部から第3部までを公開していましたが、この日、太田市(群馬県)に返却し、後半の第4部《直訴と女押し出し》、第5部《谷中村強制破壊》、《谷中村野焼き》をお借りしてきて、展示替えを行いました。

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これまで、第4部は軸装、第5部は未表装の状態だったのですが、田中正造没後100年を記念して、今回、修復して屏風に仕立てなおすことになったのです。
昨日、太田市では記者会見を行い、屏風を披露していたようです。
以下、毎日新聞群馬版の記事“足尾鉱毒の図:びょうぶに”
http://mainichi.jp/feature/news/20130809ddlk10040181000c.html

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こちらが第4部《直訴と女押し出し》の展示風景。

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そしてこちらが第5部《谷中村強制破壊》。
どちらも、画面がきれいになり、何より、たいへん展示しやすくなりました。

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《谷中村野焼き》はもともと屏風だったので、3作品すべて軸装だった前期展示から一転して、後期展示はすべて屏風となります。
特別展示は9月8日まで。貴重な機会ですので、どうぞお見逃しなく。
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2013/2/5

特別展示「壷井明 無主物」の会場風景  特別企画

2月1日から丸木美術館2階アートスペースではじまった特別展示「壷井明 無主物」展。

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今回は作品が一点しかないので、オリジナルの作品を展示した壁面に描かれた物語を文章化して展示解説し、その他の壁には、デモなどで掲示した複製画を展示して、絵の変化していく過程を見せています。

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結婚を白紙にされた花嫁や、被ばくした中学生、死んだ母親や同級生の霊、動物たち、避難をする人びと、車椅子の少年、原発作業員など……。
福島で出会った人たちの話を聞き、それを絵画化してまた路上に掲示し、人びとの反応を聞いてさらに絵画に筆を入れていく、という制作の過程が、展示を通して感じられるのではないかと思います。

今日は、壷井さんみずから美術館に来て下さり、絵を見に来た友の会の方などに直接説明をされていました。
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2013/1/29

特別展示「壷井明 無主物」のお知らせ  特別企画

2013年2月1日(金)から4月14日(日)まで、特別展示として壷井明さんの絵画《無主物》を丸木美術館2階アートスペースにて展示いたします。

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壷井さんは、東京で介護職に就きながら絵画制作を行っています。
「福島原発告訴団」など原発事故の責任を問う活動を応援しながら、福島の人たちから聞いたさまざまな話をもとにして描いた幅4メートル近くの大作が《無主物》という作品。
《無主物》とは、福島県のゴルフ場の芝生に付着した放射性物質を除去するよう求めた訴えに対し、東京電力側の弁護士が「放射性物質は自分たちのもとから離れた『無主物』である」と返答したことをもとにつけられたタイトルです。3枚のベニヤ板に描かれた油彩画は、被曝しながら働く福島原発の作業員や、利益を独占する人間との関係性、疎開する人びと、被曝した子どもや動物たちの姿が絵物語のように描かれています。

壷井さんはこの作品を、画廊などの展示スペースではなく、首相官邸前デモのような“路上”で発表してきました。そして、そこで出会った人びとから聞いた話をまた絵画に描き足すという手法を繰り返しています。その活動は「福島原発事故を絵物語のように描いている画家がいる」とインターネット上などで紹介され、現在、静かな注目を集めています。

参考資料=Women’s action network“「無主物」(作・壷井明)〜「福島原発告訴団」告訴状提出を見守りながら出会った絵”
http://wan.or.jp/art/?p=4993

今展では、絵画作品《無主物》を展示すると同時に、「絵画に描かれたもの」の解説、そして福島や仙台で行われたアクションに持参した拡大複製版の《無主物》などの関連資料を展示し、壷井さんの活動の様子を紹介します。

3月17日(日)午後2時からは、トークイベント「福島の現状と活動を知る」を開催いたします。
福島第1原発事故に伴う被曝への健康不安に応えようと、市民らが募金活動を行って昨年12月に開院した「ふくしま共同診療所」の活動と診療の現状を、杉井吉彦医師にお話しいただきます(他、ゲスト交渉中)。
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2012/12/9

アーロン&アッシュ スピーキングツアーin丸木美術館  特別企画

12月8日(土)、9日(日)の2日間、丸木美術館2階アートスペースで特別展示が行われました。
来日中の反戦イラク帰還兵アーロン・ヒューズとアッシュ・キリエ・ウールソンの全国スピーキングツアー「戦争そして人間の和解を求めて」の展示です。

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沖縄からはじまり、約1か月に及んだ全国ツアーの最後を飾る展覧会。
アーロンとアッシュは展覧会前日から東松山に入って、展示作業を行いました。
二人とも心優しい好青年で、元兵士だということは、外見からはなかなか想像できません。

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アッシュの作品は、大きく引き延ばした骸骨の画像。死と破壊の記憶でしょうか。

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パネルに貼り付けた画像を、参加者は少しずつ手ではがしていくのですが、しっかりとこびりついたイメージは、なかなかはぎ取ることができません。

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アッシュにとって、このイメージは戦争の記憶を意味しているようです。
足もとには、その記憶の破片が、バラバラになって散らばっています。

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アーロンのグラフィックデザインのような作品は、クリップにとめて展示室に並べました。
写真右で展示室内を歩いているのがアーロンです。

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彼のスケッチブックには、心象風景のようなイラクのスケッチが描かれていました。

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2日目には、野木庵でお茶を飲みながら、2人のイラク体験を聴く会も行われました。
イラクの白血病の子どもたちを支援するJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)のスタッフの方々も駆けつけて下さいました。

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とても短い期間の展示ではありましたが、“イラク帰還兵”という立場の2人と、直接顔をあわせて話をする、というのは貴重な機会でした。
企画を世話して下さったOさんはじめスタッフの方々に心から御礼を申し上げます。
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2012/10/14

アートスペース喜連川雲彩展と企画展展示替え  特別企画

10月13日(土)、14日(日)の2日間、丸木美術館2階のアートスペースにて、喜連川雲彩さんの「心の花びら展」が開催されました。
詳しくは喜連川さんのHPに報告されていますので、ご覧下さい。

http://unsai.grupo.jp/blog/226900

多くの方が来場されて、和やかな雰囲気のただよう会場だったようですが……
階下は、企画展の展示替えで大忙し。
14日は、博物館実習生の上智大学のT村さんに加えて、ボランティアのY浅さん、K峯さん、K林(T)さん、I葉さん、初参加で福島県双葉町出身のOさんが展示作業を手伝って下さいました。

「戦時下に描かれた絵画」展から、「今日の反核反戦展へ」。
この1週間は慌ただしい日々が続きそうです。

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