2008/2/9

丸木俊南洋スケッチ寄贈  作品・資料

赤松俊子(丸木俊)が1940年に南洋を訪れた際、現地で世話になった彫刻家・民俗誌家の土方久功〔1900-1977〕の姪御さんにあたる鎌倉市のOさんより、俊の南洋スケッチ4点を御寄贈いただきました。

クリックすると元のサイズで表示します
1940.3.26. HIDIKATA SENSEI.

クリックすると元のサイズで表示します
1940.3.30. かやんがる島雨の日に、土方先生を描く

クリックすると元のサイズで表示します
茶褐色。輝くニンフの舞ひ唄ふ。 一九四〇.三.

クリックすると元のサイズで表示します
1940.3.3. OGULAKI ABAI NI MONO KUU HITO ALI.

以上の4点です。
そもそものきっかけは世田谷美術館で昨年11月17日より今年1月27日まで行われた「パラオ―ふたつの人生 鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功展」。
展覧会担当のN学芸員の調査によって、土方久功の著作権者であるOさんのもとに、おそらく俊が土方に差し上げたと思われる南洋スケッチが存在していることが確認されたのです。
その後、同展のオープニングでOさんにご挨拶した際、「自分のもとにあるより、多くの方に見て頂きたい」とのOさんの意向を伺い、丸木美術館に作品を寄贈して頂くことになりました。

俊の南洋デッサンは数多く残されていますが、多くは現地の人びとの暮らしを描いたもので、土方の肖像を描いた作品は初見です。俊と土方の交流の証となる貴重な資料と言えるでしょう。
また、南洋の人びとを描いた色紙2点も、インクと墨を用いた珍しい手法による作品です。
いずれも大切に額装し、企画展示などの機会に公開していきたいと考えています。
貴重な作品を御寄贈頂きましたOさん、そして今回の件に様々な尽力を頂いたN学芸員に心から御礼を申し上げます。

   *   *   *

今日は世田谷美術館「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画」展のオープニングでした。
旧ソビエト(ウクライナ)に生まれ、現在は辛辣な社会批判とアイロニーに満ちた巨大なインスタレーションで国際的に高い評価を得ている現代美術家の、旧ソビエト時代の絵本作家としての一面を紹介する展覧会。昨夏の葉山での展示を見逃してしまったので、興味深く鑑賞しました。

その後は、S主任学芸員のお誘いを受け、N学芸員と画家のKさん(《R子像》で知られる著名画家K氏のお孫さん、つまりR子さんの娘さん)といっしょに用賀の寿司屋で夜更けまで歓談。
皆さんの、酩酊されているかと思いきや突如展開される鋭い芸術論を拝聴しながら、楽しい夜を過ごしました。
0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ