2016/1/15

『週刊読書人』に『《原爆の図》全国巡回』書評掲載  掲載雑誌・新聞

全国170ヵ所の巡回展記録 《原爆の図》が動かしたものは何か
 ――『週刊読書人』2016年1月15日号

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美術・文化社会批評のアライ=ヒロユキさんが、書評を書いて下さいました。

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 言論統制という不自由さはあったが、砂に染みこむ水のように本作を受容し、感動し、衝撃を受け、ときに金勘定をする逞しい人々の姿があった。いまはこのようなパワーを美術は社会的に持ち得ない。現政権下で再び言論表現は強い統制を受け始めている。当時の人々のように私たちは自由に振る舞えるだろうか。

 岡村は全国巡回展がもうひとつの再制作絵画によっても担われたことを本書で明らかにした。近代的個性の発露とされる美術作品は、創造という奇跡の瞬間を保証する唯一性に大きな価値を置く。だが拝むように鑑賞する人々など、近代絵画の性格と異なる受容の様子が本書から窺える。それこそが本作の稀有な価値であり、現在の美術のありようを再考する上でも有益な示唆を与えてくれる。

(一部抜粋)

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戦後前衛美術、そして社会と芸術との関わりについて造詣の深いアライさんならではの、見事な内容です。本当にどうもありがとうございます。
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