2015/11/28

ギャルリー志門「安藤栄作展」トークセッション  講演・発表

銀座ギャルリー志門にて、安藤栄作展「子供たちが教えてくれたこと」のトークセッションを行いました。
2011年3月に津波でいわき市のアトリエを失い、その後、奈良県に避難移住して、2013年には丸木美術館で個展を開催して下さった彫刻家の安藤栄作さん。
今回のトークは、芦屋に続いて2回目の対談です。

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(写真提供はすべて薄井崇友さん)

今回の個展は、ガザの子どもたちをテーマに刻みはじめた670体の木彫作品がメインです。
最初に作品の写真を拝見したときには、全身を布で包まれて地面に横たわる小さな遺体……という印象を受けたのですが、実際に展示を見ると、壁にリズミカルにならんだ子どもたちは、天に向かって自由自在に昇っていくようにも見えました。

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はじめはガザの子どもを悼むつもりで彫りはじめたけれど、その思いは福島や世界じゅうで傷ついている子どもたちに広がり、自分たちそれぞれの内にある子どもたちの魂にもつながっていった、と語る安藤さん。

照明もかなり明るいので、展示に悲壮感はありません。
安藤さんの天性の朗らかさ、人柄の温かさが、重いテーマを救っているのかもしれません。
それは、丸木美術館で展示した《光のさなぎたち》のときにも感じたことですが。

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粗削りの、その分軽やかな勢いのある彫刻からは、次第に、パウル・クレーの描いたドローイングの、どこか不完全な天使たちを連想をするようになりました。

トークには、会場に入りきれないほど大勢の方が来場して下さり、ありがたいことでした。
イベント終了後、しばらく残って天使たちを見つめていると、何の予告もなく、おもむろにヴァイオリンの音が鳴りはじめました。
弾き手は安藤さんの友人のヴァイオリニスト・永井由里さん。
次々と流れるバッハやラヴェルの調べ。天使たちと言葉を交わしているかのような自由自在の演奏に、すっかり聴き惚れてしまいました。
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