2014/12/12

トークセッション「「反戦」を乗り越える〜「反」という抵抗姿勢の次段階とは?〜」  イベント

午後1時から、中島晴矢展の会場で、「反戦」展スピンオフ企画vol.2「「反戦」を乗り越える〜「反」という抵抗姿勢の次段階とは?〜」が開催されました。

このトークセッションは、2014年9月に東京・世田谷区のSNOW Contemporaryで開催された「反戦――来るべき戦争に抗うために」展のスピンオフ企画として自主企画されたものです。

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トークには上写真左から居原田遥さん(東京芸術大学大学院)、木村奈緒さん(フリーライター)、中島晴矢さんの3人が出演されました。

20代の若者3人が、丸木美術館で「反戦」をテーマに自主企画を行うという新鮮な試みに、それだけで私は感慨を抱いてしまうのですが、今の時代が彼らに危機意識を感じさせているわけですから、決して手放しに喜ぶわけにはいきません。

トークは、さまざまな局面での“断絶”の超克がテーマとなって進み、個人的にはたいへん面白く聞きました。
とりわけ、沖縄出身でアジアの若いアクティビストたちと交流があるという居原田さんの鋭い問題提起には、たびたび考えさせられました。
「わかりやすい表現は人を遠ざける、でもわかりにくい表現はもっと人を遠ざける」
「現代美術と政治は、どっちが人びとと遠いのか」
「アジアではアートのなかで政治がどう機能するかではなく、デモのなかでアートがどう機能するのか、美術を実用にどう落とし込むのかという“アート・アクティビズム”が必要とされている」

芸術と社会について考えるとき、歴史的に常についてまわってきた「政治の前衛」と「芸術の前衛」の問題が、「3.11」を経験した20代の若者たちのなかであらためて問い直されているわけです。
丸木美術館の「反核反戦展」も、こうした議論の場として機能すれば、新たな可能性が見えてくるのかもしれないと考えさせられた、濃密な2時間ほどのトークでした。

以前に何度か丸木美術館のボランティアに参加して下さっている木村さんの、「今日来てみて、あらためて丸木美術館がいい場所だと実感しました」という嬉しい言葉も、今回、丸木美術館での個展開催を経験した中島さんの「正気を保ち根気よく続けていくしかない」という実感の込められた言葉も、心に響くものでした。
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