2014/4/9

【沖縄出張初日】宮良瑛子展集荷/佐喜眞美術館「利根山光人展」  調査・旅行・出張

今日から、「宮良瑛子展 沖縄―愛と平和と―」の作品集荷のために沖縄出張です。
朝一番の飛行機に乗り、午前9時半には那覇空港に到着。
10時に琉球物流のスタッフさんと那覇市民ギャラリーで落ち合いました。

那覇市民ギャラリーが所蔵されている宮良瑛子さんの油彩画は、《転生》と《美ら海・辺野古》の2点。どちらも、宮良さんの力強い筆遣いがよく表れている大作です。

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作品の状態チェックを行い、梱包を終えると、美術運送用トラックに積み込み。
その後、私もトラックに同乗させて頂き、那覇市内の個人宅で2点の作品集荷を行った後、この日の最終目的地である読谷村立美術館へ。
初めて訪れた読谷村立美術館は、世界遺産の座喜味城跡に接する、とてもロケーションの良い美術館でした。
この美術館でも《美ら島》、《レクイエム 海礁U》という2点の油彩画の大作をお借りしました。

実は、丸木美術館の企画展で公立館から作品を借用するのは、今回が初めてのことです。
それは、展示室の条件や金銭面等の問題で、簡単に借用できない事情があるのですが、今回の展覧会では、宮良さんのたっての希望であり、また、所蔵美術館のご理解、そして何より多くの方々の展覧会実現のためのご寄付のおかげで、実現したのです。

間近で宮良さんの作品を拝見したことで、いよいよ展覧会がはじまるのだという実感が沸いてきました。

   *   *   *

読谷からの帰り道、途中で車から降ろして頂き、宜野湾市の佐喜眞美術館を訪れました。
佐喜眞美術館では、今日から版画作品を中心とする「利根山光人展」がはじまっています(6月8日まで)。

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私がはじめて利根山光人の作品を見たのは、まだ学生だった1994年。
世田谷美術館で開催された回顧展がきっかけでした。
メキシコの影響を色濃く受けた力強い作風に加え、佐久間ダムのシリーズをはじめ、広島や南京などの社会的主題に取り組む硬質な姿勢に、大きな感銘を受けました。

今回の佐喜眞美術館の展示では、利根山さんの実力がいかんなく伝わってくる版画作品も見ごたえがありますが、何といっても圧巻なのは、「今まで丸木夫妻以外の作品を展示したことがなかった」(佐喜眞館長談)という一番奥の部屋に並べられた、利根山さんの壁画《誕生》と《沖縄戦の図》の対比。振り返ると別の壁面には比嘉豊光さんの《島クトゥバで語る戦世》の写真群もならんでいて、非常に面白い、壮絶な死生観を提示する空間になっていました。

《沖縄戦の図》に描かれた骸骨と、《誕生》に登場する骸骨(メキシコの死生観をあらわすカラベラ)からは、沖縄戦の“慰霊の日”とメキシコの“死者の日”の連続性に気づかされます。
また、利根山さんの作品の豊かな色彩やおおらかさに引き出されるように、丸木夫妻の絵画の色彩の強さやある種のユーモアについても、あらためて考えさせられました。
この興味深い展示の余韻に浸りながら、最後に美術館の屋上にのぼって、普天間基地を見下ろす風景を眺めてきました。

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閉館後は、佐喜眞館長の車で那覇市内まで送って頂き、夕食は沖縄県立博物館・美術館のT学芸員とMさんとご一緒しました。
明日は一日、宮良瑛子さんのアトリエで作品の集荷作業が続きます。
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