2013/12/27

『北陸中日新聞』文化欄「木下晋展」紹介  掲載雑誌・新聞

2013年12月27日付『北陸中日新聞』朝刊文化欄に、“ひしめく生と死 切実”との見出しで、木下晋展「生命の旅路」が紹介されました。
取材して下さったのは、松岡等記者。木下さんと神奈川県立近代美術館の水沢勉館長との対談に、わざわざ金沢から駆けつけて下さいました。心から感謝いたします。

記事は、中日新聞のWEBサイトで全文をご覧いただくことができます。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201312/CK2013122702000195.html

以下は、記事からの一部抜粋です。
丹念に取材して下さった松岡記者には、心から感謝いたします。

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(前略)神奈川県立近代美術館の水沢勉館長と記念対談した木下さんは、幼少期に火事で焼け出された後、困窮と孤独の中で美術と出会い、やがて師事する麻生三郎や、同じ富山県出身の滝口修造、滝口の紹介でニューヨークで出会う荒川修作、小林ハルさんを描くきっかけをつくった美術評論家、画商の洲之内徹らとのエピソードを紹介。鉛筆画という表現方法を確立していった経緯を語った。

 水沢さんは、木下さんの初期作品から「日本の近代美術が持っていたいい部分と地続きにあった」と指摘。山形県・月山の注連寺の天井画として描いた墨による「天空の扉」などの宗教性も示しながら、「絵画というより彫刻的。ディテールを立体としてとらえることで、より存在感を感じる」と話した。

 木下さんは、ハンセン病によって目や鼻、骨格までが崩れた桜井さんの肖像を描く際に「彼の前に立ったとき、普通に考える人間に対する概念は変わらざるを得ない。描くことは人間に対する考えを再構築していく体験だった」と振り返った。

 これに応じた水沢さんは木下作品を「単なる精密画とは違い、人間の生死、存在の根幹にかかわる表現」と評し、「鉛筆のように表現の手段が限られていることで、より対象に没入できるのではないか」と分析した。

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 原爆による悲惨のほか、水俣病などの公害、原発問題など日本社会も告発する丸木夫妻の作品が並ぶ丸木美術館。木下さんは「最初に丸木さんの絵を見たときには拒否反応もあった。しかしフィルターを取り除いて作品に向き合うと、人物一人一人が非常にエロティックで、聖と俗がひしめきあっている。だからこそアートとして迫ってくる」という。

 同美術館学芸員の岡村幸宣さんは「東日本大震災後の痛みや苦しみの下、孤独に向き合う木下作品と共鳴し、『原爆の図』の現代性、普遍性があらためて浮かび上がってくるようだ」と話した。


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展覧会は2014年2月8日まで。
その後、4月4日〜5月6日には沖縄県立博物館・美術館に巡回します。
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