2013/12/6

出張ワークショップ/大川美術館/アーツ前橋「カゼイロノハナ」  他館企画など

午前中は、毎年恒例となっている地元の唐子小学校への出張ワークショップ。
今年も体育館に集まった3年生の皆さんと、楽しく工作教室をしました。

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このワークショップは、もともと東松山市の環境保全課の呼びかけではじまったもの。
そのため、工作教室を指導する丸木美術館理事で画家のMさんも、古いレコード盤や、八百屋から頂いてきた果物の包装用紙、赤ちゃん用のベッドの柵などの身近な素材を再利用するという発想で、材料を集めています。

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もっとも、子どもたちのほとんどは、レコード盤をはじめてみる、とのことで、「ここから音楽が流れる」と言われても、ピンと来なかったかも知れません。ジャズが好きだという担任の先生は、一人だけとても喜んでいらっしゃいましたが……。
ともあれ、とても楽しく2時間を過ごすことができました。

   *   *   *

午後からは、市役所のKさん、丸木美術館理事のMさんといっしょに、群馬県桐生市の大川美術館へ。開館25周年記念「大川美術館の軌跡」を観ました。

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大川美術館の膨大なコレクションのうち、展示されていたのは、もちろんほんの一端でしたが、普段と少しだけ展示の仕方を変えていたこともあって、いろいろと新しい発見がありました。
展示を観てまわるうちに、自然と足が止まったのは、ベン・シャーンの《ラッキー・ドラゴン・シリーズ》のひとつ《なぜ?》。久保山愛吉の墓碑を描いた作品の前に立ちながら、「3.11」の際に開催していた「第五福竜丸事件 ベン・シャーンと丸木夫妻」展は、この大川美術館の協力がなければ実現できなかったということを思い起こしていました。
これからも、長くお付き合いさせて頂き、そしてときどき足を運びたい美術館です。

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その後は、前橋市に開館したばかりのアーツ前橋へ行き、開館記念展「カゼイロノハナ」を観ました。
この企画展は、美術や工芸だけでなく、詩や音楽、科学などジャンルを越えた創造的な表現を展示し、前橋の持つ場所性、歴史性を掘り起こしていくという非常に興味深い試みでした。

前橋ゆかりの画家たちの歴史的な作品だけでなく、「生活造形実験室」を主宰し、絵画教室や展覧会活動で日常生活に根づいた文化活動を育んだ画家・近藤嘉男や、「上毛孤児院」を設立するなど社会福祉活動の先駆けとなった宮内文作の活動などが、現代美術家の作品と「対話」するかたちで紹介されているのは、とても新鮮に感じました。

とりわけ、前橋で活動する現代美術家・白川昌生が、「市民科学者」として原発に反対し続けてきた高木仁三郎(前橋生まれ)の活動をインスタレーションとして提示した作品《高木仁三郎からはじまる》(写真:図録右頁上)は、現代美術の真の意味での「現代性」とは何かを考えさせられる内容で、感動的ですらありました。

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必見の展示、会期は1月26日まで。
気鋭の美術評論家・福住廉さんも、例によって鋭い展評を書いています。
http://artscape.jp/focus/10093688_1635.html
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