2013/12/2

川越スカラ座『立候補』  川越スカラ座

このところ、岩波ブックレットの校正やその他の原稿の打ち合わせなどで慌ただしくしていましたが、久しぶりの一日休みに川越スカラ座で上映中の映画『立候補』(藤岡利充監督、2013年)を観てきました。

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羽柴誠三秀吉、外山恒一、マック赤坂など世間で言うところの「泡沫候補」の選挙活動や思いに迫るドキュメンタリ映画。
事前に、スカラ座スタッフの女の子から「泣きました」と言われ、マック赤坂で「泣く」のか……と半信半疑でしたが、映画の後半部分のひき込まれる展開には、正直なところ驚かされました。あらかじめ想定された物語を超えていく現実。これこそドキュメンタリという作品です。

映画を見終わったあと、受付で「すみません、泣きました」と自己申告。
詳しくは実際に映画を見ていただきたいのですが、この作品は、たんなるパフォーマンス主義の「泡沫候補」のドキュメントでは決してありません。
マック赤坂の選挙活動を通して、暴走する「多数派」のおぞましさを相対的に浮かび上がらせるという点で、まさに今の時代に生まれるべくして生まれた映画だと思いました。
自分の考えと異なる他者を抹殺することを微塵も躊躇しない「多数派」政権が、戦後の日本がまがりなりにも積み重ねてきた歴史を根底から破壊しようとしている今こそ、観る価値のある重要な作品です。

川越スカラ座での上映は、12月6日(金)まで。騙されたと思って、ぜひご覧下さい。
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