2013/11/12

Ring-Bongリーディング「闇のうつつに 我か我かは」予告  館外展・関連企画

いよいよ「木下晋展 生命の旅路」がはじまりました。
初日の今日は、県内の私立女子高校などの団体が来館し、館内説明を4回行うなどあわただしい一日になりました。
展示作業の仕上げや片付けなども残っていたのですが、事務局のYさんやボランティアのHさんが一日がかりで手伝って下さり、たいへん助かりました。

   *   *   *

夜は都内の稽古場で、演劇集団Ring-Bongのリーディング公演「闇のうつつに 我か我かは」の稽古を見学しました。
この作品は、Ring-Bongを主宰する文学座女優・劇作家の山谷典子さんがラジオドラマのために作られた朗読劇で、丸木美術館と原爆の図第12部《とうろう流し》をモデルにしています。
といっても、ドラマの設定の際に原爆を東京大空襲に置き換え、登場人物もすべて架空の人物ですので、丸木夫妻の作品とはまったく別の物語に仕上げられています。

山谷さんの得意とする、過去と現在を重ね合わせて、異なる歴史軸のなかから現代の問題をあぶり出す力作。登場人物の誰もが自らの状況に葛藤を抱えていながら、しかし、美しく昇華されていく物語の構成が見事です。
公演は、11月24日(日)午後4時に、三軒茶屋のKENで行われます。

現代社会を見つめる芸術表現を紹介する岡村企画の第3弾。
第2部では、アフタートークとして、山谷さんの作品への思いをお聞きします。
2014年1月に公演予定の次回作「しろたへの春 ちぎりきな」では、日韓の植民地支配の歴史を主題にするそうです。その見どころも、お聞きできればと思っています。
会場のKENは収容人数に限りがあるので、ご来場下さる方には、事前予約をお勧めします。

http://www.kenawazu.com/2013/10/post-29.html

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「闇のうつつに 我か我かは」 Ring-Bong リーディングの夕べ

日時:11月24日(日)15時半開場/16時開演

第1部 リーディング公演「闇のうつつに 我か我かは」
第2部 アフタートーク 岡村幸宣(丸木美術館学芸員)×山谷典子(演劇集団Ring-Bong主宰)

第1部
出演:小笠原良知 辻 輝猛 福田絵里 山谷典子
作:山谷典子
演出:小笠原 響
企画:岡村幸宣
制作:Ring-Bong

奥武蔵の川を見下ろす丘の上に建つ小さな美術館。
そこに一人の老人が訪れる。
かつて彼は東京大空襲で家族を失い、
同じく空襲で家族を失った一人の女性画家と、この地で出会ったのだった。
「闇のうつつの出来事は、私には夢のようにも思えます・・・」
現代と昭和二十年。
二つの時代を、物語は交錯していく。
生きること、信じること、家族とは、国とは・・・

チケット
2,000円(前売・当日とも)
10/10(木)より予約開始

ご予約・お問い合わせ
 070-6977-0271 ※11/24当日のみ 03-3795-1778(KEN直通)

歴史は繰り返す。
そう言われることは多いけど、本当の意味で繰り返された歴史は一度もないはずだ。
歴史は決して繰り返さない。
とはいえ、異なる時代に似たような状況を見出すことはできる。
過去は未来を照らし出す鑑(かがみ)でもある。
歴史を学ぶということは、生きるための道標を学ぶということだ。
演劇集団Ring-Bong の舞台を、これまでに3度観た。
主宰者である 山谷典子の紡ぎ出す物語は、先の戦争と今の時代を行きつ戻りつしながら、
重く複雑な主題を私たちの日常と重ね合わせていく。
人は生まれてくる時代を選ぶことはできない。
けれども、いつの時代にあっても、人はそれぞれの運命に流されながら、
歌い、笑い、憤り、泣き、奔り、過ちを犯し、そして赦し、赦され、
ただごとでない生を、精一杯に生き切っていく。
悲しみや苦しみにあふれた歴史を知り、明日を生きる糧とすること。
若い演劇人たちの繊細かつ骨太な試みを、これからも見届けていきたい。

原爆の図丸木美術館学芸員 岡村幸宣


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