2013/7/9

東松山市立南中学校出張授業  講演・発表

午後、丸木美術館にもっとも近い中学校である東松山市立南中学校へ自転車で走って行き、1年生約200人を相手に出張授業を行いました。今まで、高校や大学へはたびたび行ったことはありましたが、中学校への出張授業というのは、初めての試みです。

きっかけは、南中学校の先生が「郷土を学ぶ」という総合学習の一環として呼んで下さったこと。
そのため、まずは、南中学のとなりを流れる都幾川の風景について、いかに丸木夫妻が気に入っていたか、という話をしました。丸木夫妻は都幾川の風景に位里の生まれ故郷の広島の太田川を重ね合わせ、終の棲家としてこの地を選んだのです。
また、丸木夫妻がなぜ「原爆の図」を描くようになったのか、この絵にどんな思いを込めたのか、という話とともに、たんに戦争の惨禍を伝えるだけでなく、「弱い立場の人の痛みに想像力を広げる」というテーマを生涯をかけて追い続けたのだと説明すると、生徒たちも自分の日常にひきつけて丸木夫妻の仕事を理解してくれたようでした。

しっかり集中して静かに話を聞いてくれた1年生たちとお別れした後、校長室で先生方と雑談をしました。先生のなかには、地元の出身で、子どもの頃から丸木美術館を身近に感じていた、という先生もいらっしゃいました。
南中学校の学区域には、丸木夫妻が校舎の壁画を描いた青鳥(おおどり)小学校もあり、先生の話では、青鳥小学校の卒業生にとって、その壁画が大切な誇りになっている、とのこと。たしかに、授業のなかで、青鳥小学校の壁画――青い鳥に包まれたさまざまな肌の色の子どもたちの絵――が、世界の平和を象徴していると話したときには、しっかりと頷く子どもたちが何人もいたのです。

東松山市で育った子どもは誰もが丸木美術館のことをよく知っている、という状況が理想なので、これからも、お声掛け頂ければどこへでも行ってお話しさせて頂きますよ、と言ったところ、校長先生をはじめ、先生方もたいへん共感して下さったようでした。
南中学校からはじまった試みが、これから大きく広がっていくことを、とても楽しみにしています。
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