2013/3/21

川越スカラ座『ニッポンの、みせものやさん』  川越スカラ座

川越スカラ座で上映中の『ニッポンの、みせものやさん』(奥谷洋一郎、2012年)を観ました。

いまも活動を続けている唯一の見世物小屋「大寅興行」の活動を中心に、見世物小屋の歴史をたどるドキュメンタリー映画です。



私には見世物小屋を観た記憶はありませんが、川越まつりでもつい数年前まで蓮馨寺に見世物小屋が出ていたそうです。
見世物小屋は、かつて福祉制度が整備されていなかった時代に、障碍のある人たちが生計を立てる手段になっていたとのこと。そういえば以前、幼少時に両手足を切断し、見世物小屋で「だるま女」として働いていたことのある中村久子の生涯を紹介するTV番組を観た記憶があります。

貧しい家に生まれた子が口減らしのために働いていたのはもちろん、「昔は裕福な家に“奇形”の子が生まれると世間体が悪いんで大金包まれて見世物小屋にもらわれてきたんだよ」という映画のなかのインタビューの言葉が胸に刺さります。
それでも、倫理観だけではとらえきれない得体の知れないエネルギーに圧倒されます。
そして、肩を寄せ合うように生きる見世物業界の人びとは、他人に対してとても優しい。
この優しさは、いったい何なのだろう。
「異界へようこそ」という呼び込み看板の文字が、頭から離れません。

最近、仕事でごいっしょすることの多い写真家の萩原義弘さんが、見世物小屋の撮影をされていて、HPに見事なヘビ女の写真がありました。

http://ysnowy.exblog.jp/tags/%E8%A6%8B%E4%B8%96%E7%89%A9%E5%B0%8F%E5%B1%8B/

川越スカラ座での上映は3月29日まで。
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