2013/1/11

青鳥小ワークショップ/遠藤一郎落語「のりこ」/風間サチコ展など  他館企画など

午前中、3月3日から4月14日まで丸木美術館で展覧会を開催予定の遠藤一郎くんが来館。
遠藤くんは、車体に大きく「未来へ」と描かれた『未来へ号』に乗って、7年も全国各地をまわりながら幅広い活動を続けてきた“未来美術家”です。丸木美術館では、3.11後の活動をもとにしたスケールの大きな展覧会を計画中。展示室や屋外を実見して、いろいろと企画の構想を練っていました。

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また、新潟県十日町市にある鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館のA学芸員も来館されました。
この美術館は、大地の芸術祭の一環として、鉢という集落の廃校となった小学校の校舎を利用して、絵本作家・田島征三さんが作った“空間絵本”なのだそうです。
もっとも、豪雪地帯なので、冬季は美術館は休館。そのあいだを利用して、A学芸員も各地の美術館をまわりながら、運営や地域の人たちのサポートのあり方を学んでいるとのことでした。
丸木美術館の活動も参考にしたいとのことで、流々庵でお昼ごはんを食べながらいろいろとお話をしました。小さな美術館同士、共通の悩みも多いようだったので、少しは役に立つといいのですが……
ともあれ、豊かな自然に恵まれたとても面白そうな美術館。
そのうちにぜひ、足を運んでみたいと思います。

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午後2時40分からは、同じ市内の青鳥小学校へ。丸木夫妻が校舎の壁画を手がけた学校です。
今回は「放課後子ども教室」で、丸木美術館クラブ工作教室でお馴染みのMさんが出張ワークショップを行いました。

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畳を敷いた教室で、元気のよい子どもたちがワイワイと騒ぎながら布をコラージュして壁掛けを作りました。
みんなで共同制作した作品は、1月26日からはじまる企画展「丸木美術館クラブ・工作教室の10年展」にも出品されます。

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美術館閉館後には、東京・清澄白河のSNACで行われた遠藤一郎くんの創作落語「のりこ」を聞きに行きました。
震災後に石巻で活動を行っていた遠藤くんが出会った人びとや出来事を落語風に語るという興味深いイベント。水戸芸術館の「3・11とアーティスト: 進行形の記録」展で初演された内容を東京で再演するという試みです。
最初にその話を聞いたときには、「なぜ落語?」と腑に落ちない思いもあったのですが、実際に聞いてみると、落語という形式でこそ伝わる被災地のリアリティというものが感じられて、なかなか面白いアイディアだなと思いました。
笑いあり、涙あり、歌ありの盛りだくさんの内容。
丸木美術館の展覧会でも、ぜひ落語を聞かせていただきたいですね。

そして、SNACの会場では、福島原発事故を主題にした風間サチコ展「没落THIRD FIRE」が開催されていました。
風間さんは、一昨年12月のChim↑Pom展の際に丸木美術館を訪れ、「明治三陸大海嘯には《風俗画報》というリアルな史料が、広島の原爆には丸木夫妻の《原爆の図》があるように、記録画は【忘却】の【防波堤】である」と考え、4mを超す木版画の大作《噫!怒涛の閉塞艦》など原子力にまつわるクロニクルを制作したとのこと。
こうした表現の連鎖は非常に嬉しいですね。
会期は1月19日までですが、一見の価値ある展覧会です。

落語公演のあとは、遠藤くんや関係者の皆さんと近くの飲み屋へ行き、「遠藤一郎展」の打ち合わせの続きを行いました。
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