2018/5/28

『アート+カルチャー』にて風間サチコ展紹介  掲載雑誌・新聞

「風間サチコ展」、初日の午前中から取材して下さったドイツ人記者が「アート+カルチャー」のサイトで紹介して下さいました。
丸木美術館という場所性も踏まえた充実の記事です。

優作「ディスリンピア2680」@風間サチコ展・「原爆の図丸木美術館」
 ―2678年5月23日『アート+カルチャー』
http://art-culture.world/articles/kazama-sachiko-dislympia-2680-hiroshima-panels-maruki-museum/
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2018/5/21

『毎日新聞』に「風間サチコ展」紹介  掲載雑誌・新聞

風間サチコ ディスリンピック2680 社会の狂気照らす
 ―2018年5月21日『毎日新聞』夕刊「アートの扉」

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 牧歌的な丸木美術館の展示室に入ると、巨大な黒と白の世界が目に飛び込んでくる。木版画で現代社会のゆがみを描いてきた作家が、優生思想から着想を得たのが本作だ。

 架空の都市で、近い未来に開催される五輪「ディスリンピック2680」の開幕式典。スタジアムの中央にそびえる祭壇のような場所では、各層でウサギ跳びやブリッジをする人が描かれ、頂には人力で支える巨大な日の丸が翻る。

 狂気に満ちた世界の細部は戯画的だ。
……

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(記事冒頭から抜粋、全文は以下)
https://mainichi.jp/articles/20180521/dde/012/040/025000c
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2018/5/15

高畑勲お別れの会/山内若菜展  他館企画など

ジブリ美術館にて「高畑勲お別れの会」の式典に参列。
先月の「石牟礼道子さんを送る」会に続いて、大事な仕事を遺された方、そして無理をお願いしてしまった方とのお別れです。
早めに会場に到着して、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーに目礼、式典開始時間を待ちながら高畑監督のご著書を読み返しました。

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宮崎監督の挨拶はもちろん、息子さんの挨拶、二階堂和美さんの振り絞るような「いのちの記憶」の歌声が心に沁みました。

高畑監督には昨秋の対談企画のために何度かお手紙を書き、メールのやりとりをして、いっしょに「原爆の図」を観る機会をいただきました。
わずかではありましたが、厳しさ、優しさ、繊細さを感じ、絶えず緊張していた時間でした。
丸木スマの絵をご覧になって、「これは、絵巻物の世界ですよ」と心から嬉しそうに笑ってくださったときだけ、緊張が解けたことを覚えています。
体調が良くないことは最初から知っていたから、申し訳ない思いがずっとあったのですが、周囲の方から「最後まで仕事の機会があったことを、本人はよろこんでいた」と言っていただき、少し救われる気もしました。

対談直前になって、突然「出演を辞退したい」というメールが届き、慌てたことを思い出します。
体調面の不安もあったのでしょうが、「このテーマを語るには時間が短すぎる」という言葉に、本気で「原爆の図」に向き合おうとして下さっているのだと感じて、懸命に説得しました。
当日、開場2時間前にメールをいただいて、ようやく安堵しました。

時間が許すのならば、もっと高畑監督のお話をうかがいたかった。
対談企画の後、帰りの車の中では、いつになく気持ちが高ぶって、ずっと語り続けておられたそうです。
「思うところを充分に話しきれなかった」という高畑監督に、「いつかまた、原爆の図について語ってくださることを願っています」とお返事したのが、結局、最後のメールになってしまいました。

   *   *   *

「高畑勲お別れの会」の後は、銀座の中和ギャラリーで山内若菜展を観ました。
3年前の丸木美術館での展示から、さらに拡張し続けてきた牧場の絵画が、360度の円環状の展示となって、観る者を包み込みます。

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洞窟の岩肌を思わせる和紙の大画面。海のようにも草地のようにも見える青緑色の水平線。希望の象徴のペガサスに加えて、ヤンバルクイナや第五福竜丸の船影も描きこまれ、時間軸が多層化していました。
福島であり、沖縄であり、チェルノブイリであり、マーシャル諸島でもありながら、現実から飛翔していく彼女の心象風景なのでしょう。

「迷いのない絵ですね」と来訪者に声をかけられて、そんなことない、常に迷っている、と彼女が答えていたのが印象的でした。
描ききれないほど複雑なテーマに引き裂かれながら悶えて、それでも描かずにはいられない、青い炎のような強靭な小宇宙。
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2018/5/5

丸木美術館51周年開館記念日 寺尾紗穂ライブ(ゲスト原田郁子)  イベント

快晴に恵まれた丸木美術館51周年開館記念日。
今年も大勢の方が東松山まで足を運んでくださいました。
ボランティアの皆さんといっしょに準備した旗や鯉のぼりが、風に吹かれてはためきます。

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美術館の庭では、地元の新鮮な食材などを使った出店がならび、賑わっていました。

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八怪堂では、画家の万年山えつ子さんが、どんぐりを使って小さなマラカスを作るワークショップ。大人も子どもも楽しそうに参加していました。

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午後1時からは、新館ホールで開館記念日の集い。司会は俳優・語り手の岡崎弥保さん。
小寺理事長の挨拶、岡村の「原爆の図保存基金」中間報告のあと、今年2月に亡くなられた石牟礼道子さんが丸木美術館について記された文章「妣たちの国のこと」を朗読してくださいました。

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今年の催しは、シンガーソングライターの寺尾紗穂さんのライブです。
熱心な若いファンが、開場前から列をつくって待機していました。
前半は単独ライブで、伸びやかな歌声と美しいピアノの音色が美術館じゅうに響いていきました。時おり、その歌声に、窓の外から聞こえてくる鳥の声が溶け合っていました。
寺尾さんと森の鳥たちの共演です。

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音に誘われて、ライブを知らずに美術館に来ていた人たちも、続々と入場してきました。
気がつけば、150席ほど用意した会場は満席となっていました。

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休憩をはさんで後半。クラムボンのボーカリストとして若者の人気を集める原田郁子さんがゲストで登場です。
おふたりの対談では、それぞれの丸木夫妻作品との出会いや思いを語ってくださいました。

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続いて、寺尾さんによる絵本『ひろしまのピカ』朗読。
原田さんのピアノ演奏とのコラボレーションは絶妙でした。
感情をやや抑え気味にして、たんたんと読み続ける寺尾さんの声に、観客は次第にひきこまれていきます。
その声が、ふっと途絶えたのは、主人公のみいちゃんが原爆を生き延び、死者を悼む灯ろうに「おとうさん」と書く場面でした。
涙をこらえきれない寺尾さんを、原田さんのピアノの音がやさしく支えていました。

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寺尾さんは、今回、「原爆の図保存基金」にも応援のメッセージを送って下さいました。

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 忘れられている歌ですが、丸木美術館のある東松山には美しい蛍の歌があります。東松山に限らず日本中あちこちで美しい歌が忘れられています。価値あるものをいかに残していくのかということが、その時代の人間に問われているのだと思います。戦渦を伝える報道にも不感症が広まっていると聞きますが、感じることを切実に求められる時間、戦争を知らない人々が「原爆の図」と対峙する時間が、未来にも残っていってほしいと思います。

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その知られざる東松山の蛍の歌を、寺尾さんが歌って下さいました。
原田さんは、丸木俊の愛用した和太鼓を歌にあわせてたたき、会場の皆さんをリードしながら「ほ、ほ、ほたる来い」と声をそろえて歌います。

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ふたりの共演「青い闇をまっさかさまに落ちていく流れ星を知っている」は圧巻でした。
天窓から差しこむ自然光が舞台をやわらかく照らし、歌声がどこまでも、ずっと空高くのぼっていくようでした。

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ピアノの譜面台の上には、原田さんが本橋成一写真集『ふたりの画家』を置いていました。
今日はふたりもここにいらっしゃいます、とはじめに言って、丸木夫妻の写真を表側にして、ずっとピアノを弾いて下さっていました。

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丸木美術館に初めて来たという若い世代の方たちから、寺尾さん、原田さんを初めて知るシニア世代まで、幅広い層の方々がライブを楽しんでいた様子が伝わってきて、それが何よりも、嬉しかったです。

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最後の写真は、公演後、控室の小高文庫でくつろぐ原田さんと寺尾さん。
本当にありがとうございました。
そして、Kさんはじめ素晴らしい音響チームと、この企画を提案してくださった富山のY子さんにも、心から御礼を申し上げます。
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2018/5/3

「原爆の図保存基金」中間報告  その他

「原爆の図保存基金」の立ち上げから1年が経過しました。4月17日現在で2,776件、6,738万7,342円の寄付が集まっています。
丸木美術館50年の歴史で、2017年度の寄付金額は史上最高額を記録しました。ご協力下さった皆様、本当にありがとうございます。

基金は、地元ボランティアのHさん、Nさんらが集計・分析を進めて下さっています。
それによると、この1年の間に、100万円の寄付を下さった方が11名、70万円が1名、50万円が10名いらっしゃいました。
もっとも多いのが1万円台の寄付で、1210件(全体の約44%を占めています)でした。

都道府県別では、東京都、埼玉県、神奈川県と首都圏が件数・金額ともに上位3位までを占めますが、北海道(件数4位)、広島県(金額4位)の関心の高さが目立ちます。
さすがに丸木夫妻の出身地ですね。

【都道府県別・件数】
@ 東京都 722件
A 埼玉県 419件
B 神奈川県 306件
C 北海道 149件
D 大阪府 118件
E 千葉県 144件
F 広島県 77件
G 兵庫県 76件
H 愛知県 60件
I 福岡県 42件

【都道府県別・金額】
@ 東京都 1,498万9,997円
A 埼玉県 1,056万5,501円
B 神奈川県 845万8,079円
C 広島県 228万9,069円
D 千葉県 209万5,000円
E 北海道 198万1,262円
F 大阪府 132万5,000円
G 福島県 111万7,000円
H 鹿児島県 102万4,000円
I 群馬県 97万4,516円
(2018年4月17日現在、いずれも無記名・公表不可を除く)

今年の秋には、広島市内でも出張イベントを予定しているので、さらに多くの方に関心を持っていただきたいところです。
目標金額5億円はまだ遠いですが、今後も引き続き呼びかけていきますので、どうぞ皆さま、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
(5月5日開館記念日でも、保存基金の中間報告を行います)
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2018/5/2

毎日新聞WEB版に「丸木俊 本のたのしみ」展紹介  館外展・関連企画

人間と自然、豊かに深く 丸木俊「本のたのしみ」125冊展示
 ―2018年5月2日『毎日新聞』WEB版

https://mainichi.jp/articles/20180502/mog/00m/040/008000c

東京・東中野のポレポレ坐で開催中の「丸木俊 本のたのしみ」展が、『毎日新聞』WEB版で紹介されました。
取材は岡本同世記者。「懐かしくてモダン、美しくて深い――」という書き出しが良いですね。
以下、記事からの一部抜粋です。

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企画を担当したポレポレタイムス社の小原佐和子さんは「子供だけでなく、あらゆる世代に向けた作品が多い。絵本を通して、丸木夫妻を知らない若い人が興味を持つきっかけになれば」と期待する。「原爆の図 丸木美術館」(埼玉県東松山市)の岡村幸宣学芸員は「日本の絵本界をけん引してきた丸木俊の仕事を一堂に展示する、これまでありそうでなかった企画。今の絵本はキャラクターが強く前面に出るが、俊さんの表現は、もっと奥深い世界を見せてくれる」と話す。

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写真は、ポレポレ坐で撮影した会場風景。

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絵本原画は現存している作品が限られているので、「原画展」ではなく「絵本展」の方が全仕事を紹介できるのですね。

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1956年以後に発行された書籍は手に取って読めるようになっているので、ぜひ、内容もお楽しみください。

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展覧会は、5月7日まで。
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