2018/2/28

武田美通さんの造形作品と市民アーカイブ多摩を訪ねる旅  他館企画など

久しぶりに竹内良男さんの企画に参加して「武田美通さんの造形作品と市民アーカイブ多摩を訪ねる旅」へ。

2010年に丸木美術館の企画展で紹介した鉄の造形作家・武田美通さんの作品を観に恵泉女学園大学を訪れました。
武田作品は今年8月に沖縄県立博物館・美術館の県民ギャラリーで展示予定とのこと。作品保存などの課題はあるのですが、「広める会」の皆さんががんばって活動を続けています。

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その後は、多摩都市モノレールで玉川上水駅に移動して、東大和市の旧日立航空機変電所跡を見学。
外壁に米軍空襲の弾痕の残る貴重な戦争遺跡です。

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さらに、歩いて10分ほどの場所にある市民アーカイブ多摩へ。
もとは都立多摩社会教育会館が行っていた(石原都政で切り捨てられた)市民運動のミニコミ紙などの保存収集活動を引き継いでいる小さな施設です。

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『丸木美術館ニュース』もしっかり保存して下さっていて、その地道かつ重要な活動には本当に頭が下がる。やはり紙媒体のニュース発行を続けていかねば・・・とあらためて思いました。

竹内さんのツアーはこれで終わりですが、夕方はちひろ美術館・東京の大巻伸嗣展「まなざしのゆくえ」展レセプションへ。ちひろ生誕100年「LIFE展」連続企画の第1弾。

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去年の高畑勲さんキュレーション企画あたりから、この美術館が従来のイメージから脱却して新しい時代を迎えようとしていることは感じていましたが、今回はついに現代美術家によるインスタレーション。
大巻さんの新作「Echoes Crystallization」は、白いアクリル板の上に修正液と水晶の粉で花の絵を描いた美しい大作で、作者によれば、丸木夫妻の《原爆の図》などを参照した原爆の暗喩とのこと。作品はもちろん、照明や床を作り込んだ展示が、3つの部屋それぞれ異なるかたちで展開されています。最初の作家がここまで思い切った挑戦をしたら、この後に続く作家たちも、かなりの刺激を受けるのではないでしょうか。

松本猛さんにお話を聞いたところ、役員も若返り、既成概念にとらわれない新しい試みをどんどんやっていく方針とのこと。生誕100年の特別企画とはいえ、ちひろ美術館の本気を感じました。
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2018/2/12

美学校「超・日本画ゼミ」公開講座のお知らせ  講演・発表

原稿仕事などに追われ、長い冬眠状態が続いていますが、今月の講座の告知です。

美学校「超・日本画ゼミ」公開講座:岡村幸宣「《原爆の図》という絵画実験」

2018年2月24日(土)午後6時30分〜午後8時(入場無料)
ゲスト 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
会場 美学校(東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F)
申込み:不要(※公開講座はどなたでもご参加可能です。お気軽にご参加ください。)

丸木位里・俊夫妻の《原爆の図》は原爆投下後の広島の惨状を描いた作品群で、公開当時、全国に衝撃を与えました。原爆の図丸木美術館学芸員の岡村幸宣氏をお招きし、絵画史上きわめて稀な二人の画家の共同制作についてお話しいただきます。ぜひこの機会に、奮ってご参加ください。

【講義内容】
シュルレアリスムに傾倒した水墨画家・丸木位里(1901-1995)と、写実描写を得意とする油彩画家・赤松俊子(丸木俊、1912-2000)。異なる個性を持つ二人の画家が、紙と墨によって絵画史上稀な共同制作を試みた。テーマは「原爆」。敗戦後、占領軍によって報道規制が敷かれていた時代。二人の画家は、領域を横断する絵画の実験を試みながら、隠されていた人間の痛みを人びとに伝えるため、全国各地で展覧会を開いて歩く。共同制作とは何か?絵画に社会性は持ち込めるのか?圧倒的な破壊や大量死に直面したとき、芸術に何ができるのか?国内外で再び評価が高まり、今なお鋭い問題意識を発し続ける《原爆の図》という絵画実験について考える。

https://bigakko.jp/event/2018/nihonga_genbaku
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