2017/3/19

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団『カーネーション―NELKEN』  他館企画など

彩の国さいたま芸術劇場で、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の『カーネーション―NELKEN』を観ました。

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諸事情によりチケットが舞い込んで来たので、午後から仕事を休んで行かせてもらいました。

写真は上演前、舞台一面を埋め尽くすカーネーション。
そこに現れた一人のダンサーが、ガーシュウィンの『私の愛する人』を手話で踊ることで、すべてが動き出し、また、終わっていきます。
在りのままで在り続けることを、突き詰めること。
歓び、悲しみ、怒り、泣き……感情も声もまた、身体表現。
観客を巻き込んだ抱擁、そして春夏秋冬のダンス。

この名作は28年ぶりの日本公演とのことでしたが、その頃まだ中学生だった私には、もちろん記憶がありません。
ピナ・バウシュと丸木美術館でお会いしたのは2003年11月のことです。
細くて、しなやかで、もの静かで、鋭敏な雰囲気の人でした。
団員たちが自由に美術館の中を見て歩くのを、何も言わずに放っておきながら、すべてを理解して統治しているような威圧感もありました。

亡くなってから8年の歳月がたつというのに、今も公演は超満員でチケットを取るのは困難だというから、彼女が芸術にもたらしたものの大きさをあらためて思います。

おそらく今回の舞台に立ったメンバーの多くは、14年前に丸木美術館に来た団員から入れ替わっているのでしょうが、新しい人たちが新しい命を吹き込むことで、すぐれた芸術家の仕事は生き続けるのです。
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