2017/1/4

『「サークルの時代」を読む――戦後文化運動研究への招待』  書籍

2017年、丸木美術館開館50周年の節目の年の仕事始め。
年末年始の休館中に、戦後文化運動合同研究会の10年間の貴重な活動の成果をまとめた『「サークルの時代」を読む――戦後文化運動研究への招待』(影書房)をご恵送頂きました。

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東京南部の下丸子文化集団、大阪の『ヂンタレ』、広島の『われらの詩』、九州の『サークル村』など、1950年代には各地でサークル運動が同時多発的に広がっていきました。
そうしたサークル運動の多くが、2000年代に入ってから、これまた同時多発的な「発見」があって若手研究者たちを中心に読みなおされていくのですが、その中心的役割を果たしたのが戦後文化運動合同研究会でした。

丸木夫妻が《原爆の図》を背負って全国を巡回したのも、1950年代はじめの占領下/朝鮮戦争下。
まさに「サークルの時代」であり、各地で展覧会に尽力した人びとの中には、サークル運動関係者が少なくありませんでした。
私が広島大学の川口さんから声をかけて頂いて、1950年代の原爆の図全国巡回についての報告をしたのは、2009年8月の原爆文学研究会・戦後文化運動合同研究会でした。

そのときは、自分がなぜこの場で発表しているのか、原爆文学研究会や戦後文化運動合同研究会が何者であるのか、まったく理解していなかったのですが、この本によって、戦後文化運動研究会の歴史を初めて知り、自分の研究が偶然にもその大きな流れのひとつであったことに気づきました。

昨年9月に亡くなられた道場親信さんの遺著『下丸子文化集団とその時代――一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(みすず書房)とあわせて、この機会にあらためて、「サークルの時代」の意味を読みなおしたいと思っています。
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