2015/11/11

【米国出張C】パイオニア・ワークス展示作業/The King and I  調査・旅行・出張

今日は一日中、ニューヨークのブルックリン地区の港湾部にあるパイオニア・ワークスで、《原爆の図》の展示作業。
パイオニア・ワークスの住所は、Pioneer Street 159。
ただし、朝は最寄りの地下鉄駅からタクシーに乗ったのですが、運転手が通りの名前を聞いてもわからないという、少々不便でうら寂しい立地です。

クリックすると元のサイズで表示します

かつては倉庫だったという赤煉瓦造りの建物は、内部の木造の梁や柱の雰囲気がとても見事です。
展覧会に来られる方は、ぜひ展示空間にもご注目下さい。

クリックすると元のサイズで表示します

窓が多く、時間帯によって室内の明るさや色彩も大きく変わってきます。
この自然光をどこまで生かして、どこまで抑えるかはもう少し考える必要があるものの、作品の設置の方向性は少しずつ見えてきました。

クリックすると元のサイズで表示します

オープニングにパフォーマンスを行うニューヨーク在住アーティストのエーコさんも来場され、プロデューサーの早川さんやパイオニア・ワークスのリーダーのガブリエル、展示スタッフたちと意見を交わしながら、新しく壁面を作ることにしたり、作品を入れ替えてみたり・・・皆さんさまざまな意見が出てくるので、それを調整するのは難しいのですが、最終的にはキュレーターが決めなさい、と言われています。
誰かが発言するたびに結論が揺れ動くという優柔不断なキュレーター。それでも、多くの人の意見を聞いているうちに、次第に展示が見やすく、良くなってきたのは確かです。

クリックすると元のサイズで表示します

天井は3層部分まで吹き抜けで、まるで聖堂に展示しているようにも見えてきました。
あまりに広々とした空間なので、どこか物足りないような気もするけれど、奥に区分けされたスペースには、エーコさんが福島で撮影したパフォーマンスの写真も展示されています。

クリックすると元のサイズで表示します

小さなスペースながら広島・長崎の写真や焼けた瓦などのコーナーもあります。

13日のオープニングには、たくさんの若い人たちが来てくれるとのこと。
日本のテレビ局から取材の申請が来ているとも聞きました。
ともあれ、スタッフの皆さんが熱心に動いてくれるので、それが何よりありがたいです。

* * *

夜は、早川さんのお誘いで、リンカーン・センターで公演中のミュージカル“The King and I”に行きました。
今年、渡辺謙が主演を務めたことで話題になった舞台です(この日の主演はホーン・リー)。
トニー賞を受賞したケリー・オハラさんをはじめとする出演者の素晴らしい熱演は心に残るものでした。

クリックすると元のサイズで表示します

異なる文化的背景を持つ者同士の葛藤と相互理解というテーマは、「原爆の図展」のために渡米している今回、ひときわ胸に響きます。
《原爆の図》もまた、近代以後の課題であった東洋と西洋の融合から生まれてきた絵画であり、今なお、国境を超えてそれぞれの歴史観を語り合うための、重要な存在なのだと思います。
1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ