2014/8/21

『読売新聞』“形にのこす 2014原爆忌”/『琉球新報』“非戦の価値”  掲載雑誌・新聞

夏は新聞掲載が多かったため、この間、紹介しきれなかった記事をまとめておきます。

まずは2014年8月6日付『読売新聞』(西日本版)の連載記事“形にのこす 2014原爆忌”。
「痛み」への想像力を”との見出しで岡村、“1%の事実 大切に”との見出しで小説『八月の青い蝶』作家の周防柳さんのインタビューが掲載されました。

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取材して下さったのは、広島支局の岸下紅子記者。
以下、記事から一部抜粋いたします。

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 「原爆の図」は、投下時の体験者でない者が想像力でどう原爆に迫るか、初めての試みでした。私自身、被爆者から「実際はこんなきれいなものではなかった」と指摘を受けることもありました。確かに絵の中に、ガラスが無数に突き刺さった人や、眼球が飛び出した人はいません。

 丸木夫妻が残したもの、それは原爆の被害を伝えるだけでなく、いつの時代も「痛み」を負った者への想像力を持つということです。だからこそ「原爆の図」は様々な読み方ができます。

 例えば中学生にこんなふうに説明をします。「今、日常の差別や偏見、いじめといろいろな暴力があります。他人の痛みに想像力を広げること、それが人間にとって一番大事なことだと丸木夫妻は考えていました」

 69年前の歴史上の出来事にしてしまうのでなく、現在の日常とつなぐ。その時代、時代に合わせた新たな語り方を見いだす。そうしたアプローチは被爆者がいなくなったとしても、残された絵から想像し続けていくことができる。ヒロシマに新たな命を吹き込む大事な方法だと思っています。


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また、7月20日付『琉球新報』の連載記事“非戦の価値 揺らぐ平和主義”にも、“弱者の痛み感じて”という見出しで岡村のインタビューが掲載されました。
こちらは、社会部・国吉美千代記者の取材です。
まだ手もとに掲載紙が届いていないので、画像はありませんが、記事の文面を以下に紹介いたします。

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 4月から7月上旬まで開催した「宮良瑛子展」には4千人が訪れた。東京近辺では、宮良さんのことを知る人は少ないが、関心を持って見てくれた。東京にいると、沖縄から発信されるものに触れる機会は少ない。美術もそうだが、沖縄戦、米軍基地に関する問題もしかり。

 2008年に沖縄展をやった時、ある新聞記者から「なぜ6月にやるのか。8月じゃないと取り上げにくい」と言われた。それだけ落差がある。

 宮良さんの絵は丸木位里・俊夫妻が描いた「原爆の図」と共鳴していた。宮良さんは弱者の視点で女性と子どもを描いてきた。痛みを感じることが、戦争を想像する上では必要だ。

 今の時代は「国のために」という風潮が非常に強くなっている。そして他者の痛みへの想像力が欠けている。自分たちの都合で歴史を語り「自虐」の枠に閉じ込めようとしている。

 丸木夫妻の作品に一貫しているのが、弱者の視点から見た痛み。丸木美術館の存在そのものが、今の時代風潮のカウンターになり得るのではないか。


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自筆原稿と異なり、インタビューは、記者の方が自分の言葉をどのように聞き、感じたかという性質の記事なので、実は微妙なニュアンスの違いも感じます。
それでも、大きく趣旨が異なるのでなければ、基本的には記者さんの原稿を生かして、そのまま載せて頂くようにしています。

原稿執筆とは違った意味で、自分の考えを整理し、いろいろと勉強させられる貴重な機会になります。取材して下さった記者の皆さま、どうもありがとうございました。
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