2014/3/22

増田常徳展オープニングイベント「トロッタの会」公演  企画展

午後2時より、「増田常徳展 闇の羅針盤」オープニングイベントとして、「詩と音楽を詠い、奏でる―トロッタの会―」公演が行われました。

この日は、増田常徳さんの画家活動を支援している「西風の会」の皆さんも団体で来館され、展覧会場は大勢の人で賑わいました。

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沖縄や宮崎県から来館して下さった方もいて、あらためて増田さんの仕事に注目されている方の幅の広さに、驚いています。

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今回のトロッタの会の公演は、増田さんが「ぜひとも…」と提案されて実現した企画。
ギター演奏による「鳥の歌」をプロローグとして、詩唱や歌、ピアノ、チェロ、バイオリン、尺八などの演奏によって、増田さんの絵画世界を音楽や詩の世界に開いていくという興味深い試みでした。

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会場には100人を超える来場者が集まり、たいへん盛会となりました。
参考までに、この日のプログラムを以下に書き出します。

@「鳥の歌」 カタルーニャ民謡 編曲・佐藤達男 ギター独奏(佐藤達男)
A「裸身 増田常徳“一滴の涙・地球に”より」(2009/2014)
 作曲・田中修一/詩・木部与巴仁 詩唱(木部与巴仁)、ギター(佐藤達男)
B「あかし“いのちに寄せる四つの歌”より」(2011)
 作曲・田中修一/詩・木部与巴仁 ソプラノ(赤羽佐東子)、ピアノ(森川あずさ)
C室内楽劇「白昼夢-増田常徳が描く-」「化石」「月明」「屍」「水筒」「白色」(2014)
 作曲・酒井健吉/詩・木部与巴仁 ソプラノ(赤羽佐東子)、詩唱(木部与巴仁)、ヴァイオリン(戸塚ふみ代)、ヴィオラ(神山和歌子)、チェロ(小島遼子)、ピアノ(森川あずさ)
D「あお」作曲・宮街隼魁ハ2013) 尺八独奏(宮街隼魁ヒ
E つつしんで原爆被災者に捧げるの詩 -トロッタのための- 「泣くな長崎」 (1968/2014)
  作調・田川昌央/詩・高浪藤夫/編曲・酒井健吉 現代詩詠(木部与巴仁)、詩唱(田川昌央)、ヴァイオリン(戸塚ふみ代)、ヴィオラ(神山和歌子)、チェロ(小島遼子)、ピアノ(森川あずさ)
F「ムーヴメントNo.6」木部与巴仁“亂譜 海猫”に依る(2011)
作曲・田中修一/詩・木部与巴仁 ソプラノ(赤羽佐東子)、ヴァイオリン(戸塚ふみ代)、チェロ(小島遼子)、ピアノ(森川あずさ)

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こうしたプログラムのなかで、「泣くな長崎」という詩に興味を惹かれました。
この日、詩吟を披露して下さった田川昌央さんが、ご自身で説明を書かれた解説を紹介します。

「泣くな長崎」という詩は、元々長崎の「めがねのコクラヤ」創業者・高波藤夫さんが昭和41年に作詩し、地元の音楽家・深町一朗氏が作曲、声楽家・杉野正男氏によって歌いだされたもので、地元のテレビ・ラジオで放送され、ママさんコーラスでも盛んに歌われていた。被爆から20年経った爆心地付近は若者の遊び場となっており、原爆の悲惨さが風化しているのに心を痛めたという作詩動機を聞いて、私が昭和43年吟詠バージョンにカバーしたものである。世界平和を願いながらもう45年も詠い続けている。

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長崎市のHP「歌で巡るながさき」にも、「泣くな長崎」の歌詞と解説が紹介されています。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/uta/040723/index.html
それによれば、「長崎で開かれた核禁会議主催「世界大会」のテーマソングになったほか、ママさんコーラスなどによって歌われて」きたとのことです。

詩吟という表現形式のせいもあったのでしょうが、核とともにあり続けてきた70年近くの歳月の重みがひときわ伝わってくるように感じられ、心を打たれました。

   *   *   *

公演の後は、「西風の会」の皆さんが宿泊されている国立女性教育会館で懇親会に参加。
香雪美術館館長で「西風の会」会長でもあるUさんや、佐喜眞美術館館長夫人のK子さん、府中市美術館のT学芸員らと交流を深めました。
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