2013/7/3

『日々の新聞』と安藤栄作展  企画展

好評開催中の「安藤栄作展 光のさなぎたち」も、残すところあと数日になりました。
連日、安藤さんのお知り合いを中心に、美術館に足を運んで下さる方々で賑わっています。

今回は、紹介の機会を逸してしまった福島県いわき市の『日々の新聞』第245号(2013年5月15日発行)に掲載された安藤栄作展の特集記事をご紹介いたします。
http://www.hibinoshinbun.com/files/245/245_tobira.html

表紙に「光のさなぎたち」展の会場写真、そして6、7、8面に特集記事と大々的に取り上げて下さった記事のなかには、安藤さんの思いがたっぷりと詰め込まれています。
その記事から、福島原発のドローイングを描いていたときの体験について語っているくだりを抜粋いたします。

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 初日の昼食のあと、安藤さんが都幾川まで散歩に出ると、二匹のモンシロチョウがいっしょについてきた。美術館から河原に下りる階段には、丸木夫妻が作ったものが埋め込んであり、その二匹のモンシロチョウが丸木夫妻に思えた。
 「頑張って描いてね」と、夫妻に言われている気がして、迷いが吹っ切れ、絶対に描けると感じた。描きあげた時、守られて歩けたという喜びと感謝の気持ちでいっぱいになった。
 ぱっと見ただけでは、丸木夫妻の「原爆の図」はおどろおどろしいが、しっかり見るとすごく美しいのがわかる。それは愛がないと決して描けず、「あそこには愛が描かれている」と安藤さんは言う。
 だから「原爆の図」として成り立ち、そのぐらいきれいな心でないと、「原爆の図」は描けない。原発のドローイングも同じで、攻撃的な気持ちになったら描けない。福島第一原発のドローイングを描き、丸木夫妻の「原爆の図」を描いた時の気持ちが、わかるような気がしたという。
 午後七時、作品展の展示が終わった。ライトをあてて、離れて眺め、スケールに呆然とした。静かで厳かで、愛にあふれた美しい空間だった。
 「作家人生のなかで一番やろうとしていたことができたかもしれない」。安藤さんは思った。


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「作家人生のなかで一番やろうとしていたことができたかもしれない」という言葉が、とても嬉しいです。
会場を訪れる方のなかには(丸木美術館としては珍しく)美術家も多く、「いい展示だ」という感想を何度も頂きます。
7月6日(土)までの開催ですが、まだご覧になっていない方は、どうぞお見逃しなく。
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