2013/1/22

「屠場」作品返却/小野崎一徳足尾銅山写真調査  企画展

午前中、東京・中野のポレポレタイムス社へ行き、本橋成一写真展「屠場」の作品を無事に返却しました。
本橋さんはじめ、ポレポレタイムス社の皆さまにはたいへんお世話になりました。
おかげさまで新聞などにも多く取り上げられ、非常に充実した内容の展覧会になりました。
どうもありがとうございました。

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午後からは、元学芸員Mさんと写真家の萩原義弘さんと待ち合わせ、明治期に足尾銅山の専属写真師として活躍した小野崎一徳の孫の敏さんのお宅を訪問しました。
今年の夏、田中正造没後100年にあわせて丸木夫妻の《足尾鉱毒の図》連作を展示することもあって、足尾銅山に関する視覚表現を調査しているのです。

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上の写真は左から岡村、小野崎敏さん、萩原義弘さん。撮影はMさんです。

小野崎敏さんは、長い歳月をかけてお祖父さんが残された仕事の発掘につとめ、それを『小野崎一徳写真帖「足尾銅山」』(新樹社)などの著作にまとめられています。
http://www.shinjusha.net/isbn/978-4-7875-8559-2.html

「間違いなく写真史に残る」と萩原さんが評価する小野崎一徳の写真や、そのイメージを元に描かれた当時の絵画の資料も拝見しながら、貴重なお話を聞かせて頂きました。

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小野崎さんの話のなかで、元NHKプロデューサーで武蔵大学教授の永田浩三さんのお名前が出ましたが、その永田さんが小野崎一徳について書かれたブログを紹介いたします。

隙だらけ 好きだらけ日記〜映像 写真 文学 そして風景〜
「小野崎一徳の足尾鉱山写真」

http://nagata-kozo.com/?p=7288

萩原さんのご尽力のおかげで、足尾銅山の視覚表現について非常に奥行きの深い“鉱脈”を発見することができそうです。

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その後は、Mさん、萩原さんとポレポレタイムス社に戻り、本橋成一さんやOさん、某社編集長とともに、《足尾鉱毒の図》展示と同時期に企画する「戦前・戦時の炭鉱・鉱山をめぐる視覚表現(仮題)」展にあわせて視覚資料の充実した出版物を作れないかという相談を行いました。

今回の展覧会や出版物の企画は、山本作兵衛の炭鉱記録画の貸し出しに対するご遺族のご理解があってはじまりました。
山本作兵衛の炭鉱記録画が、2011年5月に日本で初めてユネスコの世界記憶遺産に登録されたことは、多くの方の記憶にも新しいところだと思います。
本橋成一写真展「屠場」の最終日には、その「作兵衛じいさん」の曾孫にあたるヴァイオリニストの緒方ももさんが丸木美術館に来館して下さいました。
夏季の企画に対するご遺族の皆さまのご協力に、心から御礼を申し上げます。
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