2010/4/21

NHKさいたま局「OKINAWA展」取材  TV・ラジオ放送

午前中、NHKさいたま局のH記者が来館され、「OKINAWA展」を取材して下さいました。

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沖縄局勤務の経験もあるというH記者。
現在注目されている普天間基地の移転問題にも強い関心を寄せ、今回の「OKINAWA展」にもいち早く反応して下さいました。
丸木夫妻の《沖縄戦―きゃん岬―》や近田洋一さんの《HENOKO 家族の肖像》、比嘉豊光さんの《島クトゥバで語る戦世》、照屋勇賢さんの《結 You I》などを丁寧に撮影し、来館者や学芸員のインタビューも収録。
予定では今日のニュースで放送するはずでしたが、編成の都合で急きょ放送は後日に変更されました。それでも、あらためて長めの時間をとって放送して下さるとのことで、ぜひ多くの方に見て頂き、美術館に足を運んで頂きたいと思います。

また、埼玉県内向けのFMラジオ放送(周波数85.1:秩父は83.5)で本日午後6時50分頃から企画展の情報を流して下さるそうです。
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2010/4/21

【沖縄出張2日目】福州園/新聞社巡り/沖縄県立博物館・美術館  調査・旅行・出張

沖縄出張2日目は、佐喜眞さんとの待ち合わせの前に、ホテルの近くにある福州園という小さな庭園を訪れました。
前日に佐喜眞美術館の方々から勧められるまでこの庭園の存在を知らなかったのですが、福州園は、1992年に那覇市と中国・福州市の友好都市締結10周年記念事業として建設されたとのこと。かつて福州人がこの地に渡来したことを記念し、福州市産の資材を用いて、福州市の建築様式がそのまま復元されたそうです。

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園内に入ると、そこは那覇の住宅街とは思えない別世界が広がります。

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あらためて、琉球王国と中国との交流の歴史の深さを感じさせる庭園です。

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首里城などの琉球文化を感じさせる史跡も良いですが、こうしたさまざまな国との交流の歴史を知ることのできる施設も大切ですね。
入園無料なので、ちょっと時間の空いたときに、息抜きに訪れてみるのも良いかもしれません。

   *   *   *

午前10時、琉球新報社の入口ロビーで佐喜眞さんと待ち合わせ。
6階に上がり、文化部のT記者にご挨拶をしました。目的は、佐喜眞美術館「丸木位里・丸木俊・丸木スマ展」と、丸木美術館「OKINAWA展」の紹介です。
丸木夫妻、とりわけ位里さんの作品が初めて本格的に沖縄で紹介されることの意義とともに、われわれは、両館の“交換展”の重要性を強調しました。

先日の『朝日新聞』に、全国の博物館施設が次々と閉館している現状を伝える記事が大きく掲載されていました。もちろん丸木美術館も他人事ではありません。
その背景のひとつには、予算規模の大きい施設ばかりが作品を動かして人を集める企画を行う一方、小さな施設は細々と所蔵品を展示することしかできないという硬直化した構造があるのではないか……とは、昨夜、佐喜眞さんと話したばかり。

このままでは、文化活動は中央発の情報を地方が受けるだけの、一方通行になってしまう。
文化は人びとの暮らす現場から立ちのぼるもの。
既存の理念をなぞるのでなく、それぞれの地域に根付いた文化が縦横に連帯できるように、小さな美術館は工夫を凝らす必要があるのではないか。
丸木夫妻も沖縄の芸術家たちも、現在の美術史のメイン・ストリーム(本流)に位置付けられてはいない、いわば“辺境”の芸術家。けれども、そうした“辺境”にこそ、普遍的な文化の源流があるはず。今回の“交換展”は、そんな可能性を秘めた展覧会だ……2人で大いに熱弁をふるった甲斐あってか、文化面と社会面で2回記事を載せてもらえることになりそうです。

その後訪れた沖縄タイムス社でも、文化部の記者を相手にわれわれは再び熱弁をふるい、こちらもどうやら文化面と社会面で取り上げてもらうことになりそう。
沖縄の新聞なので、丸木美術館にとっては直接入館者に影響が出ることはないでしょうが、しかし、われわれの活動を沖縄の方々に知ってもらうだけでも、大きな意味があると思います。

   *   *   *

昼食後に佐喜眞さんご夫妻と別れて、今度は沖縄県立博物館・美術館へ。
以前の「南洋群島展」などでお世話になった学芸員さんにご挨拶して、「OKINAWA展」の紹介をさせていただきました。

美術館の常設展は展示中で見ることができませんでしたが、博物館の企画で「石川直樹写真展『ARCHIPELAGO』」を開催していたので、じっくり鑑賞しました。
 
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世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を塗り替えた冒険家・写真家の石川直樹さん。現在は多摩美術大学芸術人類学研究所研究員として、人類学、民俗学などの領域から自然と人間の共生を見つめ続けています。
南はトカラ列島から奄美、沖縄、宮古、八重山、台湾へ、北は北海道からサハリン、クイーンシャーロット島へと続くARCHIPELAGO(群島/多島海)の写真群は、島のつらなりとして日本をとらえ直すという非常に印象的な展示でした。

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今回の沖縄滞在は1泊2日という慌ただしい日程でしたが、非常に充実した内容になりました。
お世話になった皆さまには、心から御礼を申し上げます。
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