2009/4/29

アートスペース中谷美弥展  特別企画

今日から丸木美術館2階アートスペースで版画家・中谷美弥さんの個展がはじまりました。

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中谷さんは2005年にもアートスペースを借りて展示をして下さっています。昨日のうちに美術館に到着され、午前中いっぱいかけて木版画、銅版画など24点を展示しました。
狭山事件など社会的主題を中心に長年活動されていた中谷さん。今回の展示は木の実や芽などを主題にした銅版画の小品が中心です。
展覧会は5月6日まで行われます。

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今日から学芸員実習のため東京造形大学絵画科のYさんが美術館に来ています。
とても明るく、よく気がついて働いてくれる女の子です。
実習期間は5月8日まで。開館記念日も手伝ってくれるので、皆さまどうぞよろしくお願いします。
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2009/4/26

ボランティアの日  ボランティア

5月5日の開館記念日に向けて、ボランティアや美術館役員・職員17人が集まり、美術館周辺の環境整備を行いました。

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最初は駐車場から美術館へ向かうまでの道路のゴミ拾い、草むしり。そして美術館周辺の草むしりもしました。大勢で作業をすると、皆張り切ってとてもはかどります。

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川越のカルディア会の皆さんは、原爆観音堂の掃除をして下さいました。
観音堂にならぶ大道あやさん作の粘土の羅漢さんも、とてもきれいになりました。

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駐車場奥の宋銭堂や痛恨の碑のまわりも、皆で草を刈りました。
ボランティアの皆さま、一日本当にお疲れさまでした。

今年も開館記念日まであとわずかになりました。
あとは館内の掃除など、もう少し作業を進めて、楽しい一日を迎えたいと思います。
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2009/4/25

若州一滴文庫 スマ作品貸出  館外展・関連企画

4月より開催中の福井県・若州一滴文庫での「丸木位里・俊展」。
今日はT学芸員が来館されましたが、小規模なパネル展ながら、なかなか好評とのことです。
5月1日から31日までは丸木スマの作品《もくれん 白》《梅が咲く》が展示されます。
こちらはパネルではなく真作の展示。本日無事に搬出されました。

若州一滴文庫は、作家の水上勉氏が自ら建てた図書館を中心とする文化複合施設です。
木造で雰囲気のとても良い施設だそうなので、会期中に一度は行ってみたいと思っています(願望ですが……)。
展覧会は毎月展示パネルや作品を替えながら、9月末まで開催されています。
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2009/4/24

《虎の図》発掘!  作品・資料

午後、「位里さんの作品を見て頂きたい」という男性M氏が来館。
実はM氏のお父さんは、独立美術展に出品されていた画家で、船田玉樹、岩橋英遠らとも親しかったそうです。そのM氏が見せて下さった作品がこちら。

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未表装ですが、水墨で飄々と描かれた虎の絵です。
一昨年に丸木俊の故郷・北海道秩父別の善性寺で観た屏風画《龍虎》を思い出しました。
同時期に描かれた虎の絵は、1941年の第2回美術文化協会展に出品した《烈風》、1942年の第2回岩橋英遠・丸木位里・船田玉樹三人展に出品した《虎之図》などが記録に残っています。
調べてみると、その第2回岩橋英遠・丸木位里・船田玉樹三人展(1942年1月30日から2月4日まで銀座松坂屋で開催)の出品作がM氏の所蔵作でした。展覧会の絵葉書はありましたが、これまで所在不明とされていた作品です。現在の作品の状態から推測して、裏に和紙を仮止めしただけで展覧会に出品していたと思われます。

また、M氏は《雄阿寒》と題する水墨画も持参してくださいました。
こちらはきれいに軸装されています。

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1941年夏に結婚した丸木夫妻は、7月下旬に位里の故郷の広島を訪れ、11月には俊の故郷の秩父別を訪れて結婚披露宴を行なっています。おそらく《雄阿寒》はそのときに描いた作品ではないかと推測されます。善性寺に残る《龍虎》もそのときに描かれているので、今回の《虎之図》も同じような時期に描かれたのでしょう。

戦前の展覧会に出品した貴重な作品との思わぬ対面。
所在不明の作品はたくさんあるので、これからも、どこかで新たな出会いや発見があるのかも知れません。
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2009/4/23

《キリストの生誕》と椎名町紹介  来客・取材

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椎名町でギャラリーを経営されているIさんが来館されました。
Iさんは、“池袋モンパルナス”と呼ばれるアトリエ村に住んでいた画家を中心に扱っている画廊さん。この日は、新しく見つけたという丸木俊の作品《キリストの生誕》を持って来て下さいました。絵本のように色彩豊かな作品です。

Iさんの話では、オープンしたばかりの駅地下商業施設“Echika池袋”のアート展示スペースにて、今年の夏に池袋モンパルナスの特集展示をするとのこと。そこで、丸木夫妻の原爆の図パネルをはじめ、小規模ながら作品の紹介をするそうです。人通りの多い場所だけに、多くの人の目にとまるのではないかと思われます。
そして、5月16日放送のテレビ東京の番組「アド街ック天国」でも池袋・椎名町が取り上げられ、わずかではありますが丸木夫妻も取り上げられるようです。

丸木夫妻にとって、椎名町のアトリエは、1939年頃から(はじめは俊が一人で、1941年夏からは結婚して位里も同居)1948年夏に藤沢の片瀬に転居するまで生活をした思い出の場所です。
10年ほど前にそのアトリエは取り壊されてしまいましたが、こうしてゆかりの地が紹介されるのは貴重な機会で、嬉しいことです。
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2009/4/21

企画展一部展示替え  企画展

今日から企画展「足尾鉱毒の図展」の内容が一部展示替えとなりました。
これまで出品されていた第3部《渡良瀬川の洪水》と第5部《谷中村強制破壊》に代わって、第1部《足尾鉱山》と第4部《直訴と女押し出し》が展示されます。
第2部《押し出し》と《谷中村野焼き》、《大逆事件》は会期終了まで展示されます。

特に第2部《押し出し》と第4部《直訴と女押し出し》が並ぶ壁面は、作品が連続しているようにも見えて、とても迫力があります。
前期に一度ご来館された方も、ぜひもう一度お運び下さい。

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また、5月5日開館記念日の“沖縄特集”に向けて、常設展示室の一部を丸木位里・丸木俊夫妻の沖縄をテーマにした作品に展示替えしました。
喜屋武岬や渡嘉敷島の風景、闘牛や残波大獅子太鼓など小品ですが、心が温まるような作品ばかりです。
こちらも企画展と合わせて、どうぞお楽しみください。
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2009/4/19

花崎皋平さんのお話を聞く会  イベント

午後は、企画展「足尾鉱毒の図」展の関連イベントとして、哲学者の花崎皋平さんのお話を聞く会を開催しました。演題は「民衆思想家としての田中正造」。
参加者は約40人ほどで、会場の野木庵はほぼ満員となる盛況でした。

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足尾鉱毒事件との関わりから、政治家・義人としてとらえられがちな田中正造を、花崎さんは“民衆思想家”として位置づけます。
“民衆思想家”とは、著書ではなく、民衆の仲間として生活や経験をともにし、その実践を通して自分の考えを深めていく人のこと。田中正造には生涯に一冊も著作がなく、全集に収められた書簡や日記の文章から思想を読み解いていくしかないのですが、花崎さんは、キリストや釈迦、ソクラテスなど、真の普遍的な思想家は著作を残していないと指摘します。
徹底的な平等思想で、民衆とともに生き、自然の道理に耳を傾け、耕すことの意味を考え続けた田中正造の思想こそ時代の流行を越えて古びない、というお話は深く心に残りました。
「真の文明ハ山を荒らさず川を荒らさず村を荒らさず人を殺さざるべし」とは、田中正造が日記に記した有名な言葉です。土地を豊かに耕せば、その恵みを泥棒や獣や鳥が獲ったとしても土地にとっては良いことだという発想や、人は土を所有するのでなく、土に所有されるものだから、農民はみだりに土地を動かしてはいけないという考え方は、本当の意味で土とともに生きた人でなければ生まれてこないものでしょう。
「今の時代にこそ田中正造のような政治家が必要だ」という声をよく聞きますが、今日の花崎さんのお話を聞いて、初めてその意味を本当に理解したような気がしました。

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5月6日には、田中正造大学事務局長の坂原辰男さんが来館され、「足尾鉱毒事件は終わっていない」との演題で講演をして下さいます。
こちらの方もぜひ、多くの方にお運び頂きたいと思っています。
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2009/4/19

ホタルの里の除幕式  自然・生きものたち

午前中、丸木美術館近くの「ホタルの里」へ行き、案内看板の除幕式に参加しました。
市長や市職員、地元の参加者が見守るなか、「上唐子ホタルの里」と記された立派な看板が除幕披露されました。

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丸木美術館が地元上唐子地区の「ホタルの里」づくりに協力しはじめてから、5年ほどの歳月がたちます。
その間、「ホタルの里の展覧会」(2005年5月22日-7月15日)をはじめ、さまざまな活動を市の環境保全課や地元の皆さんと取り組んできました。
その間に、最初は名前ばかりのように思えた「ホタルの里」も、竹林を整備し、湿地を作り、水路や畦道を整備し、見ちがえるように居心地の良い場所になってきました。

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今年もまた、6月20日の夜に「ホタルの里のキャンドルナイト」を開催する予定です。
この日は午後2時から、丸木美術館と市の環境保全課の共催で竹を使ったワークショップも行います。
ホタルもずいぶん増えているようです。
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2009/4/18

美術館クラブ「楽しいお面を作ろう!」  ワークショップ

月に1度のワークショップ、丸木美術館クラブ工作教室。
今日は絵本作家・丸木ひさ子さんのご案内で「楽しいお面を作ろう!」。
参加者は約10人ほどの和やかな会でした。

いつものごとく企画委員長のM年山さんがどこからどもなく集めた仮面が登場。
カルディア会の皆さんが、すでに金と銀の下地を塗ってくださっています。
そこにカラーマジックで色を塗ったり、布地を貼りつけたりして、参加者それぞれが楽しく不思議な仮面を作りました。

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工作のあとは、完成作をずらりとならべて鑑賞します。
力作ぞろいですが、これだけ仮面がならぶとちょっとコワいですね。

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この日ははじまった時間が遅かったので、H川さんの恒例のギター演奏はなかったのですが、妻Tの差し入れのドーナッツをみんなで食べて、楽しい時間を過ごしました。
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2009/4/17

【ご案内】花崎皋平さんのお話を聞く会  イベント

4月19日(日)午後2時30分より、丸木美術館となりの野木庵にて、哲学者・花崎皋(こう)平さんのお話を聞く会を行います。お話の題は「民衆思想家としての田中正造」。
近年、田中正造について独自の視点から研究をすすめられている花崎さんの、興味深いお話が聞けそうです。
以下は、丸木美術館の鶴田理事による紹介文です。

丸木美術館の当日の入館券をお持ちなら、どなたでもお話を聞くことができます。
ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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花崎さんは田中正造に関して以下のように紹介します。
「従来は、足尾鉱毒事件で農民の側に立って、鉱毒廃止を訴えた政治家、義人としてだけ位置づけられてきたが、資料が発掘されるにつれ、思想家としての重要性が認識されてきている」と。
「ピープルの思想を紡ぐ」(2006年、七つ森書館)という本で、花崎さんは田中正造を「明治政府のイデオロギーに真っ向から対立し、近代国家と国家主義をともに乗り越える民衆本位の普遍的で恒久的な心理を自前で創出した偉大な実践家」であり、「弱者や少数者や障害者の差別・抑圧・排除に抵抗した人」であると紹介します。また、今日の課題と取り組むにあたって、田中正造を想起し、学ぶことは、きわめて重要であると。
丸木位里・丸木俊が《足尾鉱毒の図》を描かずにはいられなかったその想いと、この田中正造の思想はまっすぐにつながっているように感じています。
米国で発生した金融危機をきっかけとした新自由主義グローバリゼーションの破綻は1930年前後の大恐慌の時代と比較される事態になりつつあり、現在の社会システムがもたらす環境破壊が人間の生存さえも危うくしていることは多くの人に知られるようになりました。いままでとは違う私たちが進むべき新しい道を創り出すことが急務になっています。それを考える上でも、花崎さんを通して田中正造から学べることは少なくないように感じます。
原爆の図丸木美術館で《原爆の図》とともに《足尾鉱毒の図》を鑑賞し、花崎さんを通して田中正造の思想に触れるという稀有な体験は、表面的な社会変革の話だけではなく、人間存在のコアな部分にせまる体験になりえるのではないかと考えます。この機会に一人でも多くの方が参加されることを期待します。
 (原爆の図丸木美術館理事 鶴田雅英)
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2009/4/16

埼玉新聞「丸木美術館が42周年」  掲載雑誌・新聞

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『埼玉新聞』県西欄のコラム「西方見聞録」に、“原爆の悲惨さ伝えて 丸木美術館が42周年”との見出しで記事が掲載されました。
丸木夫妻の生い立ちから《原爆の図》、そして丸木美術館の歩みまでをわかりやすくまとめた内容になっています。
取材されたA記者は、いつも企画展などの話題があるたびに足しげく美術館を訪れて下さいます。本当にありがとうございます。

記事には、5月5日の開館記念日のイベントも紹介されているので、今年は多くの人が来て下さるといいなと思いました。
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2009/4/16

原爆の図《虹》修復  作品・資料

午後から絵画修復専門D社のOさんとYさんが来館され、丸木スマの絵画5点と丸木俊の油彩画2点、原爆の図第4部《虹》の左半双をお預けしました。

原爆の図第4部《虹》は、今年の夏に横浜の桐蔭学園メモリアルアカデミウム(6/27-7/18)と東京の文京シビックセンター(7/28-7/31)で開催される展覧会に出品予定のため、画面上の汚れの目立つ箇所を除去してもらうことになったのです。
現在の展示室には、《虹》は右半双のみ展示されています(複製パネルで全体像を紹介)。来館者の方は、どうぞご了承ください。
丸木美術館における再展示は8月上旬の予定です。
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2009/4/15

事務室配置替え  その他

今日は非常勤を含めた事務局職員全員が出勤し、事務室を大幅に配置替えしました。
それに先立って先週からファイル類や棚の引き出しの中身などを整理していたので、今日の配置替えで室内は一気にすっきりしたように思います。
ぼくの机まわりも広くなり、これからはPCもずっと使いやすくなりそうです。
何より電灯が近く、手もとが明るくなったのがうれしいです。

もちろん従来通り、ボランティアや来館者の方がゆったり座ってお茶を飲んだり、おしゃべりしたりするスペースも確保しています。
写真は掲載しませんので、これから美術館を訪れる方は、事務局がどんなふうに変わったのか、楽しみにして来て下さい。
職員のお姉さま方の構想では、さらにもう少し室内がきれいに改良される予定です。
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2009/4/9

高梁市歴史美術館学芸員など来館  来客・取材

午後から岡山県の高梁市歴史美術館のK学芸員と、画家で丸木美術館評議員の平松利昭さんが来館されました。
今年の8月15日から9月23日まで高梁市歴史美術館で開催される「新高梁市発足5周年記念 平松利昭と三人の師たち(仮称)」展に、丸木位里・丸木俊の共同制作、《原爆の図》第5部「少年少女」が出品されるのです。
平松利昭さんは長く丸木夫妻と交流し、ともに展覧会に出品されていた油彩画家で、岡山県高梁市の出身です。
《原爆の図》が高梁市歴史美術館に展示されるのは、実に10年ぶりのこと。
お近くの方はこの機会にぜひ足をお運び下さい。

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また、東京国際大学からは国際関係学部の新入生が毎年恒例の見学来館。2階の《原爆の図》の前で少し長めの館内説明を行いました。
茨城県からはボランティア新聞編集長のK田(N)さんがお友だちを連れて来館されるなど、来客の絶えなかったこの日。川沿いの桜も満開で、良い具合にはらはらと花びらを落とし、のどかで過ごしやすい一日でした。
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2009/4/9

桜が満開です!  自然・生きものたち

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このところ暖かい日が続いていましたが、丸木美術館の桜は満開になり、今がちょうど見ごろです。
写真は小高文庫から都幾川を望む風景。春の生命の息吹きがいっぱいに感じられます。
観音堂前の前庭でも、休憩所の流々庵でも、毎日のように来館者の方々が桜を眺めながらお茶を飲んで下さっています。
4月から事務局に加わったS木(E子)さん、K田さん、N野さんの3人の女性スタッフは、カンパ喫茶で大活躍。来館者の方々との会話も弾みます。

前庭に立つクヌギの樹も、新緑が力強く伸びて来ました。
今ごろから5月にかけて、丸木美術館は一年でもっとも清々しく気持ちの良い季節を迎えます。
美術館の下の都幾川に降りていくのも楽しいです。
どうぞお誘い合わせの上ご来館ください。スタッフ一同お待ちしています。
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