2008/8/31

実習生打ち上げなど  学芸員実習

午前中に「ミュージアム・シアター・ワークショップ」や「原爆の図を見る会・文京」のグループが、午後には特別展示「サダコとイラク」の撤去搬出のためにJIM-NETの方が来館されました。
今春、「丸木俊・スマ展」を開催した北九州市立美術館のY下学芸員も、午前中に埼玉県立近代美術館の「丸木スマ展」を観た後で来館し、「丸木俊 絵本の世界展」を観て下さいました。

今日は学芸員実習を行っていた大東文化大学のS原さんの最終日。
雨続きの実習だったせいか、S原さんは途中体調不良で2日間休んでしまいましたが、最後は元気に実習を締めくくってくれました。
以下、S原さんの日誌のまとめからの抜粋です。

他の博物館と比べて小さくはあるが、私立として開館していることで丸木夫妻が大切にしていた意志を引き継げて、更に職員の方やそれに賛同して下さったボランティアの方々が美術館をより良くしようと企画や広報について時間を割いて集まってくれるなど人と人との結びつきやその暖かみをひしひしと感じられるのが丸木美術館の特徴であり、良さだと思いました。

閉館後には、先日実習を終えた淑徳大のS本さんや、昨日から実習がはじまった武蔵野美術大学のA賀くんといっしょに、まとめて森林公園駅前の居酒屋で実習の打ち上げを行いました。T田理事と北九州市立美術館Y下学芸員、美術館スタッフも参加して、楽しい時間を過ごしました。
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2008/8/30

2階休憩室模様替え  その他

先日、評議員のO関さんから「2階休憩室の雰囲気を良くしたい。テーブルと椅子を調達するので、寄贈しても良いでしょうか?」との申し入れがあり、すぐにとても立派なテーブルと椅子が届きました。思い立ったら即実行、のO関さんです。
N事務局長と実習生のS原さん、今日から実習初日となる武蔵野美術大のA賀くんが2階休憩室の模様替えを行い、テーブルと椅子の設置に合わせて、床のカーペットも撤去しました。
かなり室内の雰囲気も明るく変わりました。

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夕方からは地域委員会があり、野木庵に地元の理事・評議員が集まって、「今日の反核反戦展」の地域的な広報について話しあいました。
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2008/8/29

実習生1名のみ最終日  学芸員実習

ここ数日、各地で記録的な集中豪雨があるようですが、丸木美術館の前を流れる都幾川は思ったほど水量が増えていません。
今日は来客が多く、ばたばたした慌ただしい一日でした。
2人の実習生には「原爆の図デッサン」の整理作業をしてもらいました。

今日で淑徳大学のS本さんは実習が終わります。以下は、最後の実習ノートのまとめから一部抜粋。8日間の実習、お疲れさまでした。

私がこの実習で学んだことは、この美術館の平和に対する気持ちの強さと、それに関わる人々の、美術館を守りたいという気持ちだった。
全国の博物館が経営難に見舞われる中、この美術館もその中にいる。正直、交通も不便で、大きな企画展もあまりやらない、若い人もなかなかおとずれない。それでも、この美術館に魅力を、この風景に癒しを求めて来る人たちが、少なからずいる、そこに存在する意味があると感じた。職員数は少ないものの、ボランティアの人たちの力を借りて展示を行ったり、本当に“人”が主体の美術館であると感じた。それは、原爆の図を描いた丸木夫妻の意志だとも思うし、そこはずっとなくならないで欲しいと思った。
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2008/8/27

大石又七さん・大東大S先生など来館  来客・取材

今日は久しぶりの晴天。しかし、雨続きの前のように蒸し暑い一日ではなく、早くも秋の気配を感じます。

午前中には監事のO野さんとW本さんが来館し、日常の業務についてスタッフと話をしました。また、京都土産の和菓子などを頂きました。ありがとうございます。
お昼には第五福竜丸元乗組員の大石又七さんが、10人のグループとともに来館されました。2階の「原爆の図」の前で館内説明を行いました。
午後には大東文化大学のS先生が、和光大学のI先生、相模女子大学のM先生とともに来館されました。大東文化大学のS先生は、以前から、担当されている「文化平和学」の授業で丸木美術館と連係したい、と言って下さっていましたが、この秋には3週ほど大学に赴いて、丸木美術館と《原爆の図》をテーマに出張授業を行うことになりそうです。
埼玉新聞のA井記者も来館され、企画展の取材をして下さいました。
何かと来館者の多い一日でした。

夏休みも終わりに近づき、ここ数日は学生の来館者が増えています。
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2008/8/25

秋の企画展準備打ち合わせ  企画展

午後、新宿の喫茶店でH館長と東京藝術大学絵画科の坂口寛敏教授と待ち合わせ、丸木美術館で11月2日から2009年1月10日まで開催する現代美術展の打ち合わせを行いました。
この展覧会は、坂口寛敏さんの企画により、東京藝術大学出身の美術家7人が参加するという丸木美術館にとっては新しい試みです。
絵画、彫刻のほか、インスタレーションや映像作品も出品されることになりそうで、丸木美術館がどのような空間に生まれ変わるのか、とても楽しみです。
坂口さんから頂いた出品(予定)作家リストは以下の通り。

伊東孝志(映像、インスタレーション)
潮田友子(絵画、インスタレーション)
小川佳夫(絵画)
坂口寛敏(インスタレーション)
佐々木裕二(絵画、映像)
増山麗奈(絵画)
柳健司(彫刻)


展覧会のタイトルは、現在、坂口さんが考案中。
《原爆の図》を展示する場所に新しい世代の表現者が入ってくることを重視し、どんな困難な時代にも創造や変化が連続するという意味で「連鎖するジェネレーション」というタイトルが候補に挙がっています。
展覧会の詳しい内容は後日ご紹介いたします。
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2008/8/24

図書館員がよむ美術家の絵本ブックガイド  他館企画など

美術館の休みをとって、家族でうらわ美術館で開催中の「ぐりとぐらのなかまたち 山脇百合子絵本原画展」に行きました。
そこで見つけた無料配布の小冊子が『図書館員がよむ美術家の絵本ブックガイド』(さいたま市図書館編集・発行)。「ぐりとぐら」原画展開催にあわせて、美術と絵本の親密なつながりを紹介しようと、画家や彫刻家、写真家によってつくられた絵本のガイドを作成したそうです。

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そのなかに、丸木俊・絵、村上ひさ子・文の『どんぶらこっこ すっこっこ』(福音館書店、1999年)が紹介されていました。
紹介して下さったのは、大宮東図書館の山田玲子さん。
以下は、その一部の抜粋です。

……この『どんぶらこっこ すっこっこ』に登場する大きな切り株。それは、ある大雨の日、川を流れてきて、今では丸木美術館のそばで皆がお茶を飲む時のテーブルになっている実在の切り株だ。物語の語り手は、俊の姪の村上ひさ子。日常生活から生まれた物語らしい温もりが、この絵本にはある。民話の原点を見るようだ。だから自分もその世界に入っていくのはたやすい。
 がけの上にある大きな木の根っこ、その根っこの穴に住んでいる小さなねずみは、ある日大雨で、根っこごと川に流される。根っこは生あるものとして描かれていて、ねずみはしきりと根っこに話しかける。終始描かれるのは川を流されていく二人?の姿なのだが、物語は決して単調にはならない。がけを転がり急流を流され、滝つぼに落ちるその迫力。次々現れる動物たちや、変わっていく景色、主人公の大冒険に思わず胸が躍る。そして、何といっても特筆すべきは、この絵本の画面の明るさだ。色調も、これまでの作品の赤の印象から、水の青、空の青と青色の世界に変わっている。久しぶりの絵本を描き上げた俊は、この年87歳。生きもののようにうねる川は生命力に溢れ、はじける波しぶきの一粒一粒の水滴まで、どれも愛らしく描かれている。夜の空の中にあっても、あまりに明るい星のまたたき。微笑ましくも「うさぎとねずみが同じ大きさになっちゃった」と話す言葉通りの屈託のなさ。それは見ている者を子どもに帰らせる、不思議なパワーがある。


ほかには、村山知義『しんせつなともだち』、秋野不矩『いっすんぼうし』、脇田和『おだんごぱん』、佐藤忠良『おおきなかぶ』『木』、堀文子『みち』などの絵本が紹介されています。

『どんぶらこっこ すっこっこ』は、「丸木俊 絵本の世界展」でも原画を展示中。
丸木美術館入口のロビーで絵本の販売もしています。
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2008/8/23

「丸木俊 絵本の世界展」ギャラリートーク  イベント

午後2時より、企画展「丸木俊 絵本の世界展」ギャラリートークを行いました。
あいにくの雨模様のなか、トークに参加して下さったのは約20人。地元の東松山ケーブルテレビも取材に訪れ、丸木俊の姪にあたる絵本作家のひさ子さんといっしょに、絵本原画の展示を案内してまわりました。

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夫・位里との共同制作《原爆の図》で知られる俊ですが、生涯にわたって数多くの絵本を手がけ、絵本画家としても高い評価を受けています。
今回のトークは、戦時中の代表作『ヤシノミノタビ』から最晩年の絵本『どんぶらこっこ すっこっこ』まで、俊の絵本を年代順にたどりながら、ひさ子さんがところどころでエピソードを語る、という形式で行いました。
絵本『そりにのって』の前で、「“偉い画家”の俊にスキーに誘われて、子ども心に、嬉しいやら悲しいやら……と複雑な心境でついていったら、張り切りすぎた俊が途中で捻挫してしまった」と語るような、ひさ子さんの微笑ましいエピソードが、丸木俊という画家を立体的に感じさせ、あっという間の楽しい1時間でした。
以前、野木庵で宮澤賢治の朗読劇の公演をされた劇団「こころ座」のKさんもトークを聞きに来られて、とても喜んで下さいました。
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2008/8/22

学芸員実習初日  学芸員実習

今日から、大東文化大学のS原さんと淑徳大学のS本さんの学芸員実習がはじまりました。
8月末にかけて、職員といっしょに美術館のさまざまな仕事を行ってもらいます。
初日は館内の見学・説明と、「美の巨人たち」「あの人に会いたい」などのビデオ観賞をしてもらいました。
今年は実習希望の学生が多く、8月30日からは武蔵野美術大学のAくんが実習を行います。

   *   *   *

今日は、評議員のO関さんが、ピースボートで知り合った友人たちとともに来館されました。
丸木美術館のために、何か出来ることはないかしら、と常に考えて下さっているO関さん。
そのパワフルな行動力で、ピースボートでもたくさんの方とつながり、丸木美術館に連れてきて下さったようです。
とても賑やかなグループで、小高文庫でビデオを観たり、八怪堂で歌を歌ったり、入口で記念撮影をしたり、楽しそうに過ごされていました。
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2008/8/20

二人舞台「みなまた 海のこえ」  館外展・関連企画

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午後7時から、中野の劇場MOMOで公演中の二人舞台「みなまた 海のこえ」を鑑賞しました。
「おとのは ことのは」という二人のグループ、語り/遠藤真弓さん、鳴り物・音楽/馬場清則さんによる舞台です。

丸木夫妻の記録絵本の第2弾『みなまた 海のこえ』は、石牟礼道子さんの文章と丸木夫妻の挿絵が見事に溶け合い、水俣病を主題にしながらも、生命の豊饒さに包まれるような深い読後感が残ります。
この世界をどう舞台化するのか、たいへん興味があったのですが、「おとのは ことのは」のお二人は、多彩な「音」を駆使することで、物語に新たな生命を吹き込んでくれたように思いました。

人間が、豊かな自然の神話のなかに包まれながら生きることはできないだろうか。
石牟礼さんのいう「風土の韻」をふたたび私たちの生活に取り戻し、伝えていくことはできないだろうか。
そんなことを考えながら、静かで濃密な1時間半を過ごしました。

この舞台は、8月24日(日)まで続きます。
詳しくは、以下のHPをご覧ください。

http://otokoto.2-d.jp/otokoto/frame.html
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2008/8/18

NHKラジオ第1放送「ラジオあさいちばん」収録  TV・ラジオ放送

午前中、代々木のNHKラジオセンターを訪れて、NHKラジオ第1放送「ラジオあさいちばん」のスタジオ収録を行いました。
関東1都6県+山梨県向けの首都圏情報のコーナーで、丸木美術館で現在開催中の「丸木俊 絵本の世界展」について紹介をさせて頂いたのです。担当ディレクターのSさんは、去年も5月10日に丸木美術館を紹介する番組を作って下さった方です。
今回、聞き手を担当して下さったのは、佐治真規子キャスター。子どもの頃に丸木俊の絵本『おしらさま』を愛読されていたとのことで、とても丁寧に話を聞いて下さいました。

《原爆の図》で知られる丸木俊の絵本画家としての画業と評価、俊の描いた絵本の世界と原爆がどのようにつながってメッセージを発しているのか、ということを中心に、最後は、丸木夫妻の平和への思いを受け継ぐ現在の芸術家たちによる「今日の反核反戦展」(9/13-10/25)の話も少しさせて頂きました。
今回は初めてのスタジオ録音で、ちょっと緊張してしまいましたが、Sディレクターが上手に編集して下さることと思います。

放送は8月20日(水)午前7時45分頃から約8分間の予定です。
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2008/8/16

新日曜美術館取材  TV・ラジオ放送

午前中からNHK新日曜美術館の制作スタッフと、詩人のアーサー・ビナードさんが来館。
現在、埼玉県立近代美術館と渋谷区立松濤美術館で企画展を開催中の丸木スマと大道あや、母子の画家を特集する番組の撮影を行いました。

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写真は撮影スタッフと、出番を待つアーサーさん。たいへん暑いなかでの撮影でした。
午前中は、美術館のスマ展示室にて、アーサーさんと私がスマの絵をめぐって対談形式で話をしました。以前からスマ作品の大ファンであるアーサーさん。「スマさんの絵とならべて展示すれば、モネもマティスも参ってしまう」と熱弁をふるいます。私はもっぱら聞き役に回りました。
当初は30分の予定だった対談は、結局、1時間を優に過ぎてしまい、終わる頃にはスタッフも出演者も汗びっしょり。
基本的には、これまでアーサーさんが講演などで話していた内容を中心に話が進んだのですが、「スマさんの絵とあやさんの絵はよく似ていると言われるけれども、本質的には大きく違う。あやさんは独自の物語に動物を巻き込んで擬人化するが、スマさんは自分自身が動植物の世界に入りこんで描いている。同じいのちとして対等に向き合っている」「スマさんの絵は、この土地から生まれてきたということがよくわかる。ローカルには普遍性があって、世界じゅうのどこの人がスマさんの絵を見ても共感できる。グローバル・スタンダードに対峙しうる、いわば“ローカル・スタンダード”の絵だ。スマさんの絵は、これから私たちが生きるべき道を指し示している。私たちは、この世界を少しずつ取り戻していく必要がある」というような話は、とりわけ深く心に残りました(時間が限られているため、どれだけ放送されるかわかりませんが、とても面白い話でした)。

午後は、アーサーさんが聞き手となり、母屋のH子さんと美術館草創期のスタッフだったS子さんが、大道あやさんについての思い出を語りました。

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撮影スタッフはこのあと広島へ行き、大道あやさんやご家族の方々の取材をされるそうです。
詳しくは後日紹介いたしますが、放送予定は、NHK教育テレビにて9月7日(日)午前9時から、再放送は同日午後8時から45分間となっています。
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2008/8/15

8月15日  来客・取材

今年も8月15日がやってきました。
例年なら1年でもっとも個人入館者の多い日ですが、今年は100人足らずと静かな1日でした。

毎年この日に来て下さる反戦展出品作家のNさんは、今年もまた来館され、府中市美術館で開催中の企画展「民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム 1945-2005」(8/24まで)の感想を聞かせて下さいました。
常連ボランティアのA崎さんも、昨日、岩波ホールで『火垂るの墓』を観たとのことで、「やっぱり15日は丸木美術館かな、と思って」と言いながら来館して下さいました。
カナダ・バンクーバーのピース・フィロソフィー・センター代表のNさんも来館。Nさんは初めての来館とのことでしたが、たいへん感動されて、「広島・長崎の資料館で伝わり切れないものがここにあると思いました。外国人学生を連れて、ぜひいずれ丸木美術館を訪れたいです」とおっしゃっていました。

また、坂戸のW本さんもボランティアに来てくれて、暑いなか、観音堂などの窓ガラスの拭き掃除をして下さいました。
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2008/8/14

夏場の美術館  ボランティア

毎年この時期になると、美術館は家族連れの来館者が数多く訪れ、1年でもっとも賑わいます。
しかし、N事務局長とM子さんのお盆休み中は、事務局も手薄になってしまいます。
そこで、昨日、今日と茨城県から元実習生にしてボランティア新聞編集長のK田(N)さんが受付業務などのお手伝いに来てくれました。
明日からは坂戸のW本さんが2日間お手伝いに来てくれることになっています。

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今年からは、幼い頃から遊びに来ていた近所のRちゃんが高校生になったため、夏休みを利用してアルバイトに入ってくれることになりました。
Rちゃんにとっては、勝手をよく知る受付業務。お客さんの応対も手慣れたものです。
仕事の勘が良く、よく働いてくれるので、職員もたいへん助かっています。
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2008/8/13

朝日新聞「マリオン」に埼玉近美スマ展掲載  掲載雑誌・新聞

本日付の『朝日新聞』夕刊「マリオン」の「美・博ピックアップ」に、現在、埼玉県立近代美術館で開催中の「丸木スマ展 樹・花・生きものを謳う」が大きく紹介されています。
《せみが鳴く》(1952年)、《めし》(1950年)がカラー図版で掲載され、《せみが鳴く》については、以下のような説明文が記されています。

 種から芽が出て、ツタが伸び、黄色い花が咲く。青々と広がる葉の間には実がなり、割れて赤い種がほころぶ。息子夫婦の家の庭にまいたレイシ(ニガウリ)がキャンバスを隅々まで覆い尽くす。刻々と変化する植物の一瞬を切り取るのではなく、実がなるまで待って描いた作品は、物事が一つの側面だけではないことを気づかせてくれる。題名にあるセミは、画面右側に伸びるトウモロコシの葉に静かに身を寄せている。

コンスタントに入館者はあるものの、夏休みに入ってもいま一つ入館者が伸びてこないという埼玉スマ展。特に若者層の来場が少ないそうです。年配者の来場が多いせいか、入館者の割に図録購入率が高く、先日、図録の増刷が決まったという連絡もありました。
さて、朝日新聞効果で入館者は伸びるのでしょうか。
会期は8月31日までありますので、まだご覧になっていない方は、ぜひお運びください。
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2008/8/10

埼玉近美/須田悦弘さんギャラリートーク  館外展・関連企画

埼玉県立近代美術館の「丸木スマ展」。
特別出品作家のギャラリートークに最後に登場したのは彫刻家の須田悦弘さん。
精巧な木彫で実寸大の植物をつくる須田さん。今回の出品作品は《雑草》3点と《ドクダミ》1点。なにしろ実寸大のうえに、いつもさりげなく部屋の隅にそっと作品を配置されるので、会場を訪れても作品を見逃してしまったという方もいるのではないでしょうか?

12年ほど前、学生時代に須田さんのワークショップをお手伝いしたことがあるのですが、「もうワークショップはやらない」とのことで、今回はトークのみ。しかし、さすがは国際的に活躍される作家だけに、熱心なファンも含め、会場には60人以上の方が集まりました。
あまりの混雑に、「会場を通れない」と他の来場者から苦情が寄せられたほどです。

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丸木スマの存在を知らなかったという須田さんですが、展覧会の説明を受け、作品のコピーを見ているうちに、「びっくりした」とのこと。
特にお気に入りの作品《めし》は、「タイトルもすごくストレートで、ここ数年で一番衝撃を受けた絵のひとつ」だそうです。
スマの絵を見ていると、芸術家になるには美術の学校へ行く必要はないのではないか、と思えてくる。良い絵の定義はいろいろあるけれども、結局は知識やコンセプトではなく、パッと見てどう思うか、ということが大事だと考えさせられる。今の時代は流行のサイクルが早く、次の展開を考えなければならないという強迫観念に襲われるが、スマは「変えなきゃ」と思っていなかったのではないか。今までスマを知らなかったことは悔やまれるが、今知ることができたのは自分にとって新鮮で、幸せなことだと思う、とおっしゃっていました。

閉館後は、埼玉近美の2人の担当学芸員と須田さん、須田さんのマネージメントをされているギャラリー小柳のKさんといっしょに、北浦和駅前の居酒屋で歓談。
美術事情をめぐるさまざまな話で、楽しいひとときを過ごしました。
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