2007/8/31

2007年8月の入館者  入館者数

【月計】個人2,211人(前年比−1,561人)、団体331人(+28人)、計2,542人(−1,533人)
【年間累計】個人4,754人(前年比−2,094人)、団体3,614人(−79人)、計8,368人(−2,173人)

8月の有料個人入館者数は2,211人。前年比では大幅減ですが、過去5年間で比較すると、昨年、一昨年に続いて3番目に多い数字。団体入館者は微増で、ほぼ例年並み。月間の総入館者数は2,500人を超えました。
大きな話題のなかった年としては、まずまずの入館者数だったと思います。
ここ数年の傾向として、8月の入館者数は、そのまま年間の入館者数を大きく左右しています。この時期に、いかに多くの人にアピールできる話題を提供できるかが、来年度以降の課題となりそうです。
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2007/8/29

高浜市かわら美術館より作品返却  館外展・関連企画

8月26日(日)に展覧会を終えた、愛知県高浜市のやきものの里かわら美術館より、《原爆の図》3点をはじめ、《原爆の図デッサン》や丸木位里の水墨画、丸木俊の油彩画が無事に返却されました。
同行したK学芸員のお話によると、会期中の入館者は5,761人。最終日には400人を超える入館者があったそうです。書籍などの物品もよく売れたとのこと。
お互いの館にとって良い企画展となり、本当に良かったと思います。

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写真は常設展示室に展示される第1部《幽霊》。久しぶりに全14部が丸木美術館に揃いました。
すべての作品チェックを終えると、「ああ、これで今年も夏が終わった……」と感じます。
まるで秋の入口のような、いちだんと涼しい一日でした。
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2007/8/27

丸木俊・スマ巡回展準備  来客・取材

この秋に行われる「丸木俊・スマ巡回展」の準備のために、展覧会を企画したIさんが来館しました。
この展覧会は、10月20日から12月9日まで北海道立旭川美術館にて、11月23日から1月27日まで新潟市新津美術館にて開催されます。
会期が重なっているため、この二つの展覧会に出品される作品はそれぞれ別のものとなります。
また、2月16日から3月23日にも北九州市立美術館分館で巡回展が開催される予定です。

今日は出品作品の撮影のためのポジ貸出や作品搬出などを行いました。
「芸術の秋」が近づいて?美術館内外のさまざまな企画展の準備に追われるこの頃です。
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2007/8/23

岩波DVDブック『ヒロシマ・ナガサキ』  来客・取材

午後、岩波書店のW辺さんが来館し、『岩波DVDブック Peace Archives ヒロシマ・ナガサキ』〔本体価格4,200円〕を寄贈して下さいました。
原爆の図第2部《火》、第8部《救出》が収録されています。
DVDブックとはいえ、書籍もオールカラーで123ページの豪華版。立命館大学国際平和ミュージアムの監修です。
原爆被害の実相と戦後の状況について、小・中学生にも理解できるような詳細な解説と映像が収録され、さまざまな角度から紹介されています。
DVD映像編にはアーサー・ビナード構成の「ピースマシンの旅」(約10分)が、資料編には約2,800点の原爆写真や約830点の市民が描いた「原爆の絵」などが収められています。
「ヒロシマ・ピースマップ」なども充実した無料携帯サイトもオープンしているとのことですので、関心のある方はぜひご覧になって下さい。
アーカイブスと名乗っているだけあって、たいへん資料の豊富な一冊で、見応えがあります。
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2007/8/23

原爆関連書籍寄贈  来客・取材

杉並区で中学校の先生をしている評議員のK木さんが、原爆関連の書籍を200冊ほど寄贈して下さいました。
美術館には、丸木夫妻がアトリエ兼書斎に使っていた小高文庫という和室があるのですが、現在は小規模な図書室兼休憩室として公開しています。
今日は早速、K木さんの寄贈書籍を収めるスペースを作るため、本棚の整理を行いました。
(涼しくて助かりました)
被爆者の証言集や修学旅行の記録、子ども向けの原爆文学など、寄贈書籍の内容は多岐にわたり、一気に蔵書が充実したように思います。
これから、本格的な整理も必要になってきますね……
かつてS井元理事が提案したような「日本一の原爆ライブラリー」への道はまだまだ困難ですが、できることをできる範囲で充実させていきたいと思います。
K木先生、ありがとうございました。
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2007/8/21

靉光特別番組  その他

NHK広島放送局のSディレクターが、8月3日(金)に広島圏で放送された「ふるさと発スペシャル」の靉光特集のVTRを送ってくれました。
この番組は彼女が担当したもので、7月22日(日)にNHK新日曜美術館で放送されたものと似ていますが、VTRを見た感想としては、「ふるさと発スペシャル」の方がさらに内容を深めて番組を作り込んでいるように見えました。

番組には、靉光の代表作《眼のある風景》に影響を与えた日本画家として丸木位里も印象的に紹介されています。
戦争へと向かう時代に翻弄されながら、独自の表現を深め、自己を見つめる視線を研ぎ澄ませた靉光という画家について、あらためて考えさせられるVTR。
丸木美術館小高文庫にて鑑賞することができます。
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2007/8/20

原爆の図軸装版複製画  作品・資料

現在貸出中の原爆の図第1部《幽霊》に代わって展示中の軸装版複製画《幽霊》。
布製で原寸大の大きさの複製画です。
今年7月に完成し、丸木美術館では初展示となります。

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1950年代に日本国内や世界各国で巡回展示された当時、原爆の図の連作は、この複製画のように軸仕立てになっていました。クルクルと巻いてしまえば一人でも持ち運ぶことができ、移動展示に適した形態だったと言われています。
今回の複製版は、その当時の原爆の図を再現したという意味でも貴重な資料。
実際、美術館には当時《原爆の図》を入れていたという木箱も現存していますが、確かに屏風よりは携帯に便利ですが、長さ90cmの軸8本を一人で持つのは、やはりちょっと大変。
そして、8本の軸の高さを揃えてきれいに展示するのも難しかったです。
やっぱり、屏風の方が重いけど展示するのは楽かな、とか、実際に体験してみないと気付かないことも結構あります。
ともあれ貴重な軸装版の複製画、8月下旬まで展示しています。
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2007/8/18

W大学オープンカレッジ  来客・取材

今日はここ数日の猛暑から一転して涼しい一日。
評議員のT峰さんが担当している町田市のW大学オープンカレッジ「ヒロシマ・ナガサキ平和学」の皆さんが来館しました。
美術館の前庭で昼食をとり、館内を見学。《原爆の図》を順番に見ながら、晩年の共同制作まで説明をしながら歩きました。
その後は小高文庫でビデオ観賞。ジャン・ユンカーマン監督の映画『劫火―ヒロシマからの旅』を見て頂きましたが、後半の画像が乱れていたとのことで、ご迷惑をおかけしてしまいました。
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2007/8/17

日本一暑い美術館  その他

今日はときがわ町のS木(E)さんがお手伝いに来てくれました。
この夏の来館者のピークはやや過ぎたようですが、今日もたいへん暑い一日になりました。
昨日は隣接する熊谷市で日本最高気温40.9度を記録。丸木美術館近くの東武東上線(武蔵嵐山−小川町間)では暑さのあまり線路が曲がり、電車が停まったそうです。
たぶん、丸木美術館は今、日本で一番暑い美術館だと思います。ちなみに今日の来館者は55人。
毎日、着替えTシャツ3枚持参で出勤しています。
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2007/8/16

《原爆の図》再展示  ボランティア

坂戸のW本さんがボランティアに来てくれて、午前中は高崎展から帰ってきた《原爆の図》4点を2階の展示室に展示。
それにともないアートスペースの絵本原画なども展示替えを行いました。
高温無風の2階展示室はまさにサウナ状態。そのなかでの展示作業は減量に最適です。
「真夏の展示替えダイエット作戦」今度参加者募集しようか?という声もあり。
Tシャツはたちまち汗でずぶ濡れになります。

高浜での《原爆の図》展は26日(日)まで続くので、第1部《幽霊》の原寸大複製軸装画を初めて美術館に展示しました。
おかげで丸木美術館も、ようやく《原爆の図》のある美術館らしい展示内容に戻ってきました。
それなのに入館者は6日ぶりに100人を割りました。
あまりに暑すぎる毎日のせいでしょうか。
なかなかうまくはいきません。
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2007/8/15

終戦記念日  その他

今日は坂戸のW本さんがお手伝いに来てくれました。
毎年、もっとも個人入館者数の多い一日は、閉館時間を過ぎてからも家族連れが訪れ、結局、229人の方が来館しました。
隣町の熊谷は39度を記録したという噂もお客さんから聞きました。
職員にとっては日常のことで、すでに処暑対策万全というか、汗腺が全開(全壊と変換された)状態なのですが、来館者の方々にとってはかなり暑い一日だったと思います。

正午ちょうどには、Y子さんが美術館入口の平和の鐘を高らかに鳴らしました。
夕方には高崎シティギャラリーから展覧会を終えた《原爆の図》4点が無事に到着。
明日早朝には、2階の展示室に《原爆の図》4点の展示作業を行います。
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2007/8/14

《原爆の図》のない美術館  その他

お盆休みで来館者の絶えない丸木美術館。今日は、197人の入館者がありました。
受付を手伝うために、ときがわ町のS木(E)さんがお手伝いに来てくれました。
(坂戸のW本さんは体調不良のため、来館後すぐに帰宅)

丸木美術館では、例年この時期になると《原爆の図》の貸出が多く、一年でもっとも来館者の多い時期にもかかわらず、すべての作品を見てもらうことができません。
その代わりに、デッサンや複製パネルを展示して、何とか《原爆の図》の雰囲気を感じてもらおうと努めているのですが……
今年は特に《原爆の図》の貸出が多いのです。
それは仕方のないことだとは思うのですが、2階にあがると、ふだん第8部まで展示してある作品のうち6点が貸し出し中で、展示室が、ガラ〜ンと、ほとんど空っぽのように見えてしまいます。
せめて後半の作品をバランスよく貸し出すように配慮するべきではなかったかと(第9部以降は6部中貸し出し1点のみ)、今さらながら、暑いなかを美術館に訪れて下さった来館者の方々に申し訳ない気持ちになります。

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作品を借りる側が、できるだけ初期の作品を借りたいと希望するのは、ある意味当然のこと。
美術館側がしっかり配慮すべき問題ですね。
来年以降の課題として、記録しておこうと思いました。
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2007/8/12

丸木スマ展ギャラリートーク  イベント

午後2時から「子どものための丸木スマ展」ギャラリートークを開催しました。
茨城県自然史博物館解説員の神田成美さんが案内人です。
参加者は親子連れを中心に、およそ20名。

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「子どものため」と題する(もちろん大人も参加して良いのですが)企画は、丸木美術館では初めてのこと。
反響はどうだろう? と、はじまるまでは不安だったのですが、多くの子どもたちが参加してくれました。

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蝉の抜け殻やカニの標本などを準備して、初めてのギャラリートークに挑戦した神田さんの感想。
「思っていたよりたくさんの参加者が来たのでびっくりしました。ふだん自然博物館でやっていたトークとは雰囲気が違って、難しかった。でも、子どもたちに質問するといろいろ答えてくれたので、嬉しかったです」。

お盆休み真っ只中の日曜日。
丸木美術館は今月最多の150人の個人有料入館者を記録しました。
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2007/8/11

週刊金曜日「象徴ではなく芸術として」  掲載雑誌・新聞

昨日発売の『週刊金曜日』No.666(2007年8月10日・17日合併号)の「戦争体験や戦後日本社会をアートから考える」特集に丸木美術館と佐喜眞美術館がとりあげられています。

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5月5日の開館記念日を取材して下さったカメラマンの吉田敬三さんが、「象徴ではなく芸術として「原爆の図」に対峙する」との見出しで40周年記念対談の内容をレポートして下さいました。
「これまで美術史の中で語られることがなかったが、たんに原爆を記憶化してドキュメントするだけではなく、多時間的、多視点的に表現するなど戦前からの実験的な絵画表現が戦後もそのまま受け継がれており、20世紀の記念碑的作品といえる。《原爆の図》では過去が現在によみがえり、さらに私たちが知らないような未来が宿っている。もう一度見直せばもっとさまざまな発見ができる」という神奈川県立近代美術館企画課長の水沢勉さんの発言などが紹介されています。
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2007/8/9

夕凪の街 桜の国  その他

午後は急きょ休みをとれたので、池袋に出て映画『夕凪の街 桜の国』を観ました。
原作のこうの史代の漫画は、ボランティアのJさんから借りてしばらく前に読んでいました。
広島の原爆をモチーフにした作品ですが、原爆投下直後ではなく、10数年後に原爆症を発症し死んでいく若い女性と、半世紀後に東京で暮らすその女性の姪が主人公となり、時間も場所も異なる二人の物語が「原爆」によって交錯するという物語。
タイトルは大田洋子の小説『夕凪の街と人と』、内容は井伏鱒二の小説『黒い雨』、井上ひさしの戯曲『父と暮せば』などを連想させます。切ない恋愛物語として描かれたことで、若い世代からも共感を受けているようです。
2004年公開の黒木和雄監督の映画『父と暮せば』では、原爆の回想シーンに丸木夫妻の《原爆の図》が使われていましたが、《夕凪の街》では、原爆の回想シーンに「市民が描いた原爆の絵」が数点使われていました。実写での再現はどうしても作り物っぽく感じてしまうので、絵画による回想はむしろ効果的なのかもしれません。
麻生久美子、田中麗奈という魅力的な女優の個性もよく引き出されていました。
原爆を題材にしながらも、大田洋子の小説や、中沢啓治の漫画『はだしのゲン』のように尖がった表現がない穏やかさが、(良くも悪くも)さまざまな人たちの支持につながっているような気がします。
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