2011/5/15

本橋成一さんトークイベント開催  イベント

午後2時より、企画展「チェルノブイリから見えるもの」の出品作家で、写真家・映画監督の本橋成一さんをお招きして、トークイベントを開催しました。

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会場には100人を超えるお客さんが来場され、満員となりました。

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今回の福島第一原発の事故について、「人間の思いあがりが限界にきているとつくづく思った」という本橋さん。
子どもの頃は物の豊かさに憧れていたが、写真家になっていろいろなものを撮るうちに、本来持っていた豊かさが少しずつ失われていくことに気づいたというお話は、深く心に沁みました。
福島で作られた電気が東京で使われていたのと同じように、チェルノブイリも東欧諸国へ輸出用の電気が作られていた。自分たちは電気を使わず、しかし、決して貧しいとは思っていない農民たちが一番の被害者になる。この人たちの暮らしをちゃんと見たい、皆に見てもらいたい、と思ったのが、『ナージャの村』や『アレクセイと泉』という映画を撮りはじめた動機だったそうです。

汚染された村を離れようとしない老人の「どこへ行けというんだ、人間が汚した土地だろう」という言葉は、他人ごとのように取材をしていた本橋さんに“おまえの問題なんだよ”と教えてくれたといいます。
そして「外へ出てしまったら、いのちを返すときに水を返せないだろう」という言葉は、生まれた土地に“水を返す”……いのちの循環のなかに生きるという謙虚な考えを教えてくれたそうです。

「人は何十年かけて道を間違えてきたのか。何十年かけて少しずつもとに戻せば、子どもたちにツケを残さずにすむんじゃないか」という本橋さんの言葉が、いつまでも心に残っています。

   *   *   *

本橋さんのトークに続いて、5月21日(土)午後2時からは、フォト・ジャーナリストの豊田直巳さんによる福島原発事故報告のスライド&トークが行われます。
多くの方のご来場をお待ちしています。
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