2011/2/11

朗読+即興演奏『幻の声 NHK広島8月6日』  イベント

朝から雪の降る寒い一日。
世間的には“建国記念の日”として知られる日ですが、丸木俊の誕生日でもあります。

このところ3年続けてこの日に朗読+即興演奏を行っている青柳秀侑さんと高瀬伸也さんが、今年も丸木美術館で「2・11に読む 〜『幻の声 NHK広島8月6日』の朗読+即興演奏」と題する自主イベントを開催して下さいました。

ただでさえ暖房がない美術館。
しかも外は雪ということで、炬燵のある小高文庫で開催しては…?という職員の声もあったのですが、「絵の前の緊張した空気のなかでやりたい」というお二人の希望で、新館ホールで行うことになりました。

それでも、予想以上に参加者が集まり、非常に興味深いイベントになりました。

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“建国記念の日”は、『日本書紀』が伝える神武天皇即位の日に由来するようですが、戦前・戦時期には“紀元節”として祝われ、1948年に廃止された歴史があります。
高瀬さんによれば、「そうした背景を持つ日に、あえて原爆を題材にした文章を朗読することで、そこから何が感じられるかを受け止めてもらいたい」という試みです。
この日は、白井久夫著『幻の声 NHK広島8月6日』(岩波新書、1992年刊)から抜粋された文章のほかに、100年前の日韓併合条約の条文なども朗読され、背景に存在する丸木夫妻の《南京大虐殺の図》と共鳴して、ひとつの歴史の文脈があらわになったような思いがしました。

ちなみに『幻の声 NHK広島8月6日』は、「原爆が投下されたすぐあと、広島のラジオから美しい悲しい女の声が呼びかけやがて途切れた。その人はどうしたのか」という一通の手紙がNHKに届いたことから、17年のあいだその“幻の声”を追って取材を続けたというディレクターによる、非常に興味深い著書です。
朗読とフルートやシタールの即興演奏の素晴らしい構成もあって、参加者は惹きこまれるように聴いていました。
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