2010/9/22

NHKニュース取材/FMラジオ出演  TV・ラジオ放送

午前中はNHKさいたま局のH記者が来館し、「今日の反核反戦展」を取材して下さいました。
ちょうど東京・八王子市の中学校が団体で来館したので、作品を観る中学生たちの様子などをテレビカメラで撮影。放送日は未定ですが、近日中に総合テレビの朝の首都圏ニュースで放送されることになりそうです。

   *   *   *

夕方にはNHKさいたま放送局を訪れ、FMラジオの番組「日刊さいたま〜ず」に生出演しました。
担当は滝島雅子アナウンサーでした。
この番組では出演者がリクエスト曲をかけることができるのですが、私が今回リクエストしたのは、元ちとせの『死んだ女の子』。映画『キャタピラー』の主題歌に使われ、話題になった曲です。トルコの詩人ナジム・ヒクメットが広島で死んだ少女を題材に書いた詩をもとにしているそうです。
(作詞=ナジム・ヒクメット、訳詞=中本信幸、作曲=戸山雄三)

あけてちょうだい たたくのはあたし
あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたく
こわがらないで 見えないあたしを
だれにも見えない死んだ女の子を

あたしは死んだの あのヒロシマで
あのヒロシマで 夏の朝に
あのときも七つ いまでも七つ
死んだ女の子はけっして大きくならないの

炎がのんだの あたしの髪の毛を
あたしの両手を あたしのひとみを
あたしのからだはひとつかみの灰
冷たい風にさらわれていった灰

あなたにお願い だけどあたしは
パンもお米もなにもいらないの
赤いあめ玉もしゃぶれないの
紙きれみたいにもえたあたしは

戸をたたくのはあたしあたし
平和な世界に どうかしてちょうだい
炎が子どもを焼かないように
甘いあめ玉がしゃぶれるように
炎が子どもを焼かないように
甘いあめ玉がしゃぶれるように


本番直前の打ち合わせで、滝島アナウンサーと「いい曲ですよね」「この曲はカットしないで最後まで流しましょう」と話していたところ、「曲明けに『キャタピラー』の感想も少し入れましょうか」と提案されて、ちょっとドキドキしました。
それでも、「反戦展も映画も、言葉を超えた感覚で人の心に伝えるところは共通していますよね」「美しい田園風景の日常と戦争の深い傷の対比が鮮やかで、重い余韻が残りました。最後に流れた主題歌の効果もあって、しばらく席を立てなくなりました」と自然な流れで会話ができて、結果的には良かったのではないかと思います。

肝心の反核反戦展の紹介は、5月に急逝した針生一郎館長の企画への思いを伝えながら、最後の呼びかけ文となった昨年の針生館長の文章の一部を読みあげました。

一枚の絵に、直接戦争をやめさせる力はないが、こんな戦争はもうごめんだ、それにはどうすればいいか、と人びとに考えさせる力はある。美術展は実際にそれを見た少数にしか語りかけないが、その語りかけは政治家の空疎なスローガンより深く心に響く。

また、出品作家のなかから、国際的な核廃絶の流れを踏まえた作品として、前山忠さんの《核の視界》と、池田龍雄さんの《場の位相》を紹介しました。
前山さんの《核の視界》は、一見、画面の中央に核爆弾が描いてあるシンプルな絵と思わせながら、絵の前に立つと背景が鏡になっているという作品。観る人は、自分の世界が常に核兵器と同居していることを見つめざるを得ないわけです。
池田龍雄さんの《場の位相》は、《基地》《田園》《都市》の3つの主題を抽象的に表現した3連作の絵画。《基地》の中央には核ミサイルが封印されているように見えます。荒廃しつつある《田園》や膨張し破裂寸前の《都市》とともに、絵には文明批判が込められた詩が添えられ、現代社会の問題点を鋭くえぐり出した作品になっています。

最後に、もう1曲リクエスト曲をかけられるので、《一本の鉛筆》をお願いしました。
今年の8月6日のひろしま忌に栗友会合唱団が歌って下さった合唱の原曲で、1974年第1回広島平和音楽祭で美空ひばりが歌ったことで知られているそうです。
(作詞=松山善三、作曲=佐藤勝)

あなたに聞いてもらいたい あなたに読んでもらいたい
あなたに歌ってもらいたい あなたに信じてもらいたい
一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く

あなたに愛をおくりたい あなたに夢をおくりたい
あなたに春をおくりたい あなたに世界をおくりたい
一枚のザラ紙があれば 私は子どもが欲しいと書く
一枚のザラ紙があれば あなたを返してと私は書く

一本の鉛筆があれば 八月六日の朝と書く
一本の鉛筆があれば 人間のいのちと私は書く


今回のリクエストは、偶然ですが、2曲とも「ヒロシマ」をテーマにした曲をお願いしました。
「今日の反核反戦展」も、常設展示である《原爆の図》と合わせてご覧いただきながら、心に響くものを見つけていただけると嬉しいです。
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