4月16日(土曜日)午前6時、谷の気温5度、水温5度、薄曇。
今日は行き先、帰宅予定時間その他書き込んで家を出た。
*岩魚と渓相の写真3箇所を拡大できるように設定致しました。
山女魚の源流という不思議な沢です、下流域に岩魚が居ます。
少し薄暗い沢に入沢、尺山女魚を上げると言う気持ちが気負い過ぎているのが自分でも良く分かる、気分転換に辺りを見廻し他の事で気持ちを紛らわす。
タラの芽があった、もう枝先に新芽が僅かに付いている、収穫にはGW辺りが適当かと、下を見ると可愛い野草が今にも咲きそうであった。

先週竿抜けのポイントで竿を出さなかった場所に出して見る、今日は3.6ズーム、岩魚針8号、1号1.5mのフル、餌は極太ブドウ虫とキジだ、こんな狭いポイントでいきなりガツンと来た、倒れている枝の下に潜られそうに成るがラインが1号なので迷わず抜ける、山女魚と勘違いするほど元気の良い岩魚だった、サイズも25センチありまずまずの釣果だ、有難うの気持ちでそっと放つ。

暫らく落ち込みを丹念に釣り上がるが型通りの20センチ前後の山女魚がかかって来る、しかし元気が良い、気持ちが良いほどに山女魚のファイトを楽しめる、熊の穴を横目にやり過ごし(大型の熊除け鈴をこの日の為に買ってきた)チョットビビリながら知らん顔をして通り過ぎるのです(汗)

この沢にしては不似合いな渕が待っている、遠目に見る「居た!」主は流芯に向かってホバーリングしている、微動だにしないほど勇壮な魚体が見事である。
竿を5.4ズームに替え、錘から針までを30センチに取りその間に結び目を4ヶ所程ランダムに結ぶ、水の抵抗で餌をバタつかせる為だ、そして極太のブドウを付ける、落ち込みから流芯に流れるようにそっと入れる、上手い具合に主の鼻先に寄った、威嚇するかのように軽く食ってきた、ラインを少し緩めて合わせを待つが瞬間吐き出して岩の下に猛ダッシュ、主は上手だった、それ以後姿は見せない。
すると主を取り巻く各下サイズが食付いてくるが、お前達も見習えと言い聞かせ放つが元気良く岩の下に潜っていく。
20センチクラスの取り巻きサイズの多さには少しビックリしましたが、これが皆成長してくれたなら嬉しい事です。
こんな渕が深部までに4ヶ所程点在しますが、同じように見切られました、今回も自分の腕のなさを思いっきり知らされましたが、この様な攻防が楽しくてしょうがありません、2週に渡って場を荒らしてしまったので暫らく静寂を戻すつもりです。
そろそろ利根漁協管轄の渓へ出向けるように成ってきましたので。

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