
今日は毎日メディアカフェ「やり抜く力を育てる〜スズキ・メソードと日本将棋連盟、トップ対談」へ
将棋の「し」の字も知らなかった私、、対談とは言っても、早野先生が佐藤康光さんの話を引き出す・・に終始していたけれど、将棋の奥深さを聞いて非常に面白い対談でした。

やっちゃんは、私が初めて教え始めた調布市の団地の中にある教室の生徒で、お母様方が非常にご熱心だったこと、新米先生の私に良くして下さったこと、切磋琢磨する素晴らしい子供達だったこと、、今でもよく覚えています。
ヴァイオリンを始めたきっかけは?「近所の人に誘われた、、」そう、昔は「みんなでやろうよ」って、、お母様方の仲間づくりが活発だったな〜
ご両親はどんな教育を?「自由にやらせてくれました」いえいえ、お母様はかなり厳しかった筈ですよ。小さい時の苦労って、結構忘れることが多いみたい、、
生真面目そうなお顔ですが、「ヴァイオリンも将棋の駒も木で出来ている」とか、「音楽も1曲、将棋も一局、、同じですね」とか、ユーモラスな一面も見えて和やかな空気に包まれました。
「わからないから止める」のではなく「わからないから考え続ける」
・・これが出来るようになれば、どの道に進んでも成功すること間違いなし!・・
「(将棋で)読む判断を続けることで、読まない判断力を身につける」
・・正確な訓練をしていれば、いつかは応用が利くようになる。CDを聴くことにも繋がります・・
「諦めない」「根気よく」 何事も同じですね。
特に印象に残った言葉。
「しっかりやってきたという自信があるから、(目標に)届かない、、と思ったことがない」
・・素晴らしい! しっかり練習もしないで「出来ない」等とは言えません・・
「気は会話なり」
対局中のことだと思うのですが、これはアンサンブルの心と同じですね、、 誠心誠意心を傾けた「気」の力。将棋にこのような奥があったとは、、
上記はfacebookにも投稿したのですが、当時一緒に勉強していたあっちゃんが嬉しいコメントを下さいました。あっちゃんはグループの中のトップで、推薦で中央大学に行った後、経済産業省にお勤め。大学でも職場でもアンサンブルの中心となっていました。レッスンは大学4年まで続け、卒業コンサートを私も聴かせて頂きましたが、その時のあっちゃんのヴィオラを聴いて、私もヴィオラを勉強始めたのでした。
早野先生とやっちゃんの対談の記事、とても興味深く拝読しました。
「わからないから止める」のではなく「わからないから考え続ける」。含蓄のある言葉だと思います。
多摩川団地の富川先生の教室は、先生、親、子どもが一体となった素晴らしい教室だったと思います。
母によれば、母をはじめバイオリンのことをわかっている親は殆どいなかったようですが、親同士で集まって、家でのお稽古方法を考えたり、子ども達を多摩川の土手に連れ出して練習させたり、様々な工夫をしていたそうです。
団地の教室での富川先生との出会いがなければ、今の私はなかったと思います。
富川先生、親、やっちゃんをはじめとした仲間達には感謝の気持ちでいっぱいです。