
2007.4.22.市川
上の写真は2007年、10年前です。一人一人の顔を見ていると、それぞれの頑張りが目に浮かびます。昔、1年生で6巻を弾いていた子がいたけれど、大阪に越してしまって、その後、ちょっと残念な演奏を目にしました。 当時なかなかレッスンが進まなくて、そのお子さんを羨望の眼差しで見ていたSさん(お父さん)のお嬢さんは、学校のコンサートミストレスとして、ドイツ公演でソロをするそうです。止めてしまってはモトモコモありませんね、、
それでも、ただ教室に通っているだけで何か身につく訳ではありません。そのご家庭なりに努力してほしいです。それが続いた時、子供は頑張り抜く力、集中力を身につけます。人とは比べないで下さい。過去の自分と比べて進歩があれば良いのです。
今回、子供たちの様子を見ていて、ちょっと気になったこと。「(練習しない子が)僕、〇〇なんて簡単に弾けるよ・・」「同じ曲の子がいたら負ける・・」 子供の他愛もない一言ですが、もしそういう言葉を聞いたら、お母様方、お子さんに対する言葉を注意してみて下さい。お母様がお子さんに話す言葉の中に、そういうことが含まれている可能性もありますよ。
音楽はデリケートです。人の心を感じ思いやりのある子供の演奏は、そのような音を出します。曲に向かい合って真剣に勉強している子の演奏は人の心を打ちます。競争している演奏は、やはりそれなりなのです。
もうひとつ、上達する子は素直です。音楽に対してもレッスンに対しても、、 子供が素直ということは、お母様も、、です。意志を持つことと素直でないことは同じではありません。
スズキメソードの教室に通うことは、ヴァイオリンの練習を通して「人間を立派にする」ことです。思いやりのある、やり抜く力、能力のある子に育てること。そういう大事なことをしている訳なので、是非、ご家族全員でレッスンを応援して頂きたいと思います。
以前の
教室だより……参考になることもあるかもしれません。