「夜明け・幻想」と題されたリサイタルを聴いてきました。
(自分が出来ないことを棚に上げて、、ではありますが、聴いた率直な感想を。これは自分自身の為の記録ですから)
ヴァイオリンの表現の繊細さに比べて、ピアノは音がストレートすぎると思った。やはりタッチが命で、その後はどうしようもないというピアノの特性からかな〜 特にベートーヴェンでそれを感じた。後半は調律が入ったから良くなったのか、ピアノの響が会場に馴染んできたのか、、(どなたの演奏会でもこういう傾向ありますが)
岡本君のヴァイオリンは素晴らしかったです。イザイとシューベルトが特に。
1.イザイ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ第5番ト長調Op.27-5
舞台上の照明を少し落として、陽が昇る前の情景、陽が昇って活動が始まるような情景が浮かんできた。2つの、時間にしたら10分程の作品。こんなに心惹かれたイザイは初めてでした。
2.ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第10番ト長調Op.96
ヴァイオリンソナタ1〜9番を書いて何年も経って作ったベートーヴェン後期の作品。可愛らしいモチーフの中にも含蓄が感じられる作品。「夜明け」にこの曲を持ってきた真意をお聞きしたいところです。
3.R.シューマン:幻想小曲集Op.73
シューマンの作品にはピアノ曲にしても室内楽曲にしても「幻想」という名前の曲が多い。シューマンの幻想は、ロマンがあり、それでいて抒情に押し流されず、文学的でもあり、疲れていても練習したくなるような作曲家。(変な表現だな)
4.シューベルト:ヴァイオリンとピアノの為の幻想曲ハ長調Op.159
アンコール シューベルト 夜と夢