
9月12日中秋の名月
今まで経験したことのなかった大きな地震。 テレビに映し出される津波の画面に、信じられないような気持ちになったこと。 常に揺れているような地震酔い。 電器屋の「一人一品だけ」。 ガソリンスタンドの長い行列。 液状化。 そして、思いもしなかった原発の事故。 いえ、心の奥底で「万一」を考えないこともなかった。 でもそれを口にすることもなく、「大丈夫だろう」と避けてきたような気がする。
息子が福島に行くことがなければ、「被災者は大変だなぁ」と思いつつ、実際には他人事と思ってしまったかもしれない。 当初、息子には「会社を辞めて帰って来なさい」と話していた自分。 「痛みを分かち合う」って本当に難しい。
会社を辞めることは選択肢になく、事故収束に向けて、気持ちは現場と一緒に頑張っている息子を見ていて、これは応援するしかないと肝に銘じた。 世間からのストレスに輪をかけて身内からもストレスを与えてしまったらいけないから。
毎日、朝昼晩、福島の放射線量を気にして、そして記録。 他地域と比べて線量が多いのは、標高のせいだろうか、、湿気のせいだろうか、、 線量とお天気について考えたりして、こんなことをして一喜一憂しても仕方のないことはわかっているけれど、気にせずにはいられない。 ただひたすら線量の下がることを願っていたのかな。 こういう気持ちは当事者にならないとわからないかもしれないです。 「7月に降った大雨が郡山の線量を下げた」ことを知りました。 「雨よ、福島に降れ!!」
神様が、私を「痛みを分かち合うことのできる人間に」する為に試された半年間だったのだろうか、、 被災された方や息子達にも、今後、健康の被害が出ませんように、、 今は、ただ祈るばかりです。