富士山日記2010 第一回  富士山日記

大昔の宿題を今更提出するわけでもありませんが、
自己に反する為、富士山日記を再開する事にしました。

2010年の今年8月31日に登った富士登山に、
2005年の富士登山を比べてみようと思います。


大きな違いはそもそもの計画日でした。


2010年8月31日。午前8時
数日ぶりに連絡が取れた父。
連絡がつかなかった理由は富士山頂にいた為でした。

通話が終わった携帯電話で今度は妻へ。
これから富士山に登りたいと。


僕の目に浮かんでいたのは5年前に見た御来光でも、
富士の景色でも、頂上で食べた赤いきつねでも何でもありません。


登山中にみかけた子供を背負った、
見ず知らずの母親でした。




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芋の天ぷら  

妻、息子とさぬきうどん屋へ行きました。

それぞれうどんを頼み、
別にごぼうのかきあげの天ぷらを頼もうとしたところ、
秋の野菜かきあげにしようと妻。

食べるとなるほど。
茄子に南瓜、秋の味覚が揃い踏み。
もう1つ箸を止めたさつま芋の味。




どうしてそうなったか思い返す。




僕は物心ついてからしばらく母と二人暮らしだった。



小学校に上がった僕に母は毎日千円渡してくれた。
小学一年にしては大きい金額だ。
母はいつも遅くまで働いていたので、
僕はそのお金を手に家の近所の二八そば屋に行く。

「月見うどん下さい」

店主は小さい僕に他の大人のお客さんと同じ様にうどんを出してくれた。
僕はそれがとても嬉しかった。


ある雨の日にサービスだと月見うどんにのっていたのは、
さつま芋の天ぷら。


僕はあの時きちんとお礼は言えていただろうか。



芋の天ぷらの美味しさはきっと一生忘れない。
それは店主が育ち盛りの僕を思ってくれたものだからである。



人に勧められないと出会えないものも数多い。



二八そば屋なのに月見うどんばかり頼んでごめんなさい。
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