Y: そっかー、でも楽しみだね。
森: そのー、やっぱり自分も、親父が亡くなってるもんで〜。
Y: う〜ん。。。
森: その親父が、お父さんがやっぱよく言うのが「男は必ず組織の中に属しているものだから、でもその中で必ず男はトップになんなきゃいけない!」って、ずーっとうるさかったんで。
Y: うん、うん。
森: 「男はトップになんなきゃ、トップになんなきゃ」って、そのためには必ず努力しなきゃならない。人よりも、多く練習するなり、気持ちを持つなり。勝ちたいなら「勝つ!」そういう気持ちを持って努力しなきゃいけないっていう親父だったんで。
Y: うん。いーこと言うなぁ。
森:それを、もぅずーっと小さい頃から叩き込まれてたんで、だから、自分が三年前に全日本勝ったときも、ホントは親父の前で言いたかったけども、もぅその頃は親父はいなかったんで〜。
Y: あ、もぅ。。。ちょっと早く亡くなられちゃったんだね。
森:そーなんすね。でやっぱ、そーいう、その頃は「ウルサイナ」と思いましたけど、段々歳を取ってくるとぉ。
Y: 物事が分かるようになってくるでしょ(笑)
森:そうですね〜。で、やっぱ葬儀のときも、ウチ公務員だったんでホントお堅い人間だったんで、で、やっぱその親父の偉大さも分かるし、そういう偉大さを知って、そういう言葉が出てくるわけですから、「あー、やっぱすごかったんだなぁ〜」って思うし、「負けちゃいけないな!」って思いますよね。
Y: ま、見てるよ、ちゃんと。
森:はぁ〜い。
Y: うん、見てる見てる。見えないだけでちゃんと居るから。
森:そぉ、なんですよね。だから、そういう、今居ない親父の存在がデカイですよね。勝負事に関しては特に。
Y: 森クン、何人兄弟なの?
森:ウチは弟と二人なんすよ。
Y: 長男なんだ〜。
森:そーなんすよね。でも弟も弟で、あのー、日体大に行ってるんですよ。
Y: おぉお?
森:陸上関係の、円盤・砲丸投げの選手で。
Y: うーん。
森:で、中学・高校はもぅ全中とか全国大会とか行ってて、で、そぅいぅ体育会系で、弟は弟でやっぱ同じ叩き込まれて、上へ上へ行かなきゃダメだと。で、弟は日体大へ行って、で、大学行ってちょっとダメんなっちゃったんですけど。でもちゃんと、学校も休まず、必ず休まず、勉強はダメなんですけどね、でも毎日朝練やって、ちゃんと遅刻せずに毎日通ってやって、ってそういう弟を見てると、やっぱ自分ももっとやんなきゃいけないなーって思うし。結構ウチはスポーツ一家だったんで。
Y: ふーん、なるほど。
森:親父の存在がデカカッたですね〜。いなくなってやっぱ分かりますよね。
Y: 俺なんかはさー、森クンなんかよりサーフィン歴は長くて〜、で、ショートの時代からプロサーファーとかってのをそれなりに見てきて思うことは、プロになってなにが大事かって、僕の客観的な意見を言うとぉ、なってからの三年間ね。
森:はぁ〜。
Y: その三年間が、どぉするかで次が来る。
森:僕も、まぁビジョンじゃないですけども、全日本取って三年経って今プロんなって、で、次の30までの三年間なんですよね。その30までに、とりあえずトップシードが目標なんですよ、次の目標。
Y:ふんふん。
森:ホンとは30までにプロになれればいいな〜と思ってたんですよ、30までになれなかったらもう諦めなきゃいけないって思ってたんで。。。で、それでやっぱ目標達成したんで、次の三年後の30までに、トップシードですね、入ることが目的なんで。ま、それまでは、やっぱガムシャラに、仕事もサーフィンも、両立しなきゃならない。
Y: それはまだ全然、出来るデキル!
森:それがやっぱ次の目標ですね。吉川さんの言うとおり、三年。。三年後っていうのは。
Y: そぉだね、三年先とか、人間は、何年か先に自分がどうなりたいかってイメージがなければ、何をしてどうのっていうのが全然浮かばないから、目的が無い人はただダラダラしちゃうからぁ、すんごい大事だと思う。それはサーフィン以外でも一緒だと思うし。
森:そーですねぇ、私生活においても何でも。
Y: なるほどねぇ。ところで最近は、彼女はいるの?
森:いないっす。
Y: そぉか。でもすぐできるよ、やっぱりそうやって段々こうと光が出てくると、あの〜、光に寄ってくる(笑)あれじゃないけどぉ、女性もそぅいうのにグッとくるからぁ、妙に変になんかこう〜「あーっ」と思うときよりも、不思議なくらいそういうことって起こるし、久々に会ったけど顔つき今日違っとったもんな。パッと見たとき。
森:あぁ〜。そーっすねぇ、もぉずっといないんで〜、恥ずかしいですけど、下手くそだし、恋愛も〜。で、あーゆう仕事やってるんで、女の子と出会わないってのは絶対ウソだし、女の子と遊ぼうと思えば遊べるんですけど、どうしても下手くそだしぃ〜。。。そーいうところが、でもやっぱりもぅそろそろ欲しいなぁっていうのはありますよね。
Y: うーん。
森:生意気言うようじゃないですけど、「心の支え」じゃないですけどぉ、正直欲しいと思いますよ。
Y: いやいやー、絶対いるよー!男はさぁ、刀だからぁ、そのいいサヤがなければさぁ、どんな名刀もほっとけば錆びてくんだわぁ。やっぱり。で、錆びがつくとそのサビはなかなか取れないから、抜いた刀をしまうものでキチンとカチッとしまえるようなサヤを見つけたほうがいい。それはスッゴイ大事!!
森:で、それによってサーフィンも絶対変わると思うし。
Y: 変わるね!変わる変わる。
森:それもやっぱり、感じてるのはありますね。
Y: そぉだね〜、だから伊良湖においてもやっぱり見てて「あーゆう人になりたいなぁ〜♪」って憧れるようなね、見本となってかなきゃいけないし。
森:そうですね。
Y: また「そうなって欲しい」と思うし、伊良湖から、僕らも何十年も伊良湖にいて、MICの加藤クンでもみんなそうなんだろうけど、そうやって大会とかやったり、見せるっていうことは、そのものを見せて「こうだぞ」ってことを、皆さんそれなりに仕掛けてるから〜。
森:はい。
Y: だから今海に来てる人達も、その森クンのライディングを見て、「あんな風になってみたいな!」と思えるような、こぅプロサーファーになって欲しいし。
森:そーですね。
Y: 最初はみんな、板でも何でも真似るところから始まって、でそっから今度は入ってるだけで「あぁ、誰かが入ってる」って分かるように、なればもぅ全然いいと思うし。
森:はい、間違いないっすね。
Y: まぁそろそろこう〜、JPSAのロングの世界も少し入れ替わりの時期が多分来とると思うし、そぉだね、せっかくサーフィン始めたから、まぁずーっと続けてくれて、後にカカイさんや川井幹夫さんみたいになるように、やっぱり僕らは努力して欲しいと思うし。
森:はぁ〜い。
Y: うん。そーだねぇ。
森:そーっすね。
Y: でもまぁ、良かったね。兄さんにも多分世話になっただろうし。
森:はーい。
Y: はっはっはっはっはー!「エビンの兄さん、ありがとう」って言っとかなかんわー。(笑)
森:まぁ、社長の前ではなかなか言えないですけど、移ってからなんでね、結果が出て。
Y: あれからちょっと変わったもんな。
森:そぉ、ですね。
Y: うーん。
森:何か変わったって言ったら変ですけど。
Y: いやー、前俺兄さんにー、前話したかどうか分かんないけど、なかなかいいモノ持ってるから、まぁ兄さんとこが良かったら宜しくお願いしますよって、「吉川そーかなぁ〜」っとか言って。その時だってあなたのこと知らなかったからね、兄さんは。
森:そぉですね〜。
Y: ま、今だから言うけど「あっ!しまった!」って思ってんだから。
森:ウハハハ。そんなことないっす。
Y: でもそん時は、まだこっちも那須コウがおったり、そんなに何人もちょっとなー、俺余裕ねーもんなぁ〜、とか言っとったのが正直な意見。
森:はぁ〜
Y: じゃぁもぅあの、ぜひ結果を出して!
森:はい、間違いないっす。ガンバらんといけない。
Y: そそそそそ。もー本当にねぇ、世の中っていうのは結果だけが評価だからぁ、どこまで行っても。途中で何々があっても、そんなあれだし、でプロとアマチュアの大きな違いって言うのは、プロは「言い訳をしちゃ駄目」だからね。
森:そーですね、はい。
Y: それは肝に銘じてかな。
森:プロはなんにしてもプロなんで、どんな状況でもやっぱ、プロはプロって言われちゃうわけですからね。吉川さんの言う通りですね、言い訳しちゃかんと思いますね。
Y: そーなんだわ、そこが大事なとこなんだわ。
森:グッと我慢して、踏ん張ってやんないといけないっすよね。一緒ですよね、どんなことでも一生懸命やんないと結果がついてこないんで。
Y: うーん!
森:仕事も、サーフィンも。決してサーフィンだけじゃ駄目なんで。
Y: でも一生懸命やるってのはいいことだよ。ね、「あっっ!」という間だから、過ぎてっちゃうのなんて。その〜、結果的に形よりそこになっていった時のプロセスってやつが「良かったな〜」って思えれば、いいもんで。
森:そぉですね〜。
Y: いや、みんながもうそれなりに期待してるから、期待のそのプレッシャーにもつぶされず。
森:まぁ〜、そーっすね。間違いないっすね。自分のペースでやるだけです、自分のことを考えて。
Y: そぉだね。それでいい、本当に。
森:はい。

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