青山さん: 一番、究極なんは、テイクオフの瞬間。
Y: 瞬間、えぇ、えぇ。
青山さん: 「成功した」っていうのが、サーフィンの面白みと思うんですよ。
Y: はいはい。
青山さん: 例えばね。女の子でも、子供でも、テイクオフしてただ立つ。
Y: えぇ、えぇ。
青山さん: 立てたら気持ちエェんやけどぉ、まぁ、こぉ言ったらボディーボーダーに失礼かもしれんけど、体でスーッと滑ったりぃ、パドルボードしたりしたらぁ、トゥーインしても、あんま面白くないんですよ。立った瞬間に。
Y: そぉですねぇ!
青山さん: 立った瞬間を味わうとぉ、ヒザ腰でも、胸でも肩でも頭でも、ワイメアでも面白いし、その後のビールがうまかったりとか。
Y: そぉですね。
青山さん: テイクオフぅ、なんじゃないかなぁ?と思ってるんですけどね。僕、実際にそれを聞いてみよかなと思ったんですけど。
Y: いや、そぉかもしれん。
青山さん: サーフィン、イコール、テイクオフのサクセス。「テイクオフした!」テイクオフ自体がぁ、現実と夢の世界で、乗った後は夢の世界。ピョコっと乗ることによって、夢の世界に行ける。それを成功すると、面白い。
Y: そぉですねぇ、その人達の、まぁ、レベルはそれぞれあるけど、乗ってビューッて、一本でもいいのがあると、何か「いいよねー、今日はぁ〜!」ってなるもんなぁ。
青山さん: ライディングも、もちろん、テイクオフ。ライディングもそぉやけど、テイクオフ。
Y: テイクオフ。
青山さん: がぁ、まずあれでぇ、勿論テイクオフした後に波に乗ったライディングもプラスですよ。でも、究極なんは、やっぱその、テイクオフの時の、あれかな。そぉいう、テイクオフすることによって、気持ちを変えられる。成功したことによる気持ち良さ。
Y: なるほどぉ。
青山さん: そぉ〜、最近分かったんですよ。知り合いの女の子がサーフィンしてて。でぇ何か、「何が面白いんかなぁ?」って色々話したり聞いたりして、「テイクオフした時、ものすごい気持ちいいからぁ」って、初心者の子なんですけど。
Y: はい。
青山さん: テイクオフ、ちゃうかなぁ〜って。何で“テイクオフ”って言うか、不思議なんですよね、飛行機みたいで。“スタート”とか、水泳とかやったら。
Y: スタートですねぇ。
青山さん: 何で“スタート”って言わへんのかな?って。“テイクオフ”って誰が考えたんやろ、面白いなって。
Y: 誰が言い出したんでしょぅね?日本人ではないと思うんですけど。
青山さん: 何で“テイクオフ”って、大体、飛行機離陸する時って。
Y: フゥーっていくやつですよねぇ。
青山さん: 普通、スタートとかって、何か、ちょっと違う言い方するんですけど、何でサーフィンだけテイクオフって、面白いなぁ〜って。やっぱこの、フワァ〜って浮いた感覚?あのフワッと浮いた感じが。
Y: あれ、だからぁ。
青山さん: ジェットコースターもテイクオフって言うのかなぁ?
Y: 四次元空間じゃないですか。
青山さん: そぉですね。そんな感じ、気持ちエェですね。
Y: なんとも言えない。
青山さん: 四次元のスポーツですね。そこの現実から、パドルだけして、向こうが四次元の世界だと、そこに入れるみたいな。それを成功したら、心が浄化される。
Y: うーん。
青山さん: だからそれは、ワイメアでも、ヒザでも腰でも同じで。ワイメアも、そのテイクオフが究極な、キチキチやし、難しいし。
Y: キチキチ。
青山さん: キチキチやし、アリ地獄やし、そのぉ、スーッと落ちる感覚がすごいし。あれぇ、経験した者。
Y: 分からないですねぇ〜。
青山さん: でも誰か、ちょっとずつやっていくと、出来る。ボディーボードの女の子も、西川ぁ〜。
Y: やられます?
青山さん: ワイメア、入りますよ。
Y: すいません、ちょっとトイレに。何か聞いといて。
青山さん: 昨日は、料理は出たんですか?
M: はい。
青山さん: まぁまぁ、京料理、美味しいでしょ?
M: はい、美味しかったです。
青山さん: ちょっとずつで繊細で、薄味で。
M: そぉですね。
青山さん: 僕も、名古屋とか行ったら、味噌煮込みとか、あとウナギ食べたりぃ。
M: ちょっと濃い味ですよね?
青山さん: でも美味しいですよ。名古屋は、中間的なところにあるからぁ、両方の文化を取り入れながらぁ、徳川家康や豊臣秀吉が出てるからぁ。文化があって、好きですよ。
M: はい。
青山さん: あんまりでも、こぉいう話って、あんまり、伝わらないですよね。
M: 伝わり辛いですよね。
青山さん: そぉいう波の話とかはぁ、たまに、乗るモン同士でも話するけど、そこまで理論的に、みんな話ししないんですよ。ハワイのビッグウェーブライダーってが、みんな、ニック野崎の家に集まるんですよ。その日の朝、前の日からみんな板を出して、明日は波がデカイぞっていうのが、分かるんですよ。
M: へぇぇ〜。
青山さん: そぉいう時は、全部、前の日からサーフボードを出してぇ、早く寝て。
M: はい。
青山さん: 波の音をドーン聞きながら。部屋の中がビビーンって震えるんですよ。窓ガラスが揺れてて、地震みたいになるんです。それ、聞きながら、「明日も頑張るぞー」みたいな。
M: ほぉぉ〜。
青山さん: 気合を入れて。大体こぉ、最近、インターネットの情報があるから、波が何日後に立って、風が吹くのが分かるから。前は、そんな分からないから、いちいちスタンバイして。
M: ワクワク、するんですか?やっぱり。
青山さん: ワクワクする、プラス、ちょっと怖い。
M: やっぱり怖い?
青山さん: 今でも、怖い。去年は、1回も立たなかったんですけど。2回立った、小っちゃいのが。
M: へぇ〜。
青山さん: 今年は1回ぐらいは立つかもしれん。立つとしたら、行ったらすぐ乗らなアカン。
Y: いやぁ〜、すみません。
青山さん: でも、そぉいうイメージはありますよ。吉川さんの所へ行った時、前、サインして渡しましたよね。
Y: はい、貼ってあります!
青山さん: ありがとうございます。あれからまた、あれから、またチョコチョコ写真は残るよぉになってぇ。ありがたい話ですけどね。まぁ、お陰様でMAXIMもスポンサーしてもらってるし。
Y: はぁ〜。
青山さん: まぁでも、人間、歳いくからぁ、60とか、65とか、70とか、体力的にも衰えていくし。
Y: いや、全然そんな風に見えないですよ!
青山さん: いや、ハハハ、そんな事はないですよ。やっぱりちょっと背中丸くなったり。
Y: 「シンドイなぁ〜」って時、あります?起きた時に。
青山さん: やっぱり、前の日にちょっと、やりすぎたりすると。まぁやっぱり、気を付けてることは、タバコ吸わない、あとぉ〜、深酒はぁ、たまにするけど、そんなにしない。かなぁ〜。
Y: タバコは全然ですか。
青山さん: 吸わないですねぇ。やっぱり何か、ハァハァゼェゼェなるのは。それでも最近ちょっと、サンディングとかするじゃないですか。
Y: えぇ、えぇ。
青山さん: やっぱり、悪いから、もぉちょっとキッチリ、ダブルのラミネートのやつに変えたりぃ、部屋を、キレイに、全部粉を吸うような部屋を。
Y: サンディング、体に良くないって言いますもんね。
青山さん: あとぉ、アセトンを手でつけてぇ、じかに付けて洗うでしょぉ?
Y: えぇ。
青山さん: そっから染み込んでいくんですよ、体にアセトンが。ラミネートする時、ワーッとガスが出るんですけど、その時してるマスクも、1つから2つに変えよかなと。
Y: あぁ〜、ダブルになってるやつですね。
青山さん: もぉちょっと、風を送り込んで、ラミネート、小さな部屋でやってるから、プレハブの。体に悪いなぁ〜と思って。四国に下請けがあるから、自分の板だけは自分で巻いて、あとは下請けに出そぉかなー、とか。
Y: はい。
青山さん: この歳で、初めてやるやつやからぁ、「シンドー」思って。シェイプだけだったら、そんなあれですけど。
Y: 青山さん、自分でやろうと思ったのはぁ、あのぉ〜、自分の作った、元々サーフボード作る方もそぉだったと思うんですよね。「こぉいのだったら、どぉだろぉ?」から始まってって、で、色んな有名なシェイパーいますけどぉ。で、当然色んな方の乗られたと思うんですけどぉ、やっぱり、究極は。
青山さん: 究極は、自分の、乗れるからぁ、分かるから。
Y: ですよねぇ。
青山さん: 究極は、最終的にぃ、来年になるんですけどぉ、ワイメアで滑る板を、自分で削ろかなと。
Y: それで、やっぱりトライしてみたいと。
青山さん: トライしてみたいですね。まだねぇ、今年、ブランクスはもぉあるんですけど、削ってなくて。持って行くのに、2〜3枚でエェんちゃうかなぁ、もったいないなぁ〜とかって(笑)。
Y: はい。
青山さん: まぁ、究極は、自分の削った板で、ワイメアに乗りたいっていうのが。
Y: やっぱり。
青山さん: あとやっぱり、さっき言われたけど、色んなシェイパーに頼んだけどぉ、ま、ホンマにバッチリ当るのは少ないですよ。アート・コーリアぐらいかなぁ〜、今乗ってる。それまで沢山、色んな、ま、あんまりシェイパーの名前を上げるといけないから。
Y: はい、ハハハ。
青山さん: 沢山のハワイアンのシェイパーに出したけどぉ、やっぱりちょっと違うなっていう。コーリアのは、日本で使っても調子エェですね。シングルフィンで乗ってるんですけど。11‘6“っていって長い板で、分厚いですよ。人より、分厚く長く、一人だけこぉぉ〜んなん、デッカイデッカイんですよ。だから入ってる中でも、一番長いぐらい。かえって長いほうが、ズルイんかなって感じるんですけど、長い方が難しいんですよ、コントロールが。乗る時のコントロールとか、バウンドとかぁ。
Y: はい。
青山さん: 波のバウンドはぁ、ワイメアっていうのはぁ、ツルンとしたフェイスじゃなくてぇ、その波の中に、ヒザ腰のコブが、四つも五つも入ってるんです。パーンパーンパーン!って跳ねるの、コブが、四つも五つもあるんです。波の中に、これぐらいのコブが。だから難しい。コブを抜けるのが難しい。コブに刺さったり、だから、簡単じゃないですね。
Y: 今日、こぉやって聞かせてもらって、青山さんの話だけで、なんかお腹が一杯になった感じがします。
青山さん: アハハハハ。
Y: ホントに。
青山さん: そぉいう話聞いて、写真後で見ると、「あ、コブがあるわ」って分かりますよ。
Y: あぁ〜。
青山さん: こぉいう風に、よく見るとコブがあるぞって。それを乗り越えていかないといけない。
Y: いや、僕ね、恥ずかしげも無く言いますけど、こぉいう方と、一緒に今日は、この時間を、過ごせただけで、ホントに有り難いですね。
青山さん: いやいや。まぁ、そぉいう、誰かに紹介してもらったいう縁もあるしぃ、MAXIMの縁もあるしぃ。
Y: あのぉ、うーん、言葉ではちょっと、言い表しにくいですけど。
青山さん: こぉやって知り合っただけでも、こぉやって感激してもらえるだけでも、ありがたいなぁ〜って。
Y: こんな風にホントに、しゃべってもらったのも、ブッチャケ言って初めてじゃないですか。今まで会っても、「あー、こんにちはぁ〜」ぐらいでぇ。ハワイの時も。
青山さん: えぇ。
Y: 時間をかけて、色んな話を、ホントに初めて聞かせてもらった!
青山さん: それがまた、ちょっと伝わったらいいかな、っていうのが、ありますよね。聞けないよぉな話とか。そんな話に感激して、「あぁ、自分も、こぉいうラインで行けるかな」って。ちょっとでも、ちょっとでもやっぱり、そぉねぇ〜、そぉやって志す子ぉが増えてほしいかな。「シェイプさせてくれ」いうヤツはナンボでもおるんやけど、シェイプする前に、プロサーファーの免状とるとかぁ、ワイメア着いてくるとか、そんなんやったら、なんぼでも連れてくんすけどね。
Y: ねぇぇ〜。
青山さん: 「ワイメア連れてってください」ってヤツ、おりませんねぇ。誰か出て来ぉへんかなぁ思て。
Y: あれねぇ〜、多分、あぁいうの見てぇ。
青山さん: 誰も着いて来ない(苦笑)。
Y: その前に多分、しないんでしょぉね。あきらめ早いし。
青山さん: いや、ウチの息子でもやっぱり、それは違うゆうて。まぁ、息子は息子の生き方があるしぃ、元々僕と違うしぃ。孫が、できたんですけどぉ、孫はどぉかな思て。
Y: 青山さん、それはっ(笑)。
青山さん: でも、可哀相やから、息子は、まぁまぁ、怖い目はささんとこぉと思ってるみたい。自分はイキナリ、頭ぐらいの波ほぉり込まれたからぁ。
Y: クククククッ。
青山さん: でもサーフィンは教えたいなぁって。今だから、四国に土地があるんですよ。そこにプレハブが建ってるんですけど、そこを泊まれるようにしてぇ、こぉいう話ができるよぉなスペースを作りながら、人を迎え入れて、サーフィンしたりぃ、話したりぃ、何かそぉいう場を設けれたら。
Y: いや、何か青山さん、そぉいうのやってますよ、先に。何となく、そぉ思うもん。
青山さん: そぉいう夢は描いてますけどね。
Y: 京都ってお寺さんがいっぱいありますけどぉ、そのぉ、和尚さんみたいに座って、何となくポソポソっとしゃべるよぉな、そぉいう感じに、なってんじゃないですか。
青山さん: あのぉ、石井さんの時の和尚さんみたいにぃ、あの有名なお坊さんなんですけど。
Y: あれ、あの時に、「なるほどなぁ〜!」と思ったのは、あの和尚さんが、「右手が感謝で、左手が懺悔で、それを合わせて合掌」って言ったのは、「あぁ〜!その通りだなぁ!」と思って。
青山さん: いい事言わはる、もっとイイ事いっぱい言ってはって。
Y: ある程度カットしてあるから。
青山さん: 僕も聞いてて、「なるほどな」と。
Y: 分かりやすいなぁ〜と思って。
青山さん: みんなに感謝して。石井さんは、「修行僧は、みんなそぉせなアカンのですか?」って言ったけど、「いや、そんなことはないです。期間中だけあれで、普通は、普通に生活してます」言うて。石井さんは、特に、ずっとその修行僧みたいに、何も食べんとやってるのがお坊さんやと思ってたから、あの話を聞いて、ちょっとホッとしはったんちゃいますか。あの、坊さんのサーファーも沢山いて、映画会も来てたんですよ。で、みんなちょっと、ポチャっとしてるんですよ(笑)。
Y: あぁ〜!
青山さん: 坊さんも多いですね、お客さんで。坊さんに説法できるぐらいになれたら、アハハハハ。
Y: 何か、教えられた。どうもありがとうございました!
青山さん: いえいえ、そぉいうのを、みんなに伝えてあげてください。伝えたげてぇ、みんなが、サーフィンというものを通じて、素晴らしいスポーツを、スポーツというか、スポーツを超えた、生き方みたいなライフスタイルを、それを次の子ぉとか、その子供に伝わっていって、サーフィンが定着して、いい方向に向こうて行ったら、素晴らしいですよね。
Y: そぉですね。
青山さん: だんだん、良くなってきてますけど、もぉちょっとかなっていう。創世記ですから、サーフィンの。
Y: 創世記。
青山さん: 点の中の、創世記ですから、スタート地点、まだまだこれから、地元も色々良くなっていくと。
Y: 50年ぐらいですか、サーフィンが日本に伝わって来て。
青山さん: そぉです、そぉです。その中のスタート地点というか、川井さんとか、今の60、65歳、佐賀さんとか、ゴッデスの鈴木さんとか、その一番の創世記。
Y: そぉですね。
青山さん: 関西ではねぇ、ヘンリー祝、あと浅田さんと、カジさん。
Y: 梶原さん、はい。
青山さん: 名古屋だとターザン。
Y: ターザンとぉ、パンダさんもそぉだしぃ。
青山さん: その辺が、一番古いんじゃないですか?
Y: 古いです。
青山さん: 九州やったら、ラリーさん。そんなもんで、あとは全部、関東ですね。僕も、古い部類に入ってるから(笑)。
Y: いやぁもぉ〜。
青山さん: いまだに続けてる。
Y: それをいまだに続けてるから凄い!
青山さん: やっぱ、体の健康が一番ですね。いかに自分が、腰痛くなったり、ヒザが痛くなったり、耳が、サーファーズイヤーになったり、色んなトラブルがあるけど、全部乗り越えて来ました。自分で、治していきながら。
Y: 何か、なんですよ。うまく説明できないけどぉ、あのぉ〜、色んな分野、サーフィンだけじゃなくて、こぉ、見比べてくと。歳食ってくと、物事って、若い頃はあんまり思わんかったけど、対比して、見た時に、色んな分野でも、何か、居る。居るって言ったら言葉悪いけど、現れるんですよ。
青山さん: そぉかもしれない。
Y: でぇ、その方がぁ、現役でバリバリやってる時っていうのは、意外とみんな分からないんですよ。で、スーッと下がるというか、スッとなった後に、後で気付く、みたいな。僕はその方の一人だと、青山さんは思います。
青山さん: そぉですか。やっぱり、細く長く、やってないと、ダメかなと。
Y: 続けないとぉ、例えば京都なんかでも、京焼きとか色々あるじゃないですか。そぉいう方でも、ずーっっっとホント、デッチぐらいから始まって。で、要はもぉ、目や手が動く内は、そのぉ、70や80になっても、それをずーっとこぉ。で、後から、「あぁ、あの人はこぉだった」って。
青山さん: 何かそぉいう、何か、そぉいうよぉな方向で、行きたいなぁっていうのは、ありますね。
Y: だって、青山さん、ワイメアっていうのは、お金の部分じゃない話じゃないですか。
青山さん: まぁ、それはそぉですね。
Y: 僕、世の中って、けっこう物質的になり過ぎてぇ、みんな自分で自分達を圧迫して。
青山さん: お金じゃなくてぇ、あのぉ、人間、最後、生きる時、火ぃと水。そぉいうのが大切やから。そぉいうのにみんな、気付かんと、お金あったら。例えば震災なんてぇ、やっぱり最後ぉ、水とか食料とか、食べていかなあかんと。そぉいうことに気付いてなくて、お金さえあればみんな買えるわって。お金あったら、何でもいけるわって。
Y: 今だから言いますけど、しゃべらせていただいてぇ、青山さん、最初は僕、緊張してたんですよ。
青山さん: あんまりみんな、しゃべってくれないんですよ(笑)。
Y: 何かねぇ、おっかないとか何か、そぉいう感情じゃなくって、何か出てるそぉいうのから感じたのは、今までねぇ、青山さんとジェリーさんだけですよ。ジェリー・ロペス先生とお会いした時もぉ、「あぁっ!」って、これ、一方的ですからね。「あ!居る!」って。
青山さん: 出会いは何ですか?
Y: YUです。「ファクトリーに、来てるからおいでよ」ってなってぇ、行ったから会えたんですけどぉ。今、シェイプしてるから、ちょっと待っててって。シェイプに入ったら出てこないからって。でずーっっと待ってて、そしたら、出てみえて、ちょっと粉パンパンパンって払って、「アロハ」とか言って、「どぉしよかな」とか思って。僕のイメージは、結構、会ったら怖いかなーとか、ジェリーさん38歳ぐらいの時です。そしたらジェリーさん、スーッと寄って来て、「ハロー」とか言って、いや、「アロハ」で来ましたね。こぉ、スッと向こうから手を出されたんです。スッと握った時に、何っっとも言えないぃ、ちょっと表現し辛いですねぇ。をぉ、感じてぇ、っていう方でした。
青山さん: 僕も紹介してもろた時に、なんかぁ、ちょっと違うなって。何か、「見たことある」って言われて嬉しかって、、多分本か何かで見たんでしょぉね。
Y: すごい、柔らかかったです。
青山さん: 優しいですよね。
Y: すごい、勝手な、勝手なファンなんですけど、ジェリーさんの。
青山さん: そんな、いいモンじゃないですけどね。
Y: どぉ?
M: 私も、写真の中でしか、あまりこぉ、イメージが、付いていなかったというか。でも、すごく、柔らかい方だなぁ〜っていうのが、印象ですね。
Y: 昔からですか?
青山さん: そぉですね。そんなあんまり、怖くない。頭もフレキシブルにするようにしてるんですよ(笑)。
M: へぇぇ〜。
青山さん: 何でも取り入れたり。板も、色んな板作ったり。あまりこぉ、固執しない。
Y: 柔らかいんですね。
青山さん: もちろん、大っきい波乗る事は、まぁまぁ、一番究極なんは、大きい波乗る事かなぁとは思てるんですけど、その、敢えて比べない。大きい波乗った人が偉いとか、そんなん思ってないですね。かえってチューブと、か、小ちゃい波で飛んだりとか、ウチの息子にいつも教えてもろて、「どぉやって乗るの?」とか、ライディング教えてもろたりとか。そぉいう人は見たら、上手いし、尊敬しますよね、上手い子ら。そぉいう、強弱はあんまりつけてない、つもりなんですけどぉ。まぁ、大っきい波乗んのは好きで、究極。求めてるものはそれなんですけどぉ、でもいつか自分も、形あるものは崩れて衰えますからね。ウチの坊さんが言うてますけど、「形あるものは、いつか崩れる。僕らの体も、サーフボードも、いつまでも残らへんから」精神とか、文章とか、精神は残るから。そぉいう、青山流って流派みたいのが残っていって、ライフスタイルとか。誰かが真似してくれて、同んなじよぉなことする子が現れて、受け継がれていくみたいな。まぁ、まだまだ、発展途中です。
Y: フハハハハ。
M: 最後に1つだけ。宜しいですか?青山さんから見たぁ、今の、青山さんが30代でサーフィンをしていた頃から見て、今の30代でサーフィンをやっている方達を、客観的に見た時に、何かこぉ、自分達の時代とのギャップというか、違いというか、やっぱりそぉいうものは感じますか?
青山さん: 最近のサーファーを見てるとぉ、どんな状態でもそぉなんですけど、水泳でもそぉやけど、すごい、飛び抜けてスゴイ子は飛び抜けてんのやけどぉ、全体的に見るとぉ、そんなに僕らの時代みたいに物が無い時代に育ってるから、すごいハングリーやったんやけど、何でもあるから、割とこぉ、あまりハングリーでない。1つ言えることは、僕が海のそばで、四国とかで見てたら、ほとんどあんまりそんな、車の中で一ヶ月もズーッと住んでる奴とか、僕らみたいにテントを張って、ビーチのそばでずっと寝ながらサーフィンしてる子は、あまり見かけなくなった。もぉちょっと、軽くスッと行ってシュッと帰っていく、みたいな。
Y: えぇ、えぇ、コンビニ感覚ですよね。
青山さん: ウチの息子もそぉなんですけど。そんなよぉな感じ。うーん、飛びぬけた子ぉは、見たことないんですよ、シュンペイみたいに。まぁ、全員が全員、ちょっとそぉいう、ハングリーやったじゃないですか。
Y: えぇ。
青山さん: ハングリー精神が少ないかな、って感じですねぇ。物が売れてるから。
Y: 逆にね。
青山さん: うーん、で情報も、あふれてるじゃないですか。同じようにしか動かないこと、ないですか?例えばぁ、「明日、伊良湖あるぞ」っていうと、みんなが伊良湖行って、「明日は日本海」っていうと、みんな日本海。その裏をかいて、日本海行かんと伊良湖行ったら、急に波上がって、空いてて、昔の雰囲気を味わえたり。だからそんなんで、あまりにも情報に左右され過ぎ!フフフフフ。
Y: ですね。ネットや携帯に!
青山さん: 自分達でもっと、考えた方がエェかなと思う。あと、もぉちょっとハングリーになって、波のそばでズーッと待ってみたり。朝から晩まで、夕方までいててぇ、月が、満月が出るのを見たりとかぁ。
Y: そぉですね。もっとも人間的だと思います。
青山さん: 夕焼け見たりぃ、朝陽見たりぃ。スッと来てシュッと帰っちゃうから、若い子は。なんか、もったいないかなぁ、と思う。あんまりコミットしないというか、あんまりしゃべらないしね、みんな、独立してる。一人一人はいい子なんやけど、もっと入ってきてくれたら。だからそぉいう、戸塚ヨットスクールみたいな、自分達の塾みたいのが四国にできたら面白いなと思ってます。
Y: もっと聞きに来ればいいのにー!って思うんですけどね。
青山さん: あんまり聞きませんね。吉川さんぐらいです、ハハハハ。
Y: 京都の子達でも、来て、ちゃんと礼筋を通せば青山さん、多分キッチリしゃべってくれるから、聞きに来た方がいいと思う。
青山さん: さっきの話じゃないですけど、ちょっと怖いっていうのもあって、聞きにくいっていうのもあるんでしょうけど。
Y: 何か持って来て、ちょっとお願いしますって、まずはそっからなのに。
青山さん: そぉ、だから、若い子も来ないし、こちらもぉ、誰とでもしゃべるタイプじゃなくて。まぁ、しゃべり始めるとしゃべれるけど、最初は人見知りしたりするから。ワンクッション置いて、息子とか嫁さんもいたんですけどね。でもやっぱり、それじゃダメだ。どっか何か、四国に、『波流月庵』みたいのをぉ。
Y: はい。
青山さん: 石井さんみたいに、『波流月庵』みたいのを作りたいなっていうのを、自分はその、構想を練りながらぁ、シェイプしたりサーフィンしたりして、月眺めたり、ボーっとしながら、でちょっと、何かメイクマネーできんかなって。だから、自分で板を作ったりしてるんですけどね。まだまだ、発展途上です。サーフィンの、ワイメアはある程度イケましたけど、サーフィンの板を作るのは、まだまだこれからですね。
Y: じゃぁ、今日はどうもありがとうございました!!
青山さん: いえいえ、フフフ。

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