Y: 今日ロコでさぁ、パンダさん入っとったじゃん。あの人さぁ、まだ上手くなりたいんだからね?
那須: オーッホホホホ!
Y: そこはぁ、見習った方がいいよ!だって、まだ満足してないんだから。「もぉちょっと、ここはこぉしたらこぉだったのに」「さっきのはアカンかったー」って言って。
那須: ストイックですね。
Y: ストイックもそぉなんだけど、あの人はさぁ、サーフィンに対してだけじゃなくて、『海』に対して、何かの思いが強いと思うなぁ〜。。。
那須: うーん。
Y: ホントに海が好きで、サーフィンがあるだけ。サーフィンをするために海に来てるんじゃなくて、海が好きで、そこにサーフィンがあるっていう考え方
那須: ふぅーん。
Y: だから、普通の奴では理解できん。
那須: はぁ〜。
Y: だって、もぉ充分だって。どこのポイント入ったって、困らんと思うよ、あの人のレベルだったら。
那須: もっともっと、見てる先が遠いんですね。
Y: 「もっとここをこぉしたら、このセクションをこぉできたのにー」。例えば、10が満点だとしたら、8じゃ嫌なんだって。「9、10があるのに、まだ8だがやー」っていうのがぁ、あの人の、いわゆる原動力、エネルギーになってんだて。だから、暇さえあれば、時間があれば、海に来てぇ、みんなが入らんよぉな波、ロールしとるよぉな波に入ってってぇ、ババーッって、「ちょっと、板折れぇせん??」っていうよぉなのをぉ、それが出来たら、全部こぉ、繋がっていく?っていうのが、あの人の考え方。想い、って言った方がいいかな?こだわり。
那須: ふぅーん。
Y: 普通さぁ、歳のこと言ったら申し訳ないんだけども、「まぁ、えーがや」ってなるもん、普通。まぁこんで、もぉ充分じゃーんって。
那須: そこでまだ、向上心を持ってるのが凄いですよねぇ。
Y: 向上心、ホントに。いや、でもそこは、見習った方がいい。
M: 多分―、悩んで悩んでー、悩んで、悩んだ先にぃ、『答えが見えた快感』とかを、知っちゃったんだと思うんだよね、どっかで。多分ね〜。
那須: うん。
M: 那須君も、ねぇ?プロとしての世界で、常に6、7に自分を置いて、そこで10を求められるか、求められないかが、その世界にい続けられるかどぅか、じゃない?
Y: うん。
M: 「ま、いーもんねー」って、そこで終わっちゃったら、最初からやる意味が、あんまりないよね。
那須: 「まー、いーもんねー」はもぉ、ホント最後だけだよ、きっと。
M: 止める時だよね?
那須: うん、止める時。
M: どぉ?でも実際、その、憧れてた舞台で、一回やったわけじゃん?
那須: 一回やった。
M: プロっていう世界で。
那須: 濃いね、やっぱり。トップシードの選手は、濃い。「あーでもない、こーでもない」って、ずーっとしゃべってるから。選手ブースの中で、横で聞いてたりすると。
Y: いや、そぉいうもんだよ。
那須: 色んな駆け引きも、ここでやってんだろぉな、って思う。で、聞いてて面白いのがぁ、「あのー、レギュラーの波、イイよねー」って話があるとするじゃん。レギュラーの波が来て、で、次にグーフィーが来て。その時、順番があったの、湘南の波は。でぇ、ある人は、「このレギュラーの波がいい」って言って、で、ある人は「このグーフィーがいい」って言ってぇ、でももう一人、全然違う人は、その時「乗らなきゃいけないよねー」って言いながら、この2本の裏にある、3本目を狙ってんの。けどぉ、それは誰にも言わない。
Y: そぉいうもんだと思う。プロの世界は、そぉいうもんだよ。
那須: うーん。すっごい考えてる。
Y: だってさぁ、あるプロなんかはさぁ、前日とかにさぁ、「オーッ!元気ぃぃ??」とか言って酒呑ますの。
那須: おー!なるほどぉ〜。
Y: フワ〜ッって盛り上げて。アルコール飲むと、血糖値上がるんだわ。で、自分は、「俺、もぉ呑んだから」って飲まないの。そぉいうのも、作戦なの。
那須: 作戦ですね。
Y: 別に、毒飲ませとるわけじゃないから。ホントに、そぉいうヤツもいたから。
那須: ふぅ〜ん。
Y: プロのタイガー・ウッズなんかは、回るんだぞ、試合の前に。ズーッと。タイガーがあんな有名になる前は、タイガー・ウッズっていう人は、夜中の真っ暗がりの時に、懐中電灯照らして、ホールをずーっと回るんだよ。1ホールから順番に。そぉいう、目に見えないことみんな、してんだよ?今でもしてるよ、きっと。
那須: うんうん。
Y: けど、そんなのは「やった」なんて、誰にも言わないの。
那須: 言わないっすねー。肝心な所は、言わない。トップになればなるほど、言わない。
M: そりゃぁ、そぉだよー。
那須: 誰だったかな?ショーロクさんに、あ、辻島ツカサって、一緒にプロになった友達がいるんだけど、その子、ショーロクさんと仲良くて、話聞いてたら。やっぱ「試合中でも、たとえそれが、どんだけいいセットでも、前に誰か、先に来た波に乗ってる人がいるんだったら、乗らない方がいい場合がある」って。見てもらえないから。
Y: うーん!目がそっちを追っとるでな。その通りかもしれん!
那須: 「もし見てなかったら、意味ないでしょぉ?」って。そこまででも、みんな考えてる、やっぱ。“試合”っていうものを。で、ここにジャッジテントがあったら、どぉんだけこのレギュラーが良くても、グーフィー乗って、見やすいところでやるとか。
Y: うん!アピールねぇ!
那須: そぅです、そぅです。全部そぉいうのも考えてる。潮の流れがこっちだから、こっちに乗った方がスピードがつくから、こっちに乗るとか。すぅーっごい色々、教えてもらった。
M: もっと色々教えてもらった方がイイよ!そんな、教えてくれる人がいるんだったら!
那須: うーん。
M: だってほら、タダだから!(笑)
那須: でも肝心なとこは言わんもんでさぁー。そこは自分で見つけなかん、ちゃんとね。
Y: ちょっとね、試合に出なくなったプロサーファーにね、聞くとイイ!そぉするとぉ、もぉ自分はそっからリタイアていうか、引退しとる人は、「オレらん時はあぁだったぞ、こぉだったぞ」っていうことを、やっぱりぃ、肩書きもった人にぃ、ちゃんと聞いたほうがいい。
那須: 杉さんとか。こないだ湘南行った時、色々聞いてためになった。
Y: あいつもグランドチャンピオン、取ってるからねぇ。
那須: グラチャンですもんねぇ?
Y: なかなか取れそうで取れんのだって。優勝はできるかもしれんけど。
那須: うんうん、うんうん。
Y: グラチャンはぁ、ずーっとポイントを、常に安定さしていかんとぉ、取れぇせんからぁ。
那須: そぉですよね。
Y: まぁいいじゃん。那須がなって、この伊良湖の中からさぁ、みんな同じようなとこで入っとる訳じゃん。このエリアはさぁ、ポイントいくつかあって。そっから出た、一人だからさぁ、とりあえずその、伊良湖エリア?の中からこぉ、外に対して通用してけれる、中央に対して、っていう人になってくれるのが、みんなに対する一番の恩返しだって。まぁ、森も含めてだけど。
那須: ちょうど森と、その話をしてたんですよ、湘南で。メディアにしても何にしても、「もぉちょっと伊良湖に目を向けられるといいよね」って。
Y: いればぁ、向こうから来る。元々昔からぁ、関東?何でかって言うとぉ、向こうにそぉいう編集社があってぇ、そっちにそぉいうのがいれば、そぉいうヤツの特集を組んだりぃ、取材したりぃ、雑誌も全部みんなそぉなんだけどぉ、もぉそこを通り越えていっちゃえば、そこに行かざるを得なくなるもんで。だからそぉいう風になれればぁ、クローズアップされるしぃ、それが結局、地域のぉ、そぉいうモノに載って、宣伝効果もあるわけじゃん。「こぉいうところがあるなら、行ってみよっかなー」って。サーフィンなんて、一枚の写真から、「うわぁーっ!何だこの波ぃぃーっ!?」って言って、アマチュアの俺らなんかは「行ってみてーがやぁ!」から始まるんだもん。
那須: そぉですね。初めてオレが湘南行った時も、写真見てたんすよ。「あー、どんなとこなんだろぉ〜」で、カルチャーショックを受けた、初めて行った時。「何だここぉ〜?」って、だってサーフショップが三軒並んでんだよ?
Y: まぁ、バランス良くやれよ。
那須: はい。まぁ、やる事が分かってるんで、いいですけどね。目標が、ちゃんとあって、それに向かって、やるだけです。
Y: だけど、サーファーになって、サーフィンばっかやっとってぇ、家をおたらくにしてぇ、家庭をほったらかしにしてやっとるのはぁ、人間失格だから。
那須: 大丈夫です、そこは。
Y: 逆に言ったら、家庭をちゃーんと出来てぇ、奥さんを、お前がもらっているわけだからさぁ、人様の娘さんをもらったんだからぁ、責務ってものがあるから、その人がいつもニコニコってなっとれば、結果的には、サーフィンも上達するんだって。
那須: はい。
Y: そっちグシャグシャにしてぇ、サーフィン馬鹿になるとぉ、絶対上手くいかない!!そんなんいーっぱい見たて、俺。そこのバランスだけよぉぉ〜く考えて。
那須: はい。
Y: ま、陰ながら応援しとる。
那須: 宜しくお願いします!まぁオレ、でもホント、奥さんヨウコで良かったですよ。
Y: 女は男を育てるし、男は女を育てる。まぁ、まだまだだな。
那須: まだまだですよぉ〜。
M: まだ、パンダさんの歳になるまでに30年はあるよ。
Y: まぁだ30年もある?30年経っても「上手なりたい」って思うんだぞー(笑)。
M: まぁ、メディアの目をこっちに向けるっていうのは、那須君にしろ、森君にしろ、今プロでやってる方達が、勝って、順位を上げていくしかないよねぇ〜。
那須: 上がるしかないよねぇ〜?
Y: そぉだぞ。だから、ロングボードのお前達が頑張って、ショートのマサヒロとかそぉいう連中がいて、こっちに目を向けるっていう。
M: こないだTVでやってた、『吉田ソース』の社長さんの言葉。あの、「目立ってナンボ!!」
那須: おぉー!
Y: こないだTV出とったけど、「目立ってナンボ!」は、人の目がどぉいう風に引き付けられるか、とか。
那須: 「目立ってナンボ!」いい言葉だね♪
M: 分かりやすい。誰が何と言おうがぁ、パンチを効かせて、頑張ってよ。
那須: 頑張って、目立だたなかんね。
Y: ちょっと吹っ切れたな。今日見とって、そう思った。
那須: ただ、落ちて良かったですよ、一回。今だから思うことですけどぉ、もっとトントン拍子で行っとったら、もぉちょっと先のところで「ガクゥゥゥーッッ」って落ちた時に、上がれたか分かんないっすもん。
Y: だって、今日見とって、割り込まんかったもんな。割り込んで入ってかんかった。
那須: え?
Y: 一回来たやつは見逃して、他の人達に乗らして、後ろから来たやつにぃ、読み取って、「あ、来るかなー」と思ったら、「あ、行かんなぁ〜」って。そしたらその後ろの方のやつに、こぉ乗ってってぇ、誰も回り居ないもんでそれで、いい乗り方しとった。その手前のやつも、乗れたもん。
那須: 乗れましたねぇ。
Y: けどぉ、乗らんかったなーと思って。
那須: ガツガツしなくなったのかなぁ〜?分かりやすく言うと。
Y: あとはあれだわ、少しは経験積まんといかんからぁ、違うエリアとかぁ、そぉいう所もちょっと行ったりぃ、しなかんな。もぅ少し。
那須: そぉですね。
M: もぉいいじゃん、最悪さぁ、嫁さんも連れてぇ。
那須: うん、行くんだったら、連れてくつもりだよ。
M: 素泊まりでもいいからぁ、キャンピングカーでもいいし。一緒にしちゃえばさ。
Y: まぁそん時は、俺は費用として三万円は出したるわ。
那須: すごい助かります!
Y: それでぇ、どっかのパチンコ屋に入って、ずっと勝ち続けろ!ずっと勝ち続けられれば、ずっとイケるぞ!
M: で、気付いたら『パチプロ』になっちゃった!って。
Y: あいつ、サーフィンのプロになったと思ったら、パチンコで月に100万ぐらい稼いどるらしいぞぉ!って?ハハ、冗談冗談(笑)。
那須: アハハハハ!まぁ、後は、体調管理だけかなぁ。
M: 気が回復すると、体調も良くなるよね。
Y: そぉそぉ、気だから、物事は。
那須: あとぉ、ご飯がね、夕飯の時でも二杯ぐらい食べれるよぉになった。前は食べなかったんっすよ、一杯しか。でも、太らないんすよねぇー。
Y: まぁ、無理に太ることはないけどなぁ、腹に肉付かん方がいいって。俺なんかさぁ、腹に肉付いてるからどぉしよぉもない!腰が重いからさぁ〜。
那須: フフフフフ。
Y: 腹に肉が付いていいもんは、一つだけだでね!相撲だけ!
那須: 必要ですもんね。
Y: あれは、付けなかん。あれは体重軽いと勝てないから。他のはあんまり、付けん方がいいんじゃない?
那須: そぉですね。
Y: まぁ、みんなのお手本になるような、サーファーになってください。
那須: 頑張ります。
Y: 精進してください。
那須: はい。
Y: より、これまで以上に。
那須: これまで以上に。
M: 今後の抱負は、聞かなくていいの?
Y: 抱負?うーん、まぁ、決まっとるだろぉ。ちょっとずつだって。
那須: うん、ちょっとずつ。
Y: あんまりここでエラそうな事言ってもさ。
那須: また、エライ事になっちゃいますからね(笑)。
Y: お前、馬鹿の意味、知っとる?
那須: はい、あの、馬と鹿の区別がつかないって。
Y: おー!覚えとったなぁ〜!前聞いたったら、「知らん!」って言うもん。字ぃ、書けーって。
那須: そそそそ。
Y: 似てるけど、違うんだわ、あれ。
M: 上手い人が、よりこぉ、精進してもらえると、上手いサーファーが育つから。ねぇ?
Y: 自分のぉ、サーフィンをしやぁ。だからぁ、モノマネも大事だけどさぁ、見て「あぁいう風になりたいな」とかさぁ。例えば、森と那須なんかはさぁ、乗り方やっぱり違うんだわ。で、次に海に入ってサーフィンやり出す子達が見て、「オレはあっちの方がいいよねー」「俺はこっちのがいいな」それでいいと思うよ。
那須: はい。
Y: 唄が違うのと一緒なの。ギターはぁ、例えばギブソンのギターを持って来たとしてもぉ、唄い方が違うじゃん?だから、イイの!だから、「俺はこっちの曲の人の方がいい」「オレは、それよりはあっちだよね」っていうもんじゃん。
那須: うーん。
Y: だから、そぉいう風になれる、サーファーに、なってください。
那須: はい!
Y: 草葉の陰から見守っとるわ。伊良湖サーフィン史を、ちゃんと続けてってください。
那須: はい。
Y: 我々の諸先輩方からずっと続いて、俺等ににも繋がって、また続いてっとるんだで。
那須: はい。
Y: いいよなー、俺が25歳だったら、みんなやっつけたるのに!いかんわぁ〜、歳は金で買えんで。だぁから、いかに年齢がそん時ってのはぁ。
那須: 貴重か、って事ですよね?
Y: そぉだよー。財より上だってことに、みんな気付いた方がいい。若い時は、ゼニなかったなぁ〜。。。ホンットに。今も無いけどぉ。でも若さは最大の財産だって。
那須: ホントですよね。
Y: そぉだよぉー。お前、あそこんとこの、港センターの人んたに聞いてきてみぃ!「あんた、エェねぇ〜」って言わっさるで。
那須: まぁ、そぉっすよねー。漁やってても、そぉですよ。「若いって、イイなぁー」って。
Y: みんな言うだろぉ?
那須: 「若いってのは、それだけで立派だ!」って(笑)。
Y: 歳いって元気なのは、マウンちゃんだけだ!
M: もぉ、何しても許されるもんねぇ?
Y: マウンちゃんねぇ。でもぉ、あれがあの人の、エネルギーの元なんだって。
那須: 元気ですもんね〜。
Y: 年金もらっとるとは思えん!あの人は。でも、そこがイイ!
那須: ホントですね。
Y: まぁ、こっから経歴を付けてくと、面白いわな。今はまだ、生まれたばっかのヒヨコで、ピヨピヨピヨだもんで。やっぱりぃ、ニワトリは、飛ばなかんもんでぇ!まぁ、そぉいう事だ!
那須: はい、頑張ります!ところで吉川さん。実はあのぉ〜、ベルズクラシックの始まりの年がぁ、1979年?でぇ、僕の生まれた年もぉ、1979年なんですよ。ちょっと、こんだけの事なんだけどぉ、初めてベルズ行って、ステッカー見て、年数見た時に、何か結構運命的なものを感じました。
Y: うーん。
那須: 「あ、誕生日、同んなじじゃん!」って。同い歳だなぁ〜と思って。
Y: あれ、何で1979か、知ってる?
那須: 何でですか?
Y: あれは、フランの兄さんと初めて会った年が、そこだったの。
那須: あー、そぉなんっすかぁー?それで、1979なんだ。
Y: 俺がフランの兄さんから店をやったのは、1984年なの。
那須: ほぉぉ〜!
Y: で、フランの兄さんが店をやったのは、1974、5年なのよ、確か。
那須: へぇぇ〜。
Y: だから、本来「since」っていうのを入れるとしたら、84年を入れなかんのだけど、俺は、兄さんに出会って、サーフィンの方向が、何か変わったから、まぁ、あんま上手くならんかったけどぉ、波乗りは。に、対するもの?
那須: ふぅぅーん。
Y: までは、チャランポランだったもん。今日のロコのインサイドであっちいったりこっちいったりしとる、そぉいうヤツだったもん。間違いなく!
那須: へぇぇー!
Y: 「ワーッッ」ってなって、「ウェェ〜ッ」って、「うるせー!馬鹿ヤロォー!」ってやっとったんだもん。
那須: なるほどぉ〜。
Y: で、兄さんに会って、「こーであーで、こぉだぞ」って、「あぁ、そぉなんだー」って。「その板じゃ乗れないから、こっち乗りなさーい」「その板はいいよ、置いとけば」って。「また使える時がくるから」って言ってくれて。
那須: それが、1979年なんだー!
Y: そぉだよ。だから、忘れんよぉに、そぉしたの。
M: その、出逢った年に、生まれたの。
那須: 生まれたー。益々なんか、感じるなぁー。
Y: 普通はさぁ、「since」っていうのは、自分がお店を始めた年だったりするじゃん。
那須: いや、オレはそぉだと思ってました。
Y: 違うんだわぁ〜。そんな時、俺、まだテケテケサーフィンで、右も左も分からんかった。
那須: フッハハハハ!
Y: パーリングしとったって!
那須: パーリングかぁ〜。
Y: そぉか、お前、79年生まれなんだ。
那須: ハイ!
Y: ある事件があって、最初に店やるとき、金ないだろぉ?だって、25歳だぞ。その時、フランの兄さんが、自分の所にあるプレハブの小屋を、夜中に重機車で運んでくれたの。それで、オンボロだったけど、最初は四坪で始めて。その後、湘南に一緒に行ってくれて、メーカーに紹介してくれたのよ。
那須: そぉだったんですかー?
Y: そう!だから、今の俺があるのは、フランの兄さんや、応援してくれたトシヒコ(会長)や、ダイちゃん、ミツ、久野、それから、亡くなった奥さんの英子には、頭が上がらないのよ。あと、色々と支えてくれる、お客さんのおかげなの。
那須: 初めて聞きました。
Y: フランの兄さんには、ちっとも恩返し、できてないけど、この前、兄さんと御飯を食べた時、ポソっと「吉川君に店やってもらって、良かったよ。あのまんま僕がやっとったら、つぶしとったもんなぁ」って、一言いってもらえたのは、嬉しかったね。『屋号』ってのは、家紋と一緒だからね(のれん)。
那須: なんか、深いイィ話ですね。
Y: そう!恩返しって、親とかにも、みんな、なかなか返せんだろ?でもな、那須。恩返しの代わりに、“恩送り”ってのがあるの。それは、自分の子供や、後輩達にそれをするの。お前も子供持ったから、少しは、分かるだろぉ?
那須: はい、分かります。まだ母親にしてないですし、出来てないです。
Y: でも、何も言わないだろぉ?それを、“仁愛”って言うの。・・・なんか、俺のインタビューみたいになっちゃったな。お前と話しとると、言いたい事言っちゃうからなぁ〜(笑)。また、しゃべろまいて。
那須: はい、どうもありがとうございます。色々と参考になりました!これからも、自分なりに頑張ります!

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