ニッチ
ニッチ(niche)とは、元々西洋建築の用語で「壁の凹み」のこと。ニッチェと表記する場合もあります。壁面や柱を半円・方形にくりぬき、中に彫刻などを飾れるようにした部分を指します。
一方、一般的にニッチの語が登場する場合は「隙間(すきま)」や「適所」の意味で用いられることが多いようです。前述の凹みを「隙間」のイメージに捉え、飾りものがピタリとはまる様子を「適所」のイメージに捉えたものです。とりわけ経済やマーケティングの分野では「潜在的な需要がありながら、これまで誰も手を付けずに隙間になっていたような分野や市場」のことを、ニッチ市場とかニッチマーケット(=隙間市場)などと呼んでいます。
ここで、ご紹介するのは前者のほうで柱間や間柱間に「壁の凹み」をつくり、棚を埋め込みました。
小型のダウンライトを埋め込んだり、形状の異なる棚をはめ込むことにより、平坦な壁に小物や商品を陳列し空間全体のアクセントとしての効果を出しています。


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