我が家の生活見直し策のうちの一つとして、
私は最近「歩く」機会が増えた。
日中はお嫁さんと1台の車を共有しているのだが、
ガソリンの無駄使いを減らそう、
健康の為に歩こう、
と思い、
と思いながらも、ついつい目の前に車があると
乗ってしまうのが今までの習慣であった。
84歳になる母が、
「私が元気なのは、他の同年齢の人と比べると
これまでも、今も、よく歩くからだと思う」
と自信を持って言うので、
ああ、なるほど、もっともだ。
私はおそらく母の年齢までは同じようにはいられないだろうと
自信なく思っていたところなので、
せめて今からでも、歩くことを実行しようと思った。
まあ、春になったというのが一番の起爆剤だけど。
今日は歯医者さんへ、車なら10分くらいのところを、
バス停まで歩いて20分、バスに乗って10分、
バスをおりて歯医者さんまで歩いて5分かけて行った。
帰り道、車ならばそのまま急いで帰るところなのだが、
ふと、普段顔をあわすことの出来ない友人宅を
訪問することを思いついた。
久しぶりの会話にあっという間に1時間ほどが過ぎてしまったが、
その1時間という時間はわたしにとっては
車生活の時間とは明らかに違う類の空間であることに気づいた。
なによりも心を満たされたゆったりとしたひとときであった。
車を利用すると時間も早くあくせくと心も落ち着かない。
「歩く」時間はゆっくりで自分のペースでいられる。
車利用を放棄したわけではないけど、
これからはなるべく歩きへの比重を少しずつ
増やしていきたいなと思う。