morinoringoさんのブログ「風のたわむれ」につづられていた質問の最後は予想外でえーっという感じで、ちょっと楽しかったです。旅行をするとき、私も同じように決断を迫られたことがあるのを思い出しました。
あれはもう6年も前になるのですが;
9.11の事件は誰もが忘れられない記憶だと思います。あの直後は旅行をキャンセルする人が多かったですけど、私はあの事件の1ヶ月後の10月20日から1週間、私にとって生まれて初めての一人旅、「アメリカボストンの旅」に行ったのでした。
アメリカ人の友人が、「いらっしゃい、いらっしゃい。」といつも言ってくれて、私は「行きたいです。そのうちね。」という返事。「そういうのが日本人の一番はっきりしなくて悪いところだ。」と愚息がいうものですから、「じゃあ、行こうじゃないの。」
ということで、3,4ヶ月くらい前から計画し、いとこの働く日本旅行にチケットを手配して(あの墜落させられたアメリカンエアライン)、という時にあの事件。私の近所の友人の娘さんはアメリカ新婚旅行をキャンセルし、「飛行機に今乗る人はねえ、こわいわよねえ。」なんて言う会話に、私も「そんなことない。」と言い返せなくて、「そうねえ。」とあいづちをうっていたものでした。
幸いと私の家族の誰一人として行くことに反対をする人はなく(なぜ?)、私はすんなりと行くことができました。成田空港は閑散とし、警備だけが厳しくて、飛行機の中もがらがらで、ボストン空港も物々しい警備、町のあちこちにも警官が立っていて、お陰で安心して1週間の旅行を楽しんでくることができました。帰りの飛行機は行く時よりももっとがらがら、みんな横になって寝て帰ってこれるほど。あれほど快適な旅はありませんでした。
あのとき、もしも誰か友達と一緒に行く予定だったら、きっと相談の過程で、決断が鈍り取りやめていたかも知れないなと思います。一人だから「行く。」と決断できたのだと。全ての責任は自分にかかりますから。
morinoringoさんと同じ、行ってきてよかった。だって、それに味を占めてその翌年にはスウェーデン(日本人の友人宅)に行くことを密かに決め、その時はこっそりインターネットでチケットを予約してしまいました。
最近はまず旅行など行けなくて残念ですけど、一人旅、成田空港から飛行機の中、乗り換えの緊張感がとっても「旅している」って感じで好きです。
また、いつか行けるかしら。そうありたいけど・・・・。
ボストンの友人宅 大きな家でやっとカメラに納められました。秋の紅葉が見事でした。
