1月1日。
正月元日ということで忘れられているが、陽数(中国での呼び方。日本では奇数。縁起のいい数とされる)が重なる「節」の日(句)である。
節句は、このあと
桃の節句(3月3日)
菖蒲の節句(5月5日)
笹竹の節句(7月7日)
菊の節句(9月9日)
と、づづいてゆく。
節句は、その季節に最も生命力にあふれた植物を飾り、その生命力を分けてもらう「季節の祭り」である。
だから、ぼくらは門々に松を飾るのだ。
1月1日は、松の節句。
新暦(西洋暦)でも、旧暦でも、この季節に最も生き生きとした植物だ。
他の多くの植物が枯れて春を待つこの時期に、青々と茂って揺るがない。

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