〜前回までの24〜
夏休みほぼすることなく過ごすやまちゃん。
唯一の楽しみが脅威に。それは楽しみにしていた
「プリズンブレイク・パート2」のレンタルがまだ
新作料金だったこと…。
そしてやまちゃんはここで禁断の果実に手を出してしまう。
そう、
「24」という…。
<2007.8.18>
〜 PM6:00 〜
これまで何度この道を通っただろうか。
テニスで着る赤い短パンにタンクトップ。
決して絞られたとは思えない上腕二頭筋をアピールしながら愛車(といってもチャリ)ホワイトベースに乗り込み、USVへ向かう。
そこで待ち構える敵。
もう何も言わなくても返却手続きは素早い。
完全に見破られたのであろう、私が浮気をしてしまったことに。
続編を差し出すと淡々と貸し出して続き。昔は丁寧に
「プリズンブレイク・シーズン1の1〜3ですねぇ〜♪」
といってくれたのに、もうその面影はない。
そのまま袋をさげ、家路に着くのであった…。
〜 PM7:00 〜
アジトに帰るとボスの怒声が。
ボスも続きを楽しみにしているようだ。
晩飯もそこそこにむさぼるように続きを見る。
机には飲み終わったビールの缶が転がり。
飲み終わった焼酎のあとのコップに入っている氷が溶け、テーブルを濡らす。
あえて電気を消して見る私にとって。
緊迫のシーンで
この冷たい部分に触れると全身に悪寒が走るのであった…
〜 AM0:00 〜
まだ終わらない。
ただひたすら見続ける。
ボスが若干揺れだした。
確実に寝ているのだろう。
〜 AM3:00 〜
遂にボスがギブアップ。
ボスの「もう無理!」の一言で終了。
あと1時間分のところで無念のリタイア。
翌日にまわし、しばし休息。
〜 AM9:00 〜
既にボスは動き出している。
しかし私は体が動かない。
そう、今日はボスの友人が家に来るらしい。
ボスは張り切って掃除をしている。
まぶたが開かない…
〜 PM0:00 〜
ついに私も動き出す。
ボスが近くに友人を迎えに行くというので、同行。
やっと頭が冴えてきた私だが、気になって仕方がないことがある。
そう、続きが。あと1時間だけ残された続きが…。
〜 PM2:00 〜
外で会食を済ませたあと、皆で家に戻り、私は一人2階へ。
そこにあるDVDを手に取り…。
遂に見てしまう。ボスに内緒で…。
〜 PM5:00 〜
ボスの友人が帰るというので、彼女たちを見送るフリをしていつものUSVへ。
ボスは既に感づいているだろうが目を合わせない。
上のタンクトップを変えたままの私は友人を近くの駅まで送り、ホワイトベースに乗ってダッシュ!
いつもの敵は既に呆れ顔。
「この1週間に何回来てるんだ!」
とはっきり顔に書いてある。しかも浮気までして…。
念のため、本命の棚も見てみた。
まだ、新作料金であった…。
〜 PM6:00 ラストシーズン〜
家に帰ると報告が待っていた。
そう、
「なぜ全部見ていないはずのものを返したか」ということを。
口を割らないつもりだった。
これでも私は第一戦級のテロリストだ。
しかしボスの
「洗濯も食事も作りませんが、何か?」
の一言に、遂に口を割る。
「ボスが会議中につい・・・。」
「'前回までの続き’のコーナーで取り返せますよ…」
ドフッ…。
ボスの右フックがみぞおちに。
そして今夜も24の夜が始まる…

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