我が家は連休後半の2日を利用して、信州の戸狩に行きました。今回はすっかり天気に翻弄されました。というのも、、、
出発前の天気図です。南岸低気圧が二つ玉になって通過。春先によくある気圧配置です。

翌日は低気圧が発達し典型的な冬型になるなっと予想しました。下が私の脳裏に浮かんでいた気圧配置。(苦笑)

これから行く長野は多分吹雪。これはまいったなぁと思っていました。しかし現実はは下の図のように日本海に低気圧発生。バリバリの冬型にはなりませんでした。
もちろん、そうとは知らずに我々はゲレンデにいました。思ってたより快適だねぇと言いながら滑走を楽しんでました。雪がぱらつき寒かったものの、風も弱く吹雪ではありませんでした。時折、志賀高原の山々や向かいの野沢温泉のゲレンデが見渡せました。

さらに今朝。朝起きると一面青空です。まさに快晴。天気予報をチェックしていなかった私はすっかり安心し子供達には重ね着を一枚減らさせ、ネックウォーマーなども不必要と指示して春スキー気分でゲレンデに向かいました。
しかし、しかし。快適に滑走を楽しんでいたところ、その後天気が突然急変しました。本当にさっきまで晴れていたのにわずか一時間で、気温がぐっと低くなり、その後は突然猛吹雪になりました。

正直、この急変には驚きました。標高700m程度の中腹のレントランに退避していると、やがて、リフトは運転停止となりました。
今回、身を持って厳冬期1月を馬鹿にしてはならぬと感じました。もしこれがゲレンデでなく山だったら、、、
帰りに車を走らせていると、長野市辺りでまた快晴に戻りました。飯綱や黒姫が太陽に当たって輝いていたのがとても印象的でした。しかし、その反対の志賀側は気持ちの悪いほど黒い雪雲が一面を覆っていました。佐久側から見る八ヶ岳も、いやーな感じの雪雲に上部が覆われていました。局地で随分と違う状況のようです。

一体どのような気圧配置だったんだろう?帰ってきてから、天気図を調べると上記のような図。所々晴れていたくらいですから、もちろん西高東低ではありません。テレビを見ると長崎でも雪だったようです。強い寒気が入っていたとのことです。高層図も今更ながら見てみましたが、10日時点で日本海に低気圧が現れるのが解るサインは私にとっては僅かなものしか見いだせませんでした。山の中でなくとも、里ですら自分で予想するのは難しそうです。
寒冷前線通過後の疑似晴天に惑わされるのは有名なパターンですが、冬型を覚悟してたのに、そうはならないこのパターン。台風の目を天候回復と勘違いして出港してしまった洞爺丸のごとき、行動開始してしまいそうで怖いです。(例えが古くすみません) 今回も山岳遭難(気象遭難)が起きていないといいのですが、、、
ぜひとも「岳人」や「山と渓谷」のお天気コーナーで専門家のご指南を仰ぎたいものですね!