息子の高山病症状対策として行った乗鞍はなんとか克服・無事登頂できました。しかし2700mの高度に宿泊してじっくり体を順応させる予定は叶いませんでした。
そこで、追加対策として、以前カブ隊に教えてもらった「低酸素室体験」を実行してみることにしました。マラソンランナーが高所トレーニングをするのを聞いたことがあると思います。その高所のような低酸素の空間を人工的に作ったのが低酸素室です。
教えて貰った低酸素室のある場所は、
好日山荘瑞穂店。東京都の多摩地区の登山用品店です。埼玉県からはそれなりの距離ですが、乗鞍にくらべればなんのそのです。

低酸素の部屋に入ってじっとしているだけかと思っていたのですが、しっかりとしたカリキュラムがあり、パルスオキシメーターを利用し色々とレクチャーしてくれました。
まずは平常状態での酸素飽和度と脈拍を測ります。そして、富士山山頂の高度相当の低酸素室に入り15分間じっと待機します。なんとなく息苦しい。確かに富士山頂にいたときは、このような感じだったなと思いながらパルスオキシメーターで再計測すると酸素の摂取量が平常時より10-15%少なくなったことがわかる数値が示されていました。

次は、低酸素状態でランニングマシーンを使って運動します。30分ほど早歩き状態を続けた後に再計測します。脈は上がり、酸素摂取は平常時より20%程度減少していました。息子は運動中は軽い頭痛がすると言っていました。
運動を終え、深呼吸すると1分も経たないうちに酸素摂取量は運動開始前まで戻りました。その後、深い呼吸を意識しながら15分運動した場合などの計測し、低酸素室体験は終了しました。
結論的には、私も、息子も決して高度に弱い体質ではないとのことです。我々は低酸素下で運動しても酸素の摂取量は20%減程度で、休憩後すぐ回復しましたが、弱い体質の人は少し運動すると平常時の40%減になってしまう人もいるそうです。(前日乗鞍に行っているのが少しは影響しているのかな?) まぁ、先日、立山(3015m)でご迷惑をお掛けしたものの、昨年には富士山(3776m)、北岳(3182m)、奥穂高(3180m)に登頂している訳ですし、それなりの耐性はあるのでしよう。
ということは、やはり急激な変化がいけないのでしょうかねぇ。ゆとりの持った行程を心掛けねばと感じた次第です。

さて、ここ好日山荘瑞穂店はボルダー壁まであり無料開放。レンタルシューズまで無料です。東京近辺の方は、奥多摩帰りにでも立ち寄ってみるのもいいかもしれません。おすすめです。
(関係者でも回し者でもありませんのであしからず)