豊漁願い「汐かけ神事」(和歌山)
田辺市磯間の浦安神社で12日夜、豊漁を願う、市指定文化財の恵美須祭の宵宮が営まれ、ご神体の恵美須像(木像、像高約30センチ)を海水で清める「汐(しお)かけ神事」があった。
地元の湊浦漁協に所属する船引き漁の網元や船長、乗組員ら約30人が参列。祭壇に恵美須像を祭り、お神酒と赤飯、ブダイ(イガミ)とマダイを供えた。

神社前の三壺崎の波打ち際で、代表者が恵美須像を海につけた。その後、参列者が一人一人、恵美須像にお神酒をかけ、像にイガミをこすりつけ、豊漁を祈願した。再び海水で洗い、音頭取りに合わせて全員で伊勢節を歌いながら同神社へ恵美須像を奉納した。
【恵美須像に海水をかけて清める漁師(12日、田辺市磯間で)】
本宮は13日だが、いまは12日の宵宮の神事だけが営まれている。また、13日、同市江川の浦安神社でも「えびす祭り」が営まれた。
2007年1月13日17時1分配信 紀伊民報

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