チャコはご存じのとおり、我が家に来て約半年 殆どなつきませんでした。
一日の大半が猫(ピアノ)部屋で 、それもテレビの後ろのすき間に入って、たまに廊下やリビングに出て来る程度です。
餌の時でさえ、出て来ることはなく、人間がいなくなったら食べます。
一二度つかまえようとしたのですが、後ろ足が伸びないとは思えないほど疾走し 結局つかまらず、最後はおしっこももらしました。
ある時は恐怖のあまり脱糞したこともあります。
多分野良時代いじめられたトラウマで 人間が極度に恐ろしいようです。
これでは、一生懐かないでしょうし、爪切りは勿論 病院にも連れて行けないと大変心配になりました。
そんな中、たまたま知り合った猫のボランティアの方に相談したら、一定期間(チャコの場合は長くなりそう)引き取って ケージ飼いで人間に慣らせて呉れるとの 有り難いお話がありました。
人間が恐くないとチャコが分かれば 我が家に帰ってきても、ある程度なれるだろうとの期待です。
ただ、少しはなついて来た(1メートル位なら近寄れる)し、我が家で自分なりに伸び伸びしている姿を見ると、少し可愛そうかなと 家内とも話していました。
帰ってくればまた、ジロコからシャーと威嚇されるでしょうし。
悩んでいる中、委託先のケージの関係もあり 1カ月ほど、話しが延びていた時の事です。
チャコが突然すり寄って来たのは。
まるで人間の話を聞いていたように。
亡くなったチャオがチャコに乗り移ったとも思えます。
今書いている間も すぐ横にいます。


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