2010/8/6  3:43

路上からボードビルアゲイン  出来事

 
 ストリート、路上は僕のボードビルショーの原点だと思う。スイングやジャズの音楽に出会ったのも路上、パントマイムを始めるきっかけになったのも街角の芸人を見たからだ。すべてそこから始まったし、今でも定期的にやっている。やっぱり一番いい練習になる。体力的にも精神的にも鍛えられる。やはり日常の働く人々の足を止めるのは容易なことじゃない。前にも同じ事を書いたけど、まだそう思う。日常の人々のパワーほど濃くて、強いものはないと思う。特に新宿なんてみんな何考えてるかわからない。サラリーマン、OL、学生、フリーター、ホスト、キャバクラ嬢、ホームレス、タクシーの運転手、居酒屋の呼び込み店員、おまわりさん、占いのおばさん、僕ら、それぞれの思いがひしめき、暑い夏の夜の空気とともにドカッと僕らの上に落ちてくる。すんごい重い。

 その路上のパワーに負けないように最初はこちらも声を枯らす勢いで歌い始める。でも強いパワーに強さで勝負しても長くは続かない。所詮こちらは2人なのだ。2人というのは僕とジョーダンのことです。あとこちらの下心が見えたら終わり。せっかく止まった人もぷいっといなくなる。

 だから考えた。こっちも何考えてるかわかんなくしてやればいいのだと。とにかく余計なことは考えずにいつものように楽しもうと。西口の東京モード学園ビルがでっかいマイクだと思って歌った。ジョーダンは最初から何考えてるのかわからないからいい。何かよくわかんないけど面白いそうだと思わせたらしめたもので、自然と人が集まってくる。

 最初はゴミ袋をたくさん持ったおばさん。かわいい人だった。ずっと一緒に歌っていた。次にサラリーマン、学生グループ、そしてサプライズはジャマイカ人、ドイツ人、アメリカ人とだんだんインターナショナルになって、最後は上京してきたばかりのラップを歌う女の子。路上の風景が広がった。そしてライブが終わってCDを売って、浅草公演のチラシを渡して、仕事完了。屋台で乾杯。

 路上はずっと続けたい。歌いながらすぅーと息を吸って、空を眺めた時が本当に気持ちいいから。新宿は空気は悪いかもしれないけど、とにかく全部吸い込んで、自分のものにしたい。どの街角にも芸人がいる風景がいいと思う。どの街角にも音楽がある風景がいいと思う。屋台もね。

 ありがとうございました。9月は浅草でお待ちしております。

友達が向かいの屋台から撮ってくれました。

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