今日の新聞の朝刊に、その、こどもが守るべきルールブックとかいう、例の本の広告が一面ぶち抜きで載っている。くしゃみは手で押さえてというやつ。
近所の図書館で、ブルッフのVn協とスコティッシュファンタジーを借りてきた。Vn協の2楽章は亜麻色の髪の乙女(GSの方)に似てる部分がある。スコットランドは、よく分からないけれど風が吹いて丘の上の短い草が一斉に同じ方向に倒れてざわざわしている感じがする。ファンタジーといえば、カルメンファンタジーもあるけれど、あっちは露出の多いドレスの美人女性ヴァイオリニストに華やかに弾いていただきたいイメージだが、スコットランドの方は黒い礼服の甘くないマスクで誠実そうな男性ヴァイオリニストに弾いてもらいたい。なんていうか、真実の愛とか、そういうイメージで。地味だけど真摯な気持ち。無愛想な王子様。 Auld Rob Morrisなんて愛が溢れて涙が出そう。
母が居間で、ゆうべやってたドラマのヴァイオリン製作者のを見ている。若くして故郷を離れるシーンで、あの牛車でどこまで行くのか気になった。最寄の鉄道駅までとかだろうか。歩いた方が早いようなスピードだったので心配した。そのドラマで、バイオリン製作者になる決意をするところで、人生で三度目にバイオリンが現れた、と言っていた。私の人生で何度も現れたものに、イスラムのアラベスク文様があって、世界史の資料集で見てすごいなと思って、アルハンブラ宮殿で見てまたすごいなと思って、それからエッシャー展で見たDVDでエッシャーもアルハンブラのイスラム装飾のアラベスクに感銘を受けたと言っていた。私が志すべきはイスラム装飾か、あるいはアルハンブラ宮殿だ。

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