仮名通信ver4.5

　バス停から富士山がきれいに見えた。それでやってきたバスは、おでこにもドア脇にも「回送」と掲げて堂々と走ってきた。始点から二つ目のバス停で、中にはたくさん客が乗っていた。音声アナウンスは駅ゆきですと言っていたが、どうして誰も何も不思議に思わないのか。不安だったので、運転手に、幕が回送になってますと告げたら、おっ、と言って運転手は何かぴっと操作した。
　学生部屋の冷蔵庫におみやげの一六タルト入っていて、おやつに食べようと思って出したら先生がやってきたので、期限が切れてますけどと言ったのだが、気にしている様子もないのであとで聞いたら「きれいに切れてます」だと思ったらしい。そんな食べちゃったよ、と言われる。言われても困る。ちなみに期限は14日。
　オーシャンと11人の仲間は、ブラピ、スリ、ディーラー（金庫破り？）、爆弾班、電器屋、ラジコンカー、雑技団、詐欺師の爺、双子の運転手、元カジノ王だった。双子の運転手が、爺が武器商人だったときの付き人だろうか。ところでジョージクルーニーとブラピが2歳しか違わないことを知って驚く。どう見てもブラピの方が青二才だ。